籠の鳥
ことわざ「籠の鳥」の意味・読み方・異形などを解説します。
籠の鳥
かごのとり
| 言葉 | 籠の鳥 |
|---|---|
| 読み方 | かごのとり |
| 意味 | 外へ出かけたり好きなことをしたりできず、決まった場所や立場に縛られたままの人のたとえ。そういう窮屈な身の上そのものにも使う。
かごに入れて飼われる鳥は、どれほど羽ばたいても大空へは出ていけない。その姿を、気ままに動き回れない人の暮らしに重ねた言葉。 昔は、借金や「何年は勤める」という約束にしばられ、遊郭(遊女が集められていた町)から思うように出られなかった遊女を、この言葉で呼ぶことがあった。 「籠中の鳥(ろうちゅうのとり)」ともいい、この形は中国の古典『鶡冠子』に「籠中之鳥」として見える。かごの中の鳥が、むなしく外をのぞくばかりで出られないさまを述べたもの。なお、日本では「籠中」を「こちゅう」と読む例もある。 似た言葉に、かごの鳥が空を行く雲を見上げるさまから、とらわれた身で外の世界にあこがれることをいう籠鳥雲を恋うがある。 |
| 例文 | 有名になってからというもの、どこへ行っても記者につきまとわれるその俳優は、自宅から一歩も出られない籠の鳥のような毎日を送っている。 |
| 異形 | 籠中の鳥(ろうちゅうのとり) |
| 場面 | 鳥 / 自由 |
| 使用漢字 | 籠 / 鳥 / 中 |
「籠」を含むことわざ
- 陰に籠もる(いんにこもる)
- 駕籠舁き駕籠に乗らず(かごかきかごにのらず)
- 籠で水を汲む(かごでみずをくむ)
- 駕籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人(かごにのるひとかつぐひと、そのまたわらじをつくるひと)
- 殻に閉じ籠もる(からにとじこもる)
- 自家薬籠中の物(じかやくろうちゅうのもの)
- 揺り籠から墓場まで(ゆりかごからはかばまで)
- 籠鳥雲を恋う(ろうちょうくもをこう)
「鳥」を含むことわざ
- 青い鳥(あおいとり)
- 足下から鳥が立つ(あしもとからとりがたつ)
- 足下の鳥は逃げる(あしもとのとりはにげる)
- 飛鳥川の淵瀬(あすかがわのふちせ)
- あだし野の露、鳥辺野の煙(あだしののつゆ、とりべののけむり)
- あの声で蜥蜴食らうか時鳥(あのこえでとかげくらうかほととぎす)
- 越鳥南枝に巣くい、胡馬北風に嘶く(えっちょうなんしにすくい、こばほくふうにいななく)
- 鸚鵡よく言えども飛鳥を離れず(おうむよくいえどもひちょうをはなれず)
- 大鳥取るとて小鳥も取り損なう(おおとりとるとてことりもとりそこなう)
- 同じ羽の鳥は集まるものだ(おなじはねのとりはあつまるものだ)
