「物」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 31 件
「物」から始まる漢字を含む故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
物色(ぶっしょく)
多くの中から、目当てにかなうものや人を見つけ出そうとすること。 「物色」はもと、いけにえに使う獣の毛の色を指し、そこから、目じるしとなる特徴をたよりに人を探すことをいうようになった。
物議を醸す(ぶつぎをかもす)
世間をざわつかせ、あれこれ言われる種をつくること。 「物議」は、その件をめぐって世間で飛び交う声のこと。
物怪の幸い(もっけのさいわい)
当てにしていなかったところから舞い込んだ運。こちらが仕掛けて引き寄せたのではなく、周りの事情や偶然が味方したために手に入った得をいう。
物言う花(ものいうはな)
美人のたとえ。言葉を話す美しい花の意。
物言えば唇寒し秋の風(ものいえばくちびるさむしあきのかぜ)
他人の悪口や自慢話を口にすると、あとにむなしさが残るうえ、思わぬ災いのもとにもなる。うっかりしゃべらず、口を慎めという戒め。松尾芭蕉の句。
物言わずの早細工(ものいわずのはやざいく)
口数の少ない者ほど、いざ手を動かせば仕上がりが速い。舌ではなく指先で腕前を見せる人をいう。
物言わねば腹ふくる(ものいわねばはらふくる)
思っていることを我慢して言わずにいると、腹の中の物がつかえているようですっきりしないということ。 「物言わねば腹ふくる」「言わねば腹ふくる」ともいう。
物数言えば屑が出る(ものかずいえばくずがでる)
口を動かすほど、余分な一言が混ざるということ。 そこから自分の粗が知れてしまう。
物がなければ影ささず(ものがなければかげささず)
もとになる事柄が存在しなければ、それに伴う出来事も生じないというたとえ。形のある物が無いところには、影も映らないことから。
物が分かる(ものがわかる)
物事の道理や世の中の人情をよくわきまえていること。
物盛んなれば即ち衰う(ものさかんなればすなわちおとろう)
勢いが頂点まで上りつめたものは、その先は下り坂をたどるほかない。栄えた状態が永久に保たれることはないという教え。
物種は盗まれず(ものだねはぬすまれず)
親ゆずりのものは他人が持ち去れるものではなく、そっくり子の身に出てしまう。「物種」は血筋のこと。
物ともせず(ものともせず)
立ちはだかるものにひるまず、そのまま押し通っていくこと。嵐や重い負担など、進む妨げになるものについていう。
物にする(ものにする)
習い覚えて自分の力とすること。ねらった相手や品をまんまと引き寄せる意でも使う。
物になる(ものになる)
修業や努力が実って、一人前と認められる域に届くこと。
物には時節(ものにはじせつ)
何かを行うのには、それに向いた頃合いがある。時期を見誤ると、うまく運ばないということ。
物には始めあり終わりあり(ものにははじめありおわりあり)
何事にも必ず始めと終わりがあるから、先にすべき事とあとでする事を正しく見分けなければならないということ。
物の数ではない(もののかずではない)
わざわざ勘定に入れるまでもないこと。「物の数」は、数え上げるだけの重みがあるものを指す。
物の弾み(もののはずみ)
ちょっとした勢いや、その時々のなりゆき。
物の見事に(もののみごとに)
やり方が非常に鮮やかであるさま。
物は言いなし事は聞きなし(ものはいいなしことはききなし)
同じ内容でも、話し手の言い回しひとつで、相手に好ましく響いたり不快に響いたりする。聞く側の受け止め方によっても、印象は大きく変わってくるということ。
物は言い残せ、菜は食い残せ(ものはいいのこせ、さいはくいのこせ)
話すことも食べることも、少し控えめにとどめるのが望ましいという教え。 言葉は口に出し尽くすと余計なことまで言いがちなので胸の内に少し残し、食事もおかずを皿に少し残すくらいが上品だという意から。
物は言いよう(ものはいいよう)
同じ事柄でも、どんな言葉で言い表すかによって、聞く人に与える印象がよい方にも悪い方にも変わるということ。
物は祝いがら(ものはいわいがら)
何事も、祝い事として扱えば良い結果を呼ぶものだということ。不吉に思える出来事でも、めでたい言葉に言い換えて祝えば、本当にめでたいことになるという意。
物は考えよう(ものはかんがえよう)
ものごとは考え方ひとつで良くも悪くもなるということ。
物は相談(ものはそうだん)
困った時は一人で悩まず誰かに相談すれば、案外名案が浮かびうまくいくものであるということ。また、相談や頼み事をするときに使う前置きのことば。
物は試し(ものはためし)
成功するかしないかは、実際に手をつけてみるまで分からない。あれこれ迷うより、ひとまず挑んでみることが大切だということ。
物ははずみ(ものははずみ)
物事は、その場の勢いや成り行きによって起こり、思いがけない方向に進むものだということ。
物も言いようで角が立つ(ものもいいようでかどがたつ)
同じ内容を伝えるのでも、口のきき方しだいで聞き手を怒らせたり傷つけたりしてしまう。話すときは表現に心を配れという戒め。
物を言う(ものをいう)
効力を発揮すること。また、役立つこと。
