「布」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 14 件
「布」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
麻布で気が知れぬ(あざぶできがしれぬ)
「なんのつもりで、あんなまねをするのか」と、相手の考えがまるでつかめないことを、しゃれでくるんだ言い方。 江戸の町の麻布には「六本木」と呼ばれる所があったが、名のもとになりそうな六本の木はどこにも見あたらない。そこで、木のありかが知れないという「木が知れぬ」を、音の同じ「[[気が知れない*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/5797.php]]」の「気」に重ねた言葉遊びである。 ほかに、近くには目黒・白金・青山・赤坂と、色の字の入った地名が並んでいるのに「黄」だけが欠けているので、それを「黄が知れぬ」と言ったのがもとだとする見方もある。
石に布団は着せられず(いしにふとんはきせられず)
親が生きているうちに孝行すべきで、死後に悔やんでも遅いということ。 墓石に布団を着せて温めても無意味であることから。 「石」は「墓」ともいう。
寒に帷子、土用に布子(かんにかたびら、どようにぬのこ)
物事が逆さまであること。また、季節はずれで役に立たないことのたとえ。 「帷子」は裏地をつけない夏物の衣類、「布子」は木綿の綿入れのこと。 冬の寒い時に単衣の帷子を着て、夏の暑い時に綿入れを着るということから。 「土用布子(綿入れ)に寒帷子」「夏布子の寒帷子」ともいう。
季布の一諾(きふのいちだく)
一度「引き受けよう」と答えたら、何があっても必ずそのとおりにしてもらえる、まったく疑う余地のない約束のこと。 「季布」は、秦の終わりから漢の初めにかけて生きた、中国・楚の国の武将の名。「一諾」は、ひと言で「よし」と承知する意味。 中国の古い歴史の書物『史記』には、季布の伝記がおさめられている。季布は男気があって約束を重んじ、うけあった頼みごとは最後までやりとげる人物だった。そのため楚では、「黄金を百斤(ひじょうに多くの金)手に入れるより、季布のひと言の『よし』をもらうほうがいい」という言いならわしができたと伝わる。 「季布に二諾なし」は、同じ意味の別の言い方。[[季布一諾*https://yoji.jitenon.jp/yojig/3028]]と[[一諾千金*https://yoji.jitenon.jp/yojic/1252]]の二つの四字熟語も、この故事をふまえた言葉で、表す中身も近い。
経も読まずに布施を取る(きょうもよまずにふせをとる)
手を動かさないまま、取り分だけは並みに求めること。 勤めを果たさずに礼だけ受け取る態度をいう。
口と財布は締めるが得(くちとさいふはしめるがとく)
口と財布はきちっと締めておいたほうが得策だから、おしゃべりと浪費は慎めということ。
財布の底と心の底は人に見せるな(さいふのそことこころのそこはひとにみせるな)
うまく世間を渡るためには、自分の財産や心のうちを他人に知られてはいけないということ。
財布の紐が堅い(さいふのひもがかたい)
必要なものかどうかをしっかりと確認して、金銭を無駄に使わないこと。
財布の紐は首に掛けるより心に掛けよ(さいふのひもはくびにかけるよりこころにかけよ)
財布の紐を首に掛けて金を盗まれないようにするより無駄遣いしないように心がけるほうが大事だということ。
財布の紐を締める(さいふのひもをしめる)
無駄な出費を減らすため、金の使い方を厳しくすること。
財布を握る(さいふをにぎる)
金銭の出し入れに関する権限を持つこと。 「財布の紐を握る」ともいう。
布衣の交わり(ふいのまじわり)
肩書きを脇へ置いてつき合うこと。役に就いていない者どうしの、飾らない間柄をさす。
腹心を布く(ふくしんをしく)
胸のうちを包み隠さず相手に見せること。
布施ない経に袈裟を落とす(ふせないきょうにけさをおとす)
見返りの当てがない務めには、身なりを整える手間さえ惜しむ。 受け取る額に応じて、こちらの構え方も下がっていくという皮肉。
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