毛を謹んで貌を失う(けをつつしんでかたちをうしなう)
ささいな部分にこだわりすぎて、いちばん大事な全体や根本を見失うたとえ。
人の姿を絵にかくとき、毛の一筋一筋まで念入りに写そうと力を注ぐあまり、本人に似ない顔ができあがることから。「謹む」はここでは細部に心をくだく意味、「貌」は顔立ちや姿の意味。
もとは『淮南子』説林訓の一節で、弓を射る人が細かな一点を狙うのに気を取られ、大きなところを見落とす例と組をなす。見出しを「毛を謹みて貌を失う」とする辞典もある。趣旨の近い句に[[木を見て森を見ず*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2932.php]]が挙げられる。