風を吸い露を飲む
ことわざ「風を吸い露を飲む」の意味・読み方を解説します。
風を吸い露を飲む
かぜをすいつゆをのむ
| 言葉 | 風を吸い露を飲む |
|---|---|
| 読み方 | かぜをすいつゆをのむ |
| 意味 | ふつうの人がとる食べ物を口にせず、吹いてくる風を吸い、草葉に結ぶつゆを飲むだけで命をつないでいく、仙人の暮らしを指して言う。
句の出典は、古代中国で書かれた『荘子』という書物の逍遥遊篇にある一節。はるか遠くの藐姑射(はこや)の山に、神人(人の世を超えた力を持つ、仙人のような人)が住んでいる。その人は米や麦などの穀物は口にせず、風を吸い露を飲んで暮らし、雲に乗って空を行き、飛ぶ竜を乗りこなして、四方の海の向こうまで出かけていくと語られている。 漢字四字で書く吸風飲露も同じ内容を表す。また、仙人はかすみを食べて生きるとされたことにちなむ霞を食うも、世間の暮らしから離れた生き方を表す点で通じ合う。 |
| 例文 | 昔話に出てくる仙人は、風を吸い露を飲む暮らしをして何百年も生きるという。 |
| 出典 | 『荘子』逍遥遊 |
| 場面 | 隠者 |
| 使用漢字 | 風 / 吸 / 露 / 飲 |
「風」を含むことわざ
- 秋風が立つ(あきかぜがたつ)
- 秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 朝風呂丹前長火鉢(あさぶろたんぜんながひばち)
- 明日は明日の風が吹く(あしたはあしたのかぜがふく)
- あったら口に風邪をひかす(あったらくちにかぜをひかす)
- 網の目に風たまらず(あみのめにかぜたまらず)
- 網の目に風たまる(あみのめにかぜたまる)
- 雨塊を破らず、風枝を鳴らさず(あめつちくれをやぶらず、かぜえだをならさず)
- 雨に沐い風に櫛る(あめにかみあらいかぜにくしけずる)
「吸」を含むことわざ
- 阿吽の呼吸(あうんのこきゅう)
- 甘い汁を吸う(あまいしるをすう)
- 生き血を吸う(いきちをすう)
- 旨い汁を吸う(うまいしるをすう)
- 呼吸が合う(こきゅうがあう)
- 汁を吸うても同罪(しるをすうてもどうざい)
- 磁石鉄を吸うとも石を吸わず(じしゃくてつをすうともいしをすわず)
- 飲むに減らで吸うに減る(のむにへらですうにへる)
「露」を含むことわざ
- あだし野の露、鳥辺野の煙(あだしののつゆ、とりべののけむり)
- 雨に濡れて露恐ろしからず(あめにぬれてつゆおそろしからず)
- 人生、朝露の如し(じんせい、ちょうろのごとし)
- 末の露、本の雫(すえのつゆ、もとのしずく)
- 露の命(つゆのいのち)
- 毒薬変じて甘露となる(どくやくへんじてかんろとなる)
- 濡れぬ先こそ露をも厭え(ぬれぬさきこそつゆをもいとえ)
- 馬脚を露す(ばきゃくをあらわす)
- 待てば甘露の日和あり(まてばかんろのひよりあり)
- 酔い醒めの水は甘露の味(よいざめのみずはかんろのあじ)
「飲」を含むことわざ
- 朝酒は門田を売っても飲め(あさざけはかどたをうってものめ)
- 朝茶は七里帰っても飲め(あさちゃはしちりかえってものめ)
- 明日食う塩辛に今日から水を飲む(あすくうしおからにきょうからみずをのむ)
- 一箪の食、一瓢の飲(いったんのし、いっぴょうのいん)
- 一杯は人酒を飲む、二杯は酒酒を飲む、三杯は酒人を飲む(いっぱいはひとさけをのむ、にはいはさけさけをのむ、さんばいはさけひとをのむ)
- 嘘吐いたら針千本飲ます(うそついたらはりせんぼんのます)
- 馬を水辺につれていけても水を飲ませることはできない(うまをみずべにつれていけてもみずをのませることはできない)
- 恨みを飲む(うらみをのむ)
- 偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず(えんそかわにのむもまんぷくにすぎず)
- 大水に飲み水なし(おおみずにのみみずなし)
