枳棘は鸞鳳の棲む所に非ず

ことわざ「枳棘は鸞鳳の棲む所に非ず」の意味・読み方を解説します。

言葉枳棘は鸞鳳の棲む所に非ず
読み方ききょくはらんぽうのすむところにあらず
意味すぐれた力をもつ人物にとって、つまらない役目や小さな土地は、長く腰をすえるに足る所ではない。徳の高い人ほど、どこに身を置くかをよく選ぶものだ、と説くときにも引かれる。
「枳棘」は、とげの多いからたちの木と、いばらのやぶのこと。「鸞鳳」は、鸞と鳳凰という、昔の中国の言い伝えにある気高くめでたい鳥。とげだらけのやぶに、そのような鳥は住みつかない。この取り合わせから、小さな土地や身分の低い役目を「枳棘」に、すぐれた人を「鸞鳳」に当てはめた句である。
もとの話は『後漢書』仇覧伝に見える。県の長官だった王渙は、部下として仕えていた仇覧の人がらと力を高く買い、「とげのやぶは鸞や鳳の住む所ではなく、百里四方ほどの小さな県は、すぐれた人の進む道ではない」と告げ、自分の給料ひと月分を元手として渡し、都の太学(国の最高の学校)へ学びに行かせた。大きな鳥で大人物をたとえる言い方には、鴻鵠の志などもある。
例文「若い研究員を地方の小さな出張所に置いたままでは惜しい。枳棘は鸞鳳の棲む所に非ずだ」と所長は言い、本部への異動を強くすすめた。
出典『後漢書』仇覧伝
場面地位 / 大人物
使用漢字枳 / 棘 / 鸞 / 鳳 / 棲 / 所 / 非

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