「賢」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 21 件
「賢」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
悪女の賢者ぶり(あくじょのけんじゃぶり)
性格の悪い女が、表面上は賢い女や善良な女を装って振る舞うこと。また、そのように賢女や貞女になりすます偽善的な態度のこと。
得たり賢し(えたりかしこし)
物事が自分の思い通りになったときにいう言葉。しめた、うまくいった、ということ。多く「得たり賢しと」の形で副詞的に用いる。
女賢しゅうして牛売り損なう(おんなさかしゅうしてうしうりそこなう)
細かいところに気が回るあまり、まとまるはずの話を取り逃がす。 近い勘定に目が向くと、その先の得が見えなくなる。
賢い人には友がない(かしこいひとにはともがない)
人並みはずれて賢い人は、周りの人から気後れされて近づきにくい相手だと思われるため、気軽に付き合える友人に恵まれにくい。 知恵に秀でているのは本来よい点だが、それも度を越すと、かえって周りの人を遠ざける原因になる。 同じ意味を、文語の改まった言い回しで表したことわざに [[人至って賢ければ友なし*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8038.php]] がある。 また、澄みきった水に魚が住みつかない様子を人にあてはめた [[水清ければ魚棲まず*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/556.php]] も、近い場面で引き合いに出される。
経験は馬鹿をも賢くする(けいけんはばかをもかしこくする)
物覚えの鈍い者でも、身をもって通った回数だけは判断が確かになる。 書物より、痛い目のほうがよほど人を作るという言い方。
賢者は中道を取る(けんじゃはちゅうどうをとる)
両の端を避けて、その真ん中を通る。思慮の行き届いた者ほど、そうした選び方をする。英語のことわざを訳したもの。
賢者は長い耳と短い舌を持つ(けんじゃはながいみみとみじかいしたをもつ)
物のわかった人は、耳を大きく持ち、舌は小さく持つ。人の話は残らず受け取るが、こちらから並べる言葉は切り詰める。英語の言い回しを日本語に移した言い方。
賢者ひだるし、伊達寒し(けんじゃひだるし、だてさむし)
人並みのことをしない者はつらい目に遭うということ。 「ひだるし」は、ひもじいの意。 賢者は富を求めず質素な生活をするのでひもじい思いをし、伊達者は見栄を張って薄着でいるので寒い思いをするとの意から。
賢人は危うきを見ず(けんじんはあやうきをみず)
分別のある人は、はじめから危ない場所に足を踏み入れないので、災難に巻き込まれずにすむということ。
賢路を塞ぐ(けんろをふさぐ)
才能のとぼしい人がいつまでも役人の地位に居座り、すぐれた人が取り立てられたり出世したりする道をふさいでしまうこと。 「賢路(けんろ)」は、かしこい人が世に出て高い地位へ進んでいく道筋をいう。出どころは、中国の晋の時代に潘岳(はんがく)が作った詩、「河陽県作」の一句である。漢文では、この詩も『漢書』の鮑宣伝(ほうせんでん)も「塞ぐ」ではなく「妨ぐ(さまたぐ)」の字を使う。鮑宣伝には、前の皇帝の代に母や妻の親族が身内ばかりを朝廷に引き入れて「賢人の路を妨」いだと述べ、鮑宣が皇帝をいさめた文がある。
賢を見ては斉しからんことを思う(けんをみてはひとしからんことをおもう)
自分より優れた人に出会ったら、その人を手本にして、自分も同じところまで届こうと心がけること。 「賢」は知恵や徳を備えた人のこと。「斉しからん」は、その人と等しい者になろうと願う心を表す。この句は『論語』の里仁篇(りじんへん)に孔子の言葉として載り、すぐあとに「不賢を見ては内に自ら省みる(見習えない人に出会えば、わが身にも似た欠点がないか省みる)」と続く。同じ考えを含む句に[[三人行えば必ずわが師あり*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3193.php]]がある。漢文の形のまま四字熟語にしたのが[[見賢思斉*https://yoji.jitenon.jp/yojih/3515]]。
芸は道によって賢し(げいはみちによってかしこし)
同じ事柄でも、それを手がけて生きている者の見立ては桁が違う。 口を出す前に、まずその筋の人に当たれということ。
商売は道によって賢し(しょうばいはみちによってかしこし)
商人は、商売に関しては何でもよく知っているということ。専門家は、専門とする分野についてよく知っているというたとえ。
死んだ子は賢い(しんだこはかしこい)
死んでしまった子は良い所だけが思い出され、親の記憶の中ではいつまでも賢いということ。
性は道によって賢し(せいはみちによってかしこし)
人の心の働きは、打ち込む仕事や技芸によって自然に鍛えられ、やがてその方面に深く通じてくる、という言葉。 「性」は持って生まれた心のあり方、「道」は専門とする分野のこと。「賢し」は「賢い」の古い形で、物事の筋道をわきまえた様子を指す。どんな人でも、一つの仕事に長く身を置けば、外の人にはまねのできない知恵や勘が育ってくる。 専門の人はその分野に明るいとする点で、「[[芸は道によって賢し*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2987.php]]」や「[[商売は道によって賢し*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3351.php]]」と並べられる。
是非は道によって賢し(ぜひはみちによってかしこし)
物事のよしあしを判断するのは、その道の専門家に任せるのが確かだということ。
大賢は愚なるが如し(たいけんはぐなるがごとし)
本当に賢い人は知識をひけらかさないから、一見愚か者のように見えるということ。
竹林の七賢(ちくりんのしちけん)
中国晋代に、俗世間を避けて竹林に集まり、清談を行った七人の隠者のこと。阮籍・嵆康・山濤・向秀・劉伶・阮咸・王戎の七人。
寝る子は賢い親助け(ねるこはかしこいおやだすけ)
泣かずによく眠る子どもは、手がかからないので親にとってありがたいということ。
人至って賢ければ友なし(ひといたってかしこければともなし)
もののわかりが良すぎる人の周りからは、気安く付き合える相手がいなくなる。内心まで見通されるとわかっていて、なお近寄ろうとする者は少ない。
野に遺賢なし(やにいけんなし)
使える人はもう残らず取り立ててあるという触れ込み。世の治まりぶりを誇る言葉だが、登用から漏れた者を納得させる口実にもなった。 「遺賢」は、取り立てられずにいる有能な人。
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