麝あれば香し

ことわざ「麝あれば香し」の意味・読み方を解説します。

言葉麝あれば香し
読み方じゃあればかんばし
意味すぐれた才能や人柄をそなえた人は、自分から言いふらさずにいても、いつしか世の中に名が知れわたり、周りから一目置かれる身となる、そのたとえ。
「麝(じゃ)」は麝香(じゃこう)を指し、ジャコウジカというシカのなかまのおすの腹にある袋からとれる、強い香りの香料。「香し(かんばし)」は、よいにおいがするという意味。麝香を身につけていれば、風上に立って香りを広めようとせずとも、よいにおいがおのずとあたりに伝わるところからきた言葉。
出どころは、宋(中国の王朝)の禅僧、道川(川老)が『金剛経』に付けた注釈で、その中の詩に「有麝自然香、何用臨風立」という句が見える。
趣旨の通う句に紅は園生に植えても隠れなしや嚢中の錐があって、三つともすぐれた人はいずれ目立つという点では通じ合うが、「麝あれば香し」は、本人が宣伝しなくても評判がひとりでに広まっていくことのほうを強く言い表す。
例文まさに麝あれば香しで、彼女は自分の研究を人に売りこんだことはないのに、その成果はいつのまにか海外の学者にまで知られていた。
出典『金剛川老註』上
場面才能・能力 / 目立つ / 無意識・自然に
使用漢字麝 / 香

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