千羊の皮は一狐の腋に如かず
ことわざ「千羊の皮は一狐の腋に如かず」の意味・読み方を解説します。
千羊の皮は一狐の腋に如かず
せんようのかわはいっこのえきにしかず
| 言葉 | 千羊の皮は一狐の腋に如かず |
|---|---|
| 読み方 | せんようのかわはいっこのえきにしかず |
| 意味 | 大勢の平凡な人を集めるより、抜きん出た人物がひとりいるほうが値打ちは高いとするたとえ。
「腋」とは脇の下のこと。狐の脇の下にはごく少ない白い毛が生え、身分の高い人の礼服にする皮衣の材料として大切にされた。字のとおりに読めば、羊の皮を千匹分積み上げても、狐一匹の脇の下からとれる毛皮の価値に追いつけないとの意。 『史記』趙世家では、春秋時代の晋の有力者である趙簡子(ちょうかんし)が、はっきり意見を言う家臣の周舎(しゅうしゃ)を亡くしたのち、この句を引いて嘆く。ほかの大夫たちは朝廷で「はい、はい」と答えるだけで、周舎の率直な物言いをもう聞けないのがつらいと語っている。なお『史記』商君列伝では、千人の諾諾は一士の諤諤に如かずと並べて語られる。 千金の裘は一狐の腋に非ずは形こそ似ているものの、多くの人材が必要だとする言葉で、向きが逆である。 |
| 例文 | 頭数をそろえても企画は進まない。千羊の皮は一狐の腋に如かずで、経験を積んだ担当者をひとり呼ぶほうが早いだろう。 |
| 出典 | 『史記』趙世家 |
| 場面 | 平凡 / 優れている / 狐 |
| 使用漢字 | 千 / 羊 / 皮 / 一 / 狐 / 腋 / 如 |
「千」を含むことわざ
- 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
- 朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
- 値千金(あたいせんきん)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 諍い果てての千切り木(いさかいはててのちぎりぎ)
- 一日千秋の思い(いちじつせんしゅうのおもい)
- 一双の玉臂千人の枕(いっそうのぎょくひせんにんのまくら)
- 一髪、千鈞を引く(いっぱつ、せんきんをひく)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)
「羊」を含むことわざ
- 群羊を駆って猛虎を攻む(ぐんようをかってもうこをせむ)
- 告朔の餼羊(こくさくのきよう)
- 虎豹豈犬羊の欺きを受けんや(こひょうあにけんようのあざむきをうけんや)
- 屠所の羊(としょのひつじ)
- 羊の歩み(ひつじのあゆみ)
- 羊をして狼に将たらしむ(ひつじをしておおかみにしょうたらしむ)
- 羊を以て牛に易う(ひつじをもってうしにかう)
- 亡羊の嘆(ぼうようのたん)
- 迷える羊(まよえるひつじ)
- 羊腸(ようちょう)
「皮」を含むことわざ
- いい面の皮(いいつらのかわ)
- 薄皮の剝けたよう(うすかわのむけたよう)
- 嘘の皮(うそのかわ)
- 嘘の皮(うそのかわ)
- 瓜の皮は大名に剝かせよ、柿の皮は乞食に剝かせよ(うりのかわはだいみょうにむかせよ、かきのかわはこじきにむかせよ)
- 栄耀に餅の皮を剝く(えようにもちのかわをむく)
- 皮切りの一灸(かわきりのひとひ)
- 皮引けば身が付く(かわひけばみがつく)
- 皮一重(かわひとえ)
- 皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る(かわをきらせてにくをきり、にくをきらせてほねをきる)
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「狐」を含むことわざ
- 赤犬が狐を追う(あかいぬがきつねをおう)
- 一狐裘三十年(いっこきゅうさんじゅうねん)
- 兎死すれば狐これを悲しむ(うさぎしすればきつねこれをかなしむ)
- 兎の罠に狐がかかる(うさぎのわなにきつねがかかる)
- 同じ穴の狐(おなじあなのきつね)
- 狐、その尾を濡らす(きつね、そのおをぬらす)
- 狐が下手の射る矢を恐る(きつねがへたのいるやをおそる)
- 狐死して丘に首す(きつねししてきゅうにしゅす)
- 狐と狸(きつねとたぬき)
- 狐と狸の化かし合い(きつねとたぬきのばかしあい)
「腋」を含むことわざ
- 千金の裘は一狐の腋に非ず(せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず)
- 千羊の皮は一狐の腋に如かず(せんようのかわはいっこのえきにしかず)
