是非に及ばずについて

言葉 | 是非に及ばず |
---|---|
読み方 | ぜひにおよばず |
意味 | どうすることもできない。仕方がない。やむを得ない。そうするしかない。
その物事の善悪を議論する余裕がないということから。 本能寺の変で織田信長が言ったとされる言葉。 |
出典 | - |
使用されている漢字
「是」を含むことわざ
過ちて改めざる是を過ちと謂う(あやまちてあらためざるこれをあやまちという)
人は誰でも過ちは犯すが、本当の過ちは、過ちと犯したと知りながら悔い改めないことである。「過ちを改めざる是を過ちと謂う」ともいう。
色即是空、空即是色(しきそくぜくう、くうそくぜしき)
この世の形あるすべてのものは、空しい仮の存在であり永遠に存在するものはないということ。同時に、すべてのものの本質は実体のない空なものであるが、それがこの世を形作っているということ。「色」は形あるすべてのもの、「即」はそのままの意。
知らざるを知らずと為せ、是れしるなり(しらざるをしらずとなせ、これしるなり)
知ったふりをしないで、知らない事は知らないと自覚すること、これが本当に知るということであるということ。
是が非でも(ぜがひでも)
善悪に関わらず。何が何でも。 ある物事の実現を強く望む言葉。 「理が非でも」ともいう。
是非は道によって賢し(ぜひはみちによってかしこし)
物事のよしあしを判断するのは、その道の専門家に任せるのが確かだということ。
是非も無い(ぜひもない)
どうしようもない。仕方ない。 好ましくない結果を認めるしかない時に使う言葉。
「非」を含むことわざ
神は非礼を受けず(かみはひれいをうけず)
礼にはずれたことを願っても、神は聞き届けてはくれないということ。
千金の裘は一狐の腋に非ず(せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず)
国を治めるには、多くの有能な人材が必要だというたとえ。「裘」は獣の毛皮で作った衣服、「腋」は脇の下。千金もする皮衣は一匹の狐のわき毛だけでは作れないという意から。
是が非でも(ぜがひでも)
善悪に関わらず。何が何でも。 ある物事の実現を強く望む言葉。 「理が非でも」ともいう。
是非は道によって賢し(ぜひはみちによってかしこし)
物事のよしあしを判断するのは、その道の専門家に任せるのが確かだということ。
是非も無い(ぜひもない)
どうしようもない。仕方ない。 好ましくない結果を認めるしかない時に使う言葉。
大廈の倒れんとするは一木の支うる所に非ず(たいかのたおれんとするはいちぼくのささうるところにあらず)
大勢がすでに傾きかけているときに、一人の力で支えるのはとうてい無理だというたとえ。「大廈」は、大きな建物のことで、それが倒れかけているのを、一本の木で支えることはできないという意から。
「及」を含むことわざ
足下にも及ばない(あしもとにもおよばない)
相手の実力があまりにもすぐれていて、自分とは比べものにならないこと。
言うに及ばず(いうにおよばず)
わざわざ言う必要がない。言うまでもない。
一議に及ばず(いちぎにおよばず)
わざわざ議論する必要もない。
一戦に及ぶ(いっせんにおよぶ)
決着をつけるために、ひと勝負する。
及ばぬ鯉の滝登り(およばぬこいのたきのぼり)
どんなに頑張ってもとうてい不可能なことのたとえ。また、いくら望んでも見込みのない恋のたとえ。「及ばぬ恋」と「鯉の滝登り」をかけていった言葉。
及び腰になる(およびごしになる)
形勢が不利であったり、自信がなかったりして消極的な態度をとること。