「露」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 13 件
「露」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
あだし野の露、鳥辺野の煙(あだしののつゆ、とりべののけむり)
人の命のもろさ、この世の移ろいやすさのたとえ。 「あだし野」は、京都の嵯峨野にあった墓地。 「鳥辺野」は、京都の東山にあった火葬場。 人生を、はかなく消える墓地の露と火葬場の煙にたとえた言葉。 「あだし野」は「仇野」「徒野」、「鳥辺野」は「鳥部野」とも書く。 「鳥辺野」は「鳥部山」ともいう。
雨に濡れて露恐ろしからず(あめにぬれてつゆおそろしからず)
ひどい災難や苦しみを一度その身に受けた人は、それより軽いつらさに出あっても、もうおびえたりしない。そうした様子のたとえ。 雨でずぶぬれになったあとなら、露(つゆ)が少しかかったくらいで、いまさら気にする人はいない。それを人の身の上に重ねている。 似たたとえを使った言葉に[[濡れぬ先こそ露をも厭え*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4025.php]]がある。
風を吸い露を飲む(かぜをすいつゆをのむ)
ふつうの人がとる食べ物を口にせず、吹いてくる風を吸い、草葉に結ぶつゆを飲むだけで命をつないでいく、仙人の暮らしを指して言う。 句の出典は、古代中国で書かれた『荘子』という書物の逍遥遊篇にある一節。はるか遠くの藐姑射(はこや)の山に、神人(人の世を超えた力を持つ、仙人のような人)が住んでいる。その人は米や麦などの穀物は口にせず、風を吸い露を飲んで暮らし、雲に乗って空を行き、飛ぶ竜を乗りこなして、四方の海の向こうまで出かけていくと語られている。 漢字四字で書く[[吸風飲露*https://yoji.jitenon.jp/yojih/3776]]も同じ内容を表す。また、仙人はかすみを食べて生きるとされたことにちなむ[[霞を食う*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/5647.php]]も、世間の暮らしから離れた生き方を表す点で通じ合う。
刑場の露と消える(けいじょうのつゆときえる)
罪を問われて死刑と決まり、その刑を行う場所で命を奪われる。 「刑場」とは、罪人の死刑を行うために設けられたところをいう。「露と消える」は、草の葉の上の露が日が差すとたちまち乾いて消えてしまうのにたとえ、人の命があっけなく終わるのを表す。その言い回しに刑場を添えて、処刑で迎える最期だとはっきりさせた言い方。 命のもろさを露に重ねて言うものには、[[露の命*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2109.php]]もある。
人生、朝露の如し(じんせい、ちょうろのごとし)
人生は朝日が射せばたちまち消えてしまう露のようにはかないものだということ。
末の露、本の雫(すえのつゆ、もとのしずく)
人間の命には多少の長い短いの差はあるが、いつかは必ず死が訪れるということ。 人の命のはかなさをいう言葉。 葉末の露も、根元から落ちる雫も、早い遅いはあっても、やがてどちらも消えてしまうとの意から。
露の命(つゆのいのち)
草の葉に置いた露は、風にひと揺すりされただけでこぼれ落ちる。 そのように、いつ絶えてもふしぎのない、あすをあてにできない命のこと。
毒薬変じて甘露となる(どくやくへんじてかんろとなる)
有害なものが一転して有益なものになることのたとえ。また、同じ物が使い方によって、毒にも薬にもなることのたとえ。 「毒薬変じて甘露となる」ともいう。
濡れぬ先こそ露をも厭え(ぬれぬさきこそつゆをもいとえ)
一度過ちを犯すと、その後はもっと大きな過ちも平然と犯すようになるというたとえ。 濡れる前は露(つゆ)に濡れることさえ嫌がるが、いったん濡れてしまうといくら濡れても平気になるとの意から。 男女間の過ちについていうことが多い言葉。 似たたとえを使った言葉に「[[雨に濡れて露恐ろしからず*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8736.php]]」がある。
馬脚を露す(ばきゃくをあらわす)
隠していたことがばれてしまうたとえ。 芝居で馬の足を演じている人が姿を見せてしまうことから。 「現す」は「露す」とも書く。
待てば甘露の日和あり(まてばかんろのひよりあり)
焦らずに待っていれば良い機会がきっとめぐってくるというたとえ。 「甘露」は、古代中国の伝説で、よい政治が行われると天が吉兆として降らせるとされた甘い露のこと。 日照りの時も耐えて待てば、やがて甘露のような恵みの雨が降る日が来るとの意から。 こちらが本来の形で、のちに「待てば海路の日和あり」の形が生まれ、今はそちらのほうが広く使われる。
酔い醒めの水は甘露の味(よいざめのみずはかんろのあじ)
酒に酔って眠ったあとに目覚めて飲む水は、甘露のようにおいしいということ。「甘露」とは中国の伝説で、めでたいしるしに天から降ったといわれる甘い水のこと。
露命を繋ぐ(ろめいをつなぐ)
どうにかこうにか命をつなぎ、細々と日々をしのいでいくこと。 「露命」は、朝日に当たればじきに消える露にたとえた、もろくはかない命のこと。
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