隠密の沙汰は高く言えについて

言葉 | 隠密の沙汰は高く言え |
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読み方 | おんみつのさたはたかくいえ |
意味 | 秘密の話はこそこそ言わずに大きな声で話せということ。ひそひそ話は人の好奇心をかきたて注意をひきやすいので、普通に話しているほうが目立たず秘密が守れるという意から。 |
出典 | - |
使用されている漢字
「隠」を含むことわざ
空き家の雪隠(あきやのせっちん)
返事がない、応答がないことのたとえ。「雪隠」は便所のことで、空き家では使う人がないから「肥えなし」でそれを「声なし」にかけたしゃれ。
頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)
悪事や欠点の一部を隠して、全部を隠したつもりでいる者をあざけっていう言葉。雉(きじ)が草むらに頭を突っ込み隠れたつもりでも、尾が見えていることから。
色の白いは七難隠す(いろのしろいはしちなんかくす)
色が白ければ、顔かたちに多少の欠点があっても気にならないということ。
隠すより現る(かくすよりあらわる)
隠し事は隠そうとすればするほど目立って、人に知られやすくなるということ。
隠れたるより現るるはなし(かくれたるよりあらわるるはなし)
やましいことや秘密は、隠そうとすればかえって人に知られてしまうというたとえ。
隠れての信は顕われての徳(かくれてのしんはあらわれてのとく)
心中に秘めている誠実さは、いつか自然に外にあらわれて自分自身の利得になるということ。 心中に神仏への信仰心があれば、必ずご利益があらわれるという意から。 「隠れたる信あれば顕われての利生」ともいう。
「密」を含むことわざ
隠密の沙汰は高く言え(おんみつのさたはたかくいえ)
公然の秘密(こうぜんのひみつ)
表向きは秘密とされているが、実際には広く世間に知れ渡っていること。 「公然」は誰もが知っているということ。
「沙」を含むことわざ
胡乱の沙汰(うろんのさた)
疑わしいうわさのこと。「胡乱」は疑わしい、「沙汰」は評判の意。
遠慮は無沙汰(えんりょはぶさた)
遠慮もほどほどにしないと、かえって失礼になるということ。先方の迷惑を考え遠慮して訪問を控えると、ついご無沙汰をすることになり、礼を欠くことになるという意から。「遠慮が無沙汰」ともいう。
音沙汰が無い(おとざたがない)
何の便りもない。消息が不明である。
沙汰の限り(さたのかぎり)
是非や善悪を議論する必要もないほどに悪いこと。論外。 「沙汰」は物事の是非や善悪を議論すること。
沙中の偶語(さちゅうのぐうご)
臣下たちが集まって、密かに謀反の相談をすること。 中国の漢の高祖は、天下を取った後に臣下たちが砂地に集まって話しているのを見つけ、不審に思って調べさせると謀反の相談をしていたという故事から。 「沙中」は砂地。 「偶語」は互いに向かい合って話し合うこと。
沙弥から長老(しゃみからちょうろう)
一足飛びに出世することのたとえ。「沙弥」は仏門に入ったばかりの修行未熟な若い僧、「長老」は徳の高い僧。
「汰」を含むことわざ
胡乱の沙汰(うろんのさた)
疑わしいうわさのこと。「胡乱」は疑わしい、「沙汰」は評判の意。
遠慮は無沙汰(えんりょはぶさた)
遠慮もほどほどにしないと、かえって失礼になるということ。先方の迷惑を考え遠慮して訪問を控えると、ついご無沙汰をすることになり、礼を欠くことになるという意から。「遠慮が無沙汰」ともいう。
音沙汰が無い(おとざたがない)
何の便りもない。消息が不明である。
沙汰の限り(さたのかぎり)
是非や善悪を議論する必要もないほどに悪いこと。論外。 「沙汰」は物事の是非や善悪を議論すること。
地獄の沙汰も金次第(じごくのさたもかねしだい)
この世の事は、すべて金の力でどうにでもなるということのたとえ。地獄の裁判も金を出せば有利になるという意から。
隣の糂汰味噌(となりのじんだみそ)
他人の物はなんでもよく見えるというたとえ。「糂汰味噌」はぬかみそのこと。
「高」を含むことわざ
空樽は音が高い(あきだるはおとがたかい)
中身のない人間ほど得意そうにしゃべりたてるというたとえ。空の樽は叩くと高い音が出ることから。
お高くとまる(おたかくとまる)
気位が高く、人を見下した態度をとること。
勘定高い(かんじょうだかい)
なにかを行う際に、損になるか得になるかを考えるさま。
気位が高い(きぐらいがたかい)
自分の品位に誇りをもっていて、他者を見下すような態度をとる様子。
食わず貧楽高枕(くわずひんらくたかまくら)
貧しい暮らしでも、気楽で穏やかに暮らしていることのたとえ。
計算高い(けいさんだかい)
なにかを行う際に、損になるか得になるかを考えるさま。
「言」を含むことわざ
ああ言えばこう言う(ああいえばこういう)
人の意見や忠告などに対して、素直に従わずあれこれと理屈をこねること。
合言葉にする(あいことばにする)
仲間うちで、自分たちの目標や主張を表した言葉を決めて掲げる。 「大会優勝を合言葉にして練習に取り組む」
呆れて物が言えない(あきれてものがいえない)
あまりのひどさにあっけに取られて、何も言えないようす。声もでないようす。
明日の事を言えば鬼が笑う(あすのことをいえばおにがわらう)
先のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。
あっと言わせる(あっといわせる)
想像もしていないような意外なことをして、周囲の人を驚かせたり、感心させたりする。
後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
上品ぶった言葉や、うわべだけ飾った体裁だけのお世辞は、すぐに化けの皮がはがれるということ。「正月言葉」は正月に使う体裁ぶった言葉の意で、上品ぶった使いなれない言葉のこと。