敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり
ことわざ「敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり」の意味・読み方・異形などを解説します。
敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり
あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり
| 言葉 | 敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり |
|---|---|
| 読み方 | あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり |
| 意味 | 人の役に立つ大きな働きをしながら、手柄を自分のものとせず、たまたまそうなっただけのように言って控えめにふるまう態度。
春秋時代の中国、魯(ろ)の国の孟之反(もうしはん)は、戦いに負けて逃げ帰る味方の列のいちばん後ろに残り、追ってくる敵を食い止めた。ところが城の門をくぐる前に自分の馬にむちを当てて「わざと遅れて残ったのではない。この馬がなかなか前へ進もうとしなかったのだよ」と口にし、ほめられるのを避けたという。『論語』で孔子がこの話を引いて、孟之反の手柄を誇らない人柄をたたえている。 |
| 例文 | 試合を決める一打を放ちながら「運がよかっただけです」と仲間の守りばかりをほめる先輩は、まさに敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなりを地で行く人だ。 |
| 出典 | 『論語』雍也 |
| 異形 | 敢えて後れたるに非ず、馬進まざればなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざればなり) |
| 場面 | 謙遜 / 馬 |
| 使用漢字 | 敢 / 後 / 非 / 馬 / 進 |
「敢」を含むことわざ
- 敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり)
- 敢えて主とならず客となる(あえてしゅとならずきゃくとなる)
- 敢えて天下の先とならず(あえててんかのさきとならず)
- 取る物も取り敢えず(とるものもとりあえず)
「後」を含むことわざ
- 明後日紺屋に今晩鍛冶屋(あさってこうやにこんばんかじや)
- 明後日の方(あさってのほう)
- 後足で砂をかける(あとあしですなをかける)
- 後味が悪い(あとあじがわるい)
- 後押しをする(あとおしをする)
- 後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
- 後がない(あとがない)
- 後釜に据える(あとがまにすえる)
- 後釜に座る(あとがまにすわる)
- 後先になる(あとさきになる)
「非」を含むことわざ
- 神は非礼を受けず(かみはひれいをうけず)
- 金湯の固きも粟に非ざれば守らず(きんとうのかたきもぞくにあらざればまもらず)
- 沙汰の限りに非ず(さたのかぎりにあらず)
- 知ることの艱きに非ず、行うこと惟艱し(しることのかたきにあらず、おこなうことこれかたし)
- 千金の裘は一狐の腋に非ず(せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず)
- 是が非でも(ぜがひでも)
- 是非に及ばず(ぜひにおよばず)
- 是非は道によって賢し(ぜひはみちによってかしこし)
- 是非も無い(ぜひもない)
- 大廈の倒れんとするは一木の支うる所に非ず(たいかのたおれんとするはいちぼくのささうるところにあらず)
「馬」を含むことわざ
- 朝雨馬に鞍置け(あさあめうまにくらおけ)
- 鞍上人なく、鞍下馬なし(あんじょうひとなく、あんかうまなし)
- 生き馬の目を抜く(いきうまのめをぬく)
- 一番風呂は馬鹿が入る(いちばんぶろはばかがはいる)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛は牛連れ、馬は馬連れ(うしはうしづれ、うまはうまづれ)
- 牛も千里馬も千里(うしもせんりうまもせんり)
- 牛を馬に乗り換える(うしをうまにのりかえる)
- 内で掃除せぬ馬は外で毛を振る(うちでそうじせぬうまはそとでけをふる)
- 馬から落ちて落馬する(うまからおちてらくばする)
