「意」を含む故事・ことわざ・慣用句
「意」を含む故事・ことわざ・慣用句の一覧です。五十音順に表示しています。
意到りて筆随う(いいたりてふでしたがう)
思いのままに筆が動いて文章が書けること。 自分が書く気になれば、筆がひとりでに進むとの意から。
意気が揚がる(いきがあがる)
何かをやり遂げようとする積極的な気持ちが高まること。
意気天を衝く(いきてんをつく)
意気込みが非常に盛んであること。 「[[意気衝天(いきしょうてん)*https://yoji.jitenon.jp/yoji/264.html]]」ともいう。
意気投合する(いきとうごうする)
互いの気持ちがぴったりと一致すること。
意気に感じる(いきにかんじる)
相手のひたむきな気持ちに感動し、自分も物事を行おうとする気持ちになる。
意気に燃える(いきにもえる)
物事を積極的に行おうとする意欲を強く抱くこと。
意気地がない(いくじがない)
物事をやり遂げようという気力がない。
意見と餅はつくほど練れる(いけんともちはつくほどねれる)
餅は、つけばつくほど練れて粘りのあるおいしい餅になる。他人の意見も、つき従うようにすればするほど、よい結果が得られるということ。
意志のある所には道がある(いしのあるところにはみちがある)
実現しようという意志があれば、できないことはないというたとえ。
意地が汚い(いじがきたない)
食べ物や金銭などに対する欲が深い。 「意地汚い」ともいう。
意地汚い(いじきたない)
食べ物や金銭などに対する欲が深い。 「意地汚い」ともいう。
意地でも(いじでも)
行き掛かり上、なんとしてでも。 無理にでも成し遂げようとする心意気を表す語。
意地になる(いじになる)
何があっても譲らず、自分の主張を押し通そうとすること。
意地張るより頬張れ(いじはるよりほおばれ)
意地を張って食べずにいるより、卑しく思われても食べるほうがいいということ。
意地を貫く(いじをつらぬく)
心に決めたことをどこまでも押し通す。 「意地を貫く」ともいう。
意地を通す(いじをとおす)
心に決めたことをどこまでも押し通す。 「意地を貫く」ともいう。
意地を張る(いじをはる)
何が何でも自分の考えを押し通そうとすること。
意中の人(いちゅうのひと)
心の中でひそかに思い、慕っている人。
意に介さない(いにかいさない)
気に掛けない。気にしない。気にもとめない。
意に介する(いにかいする)
気に掛ける。気にする。気にとめる。
意に適う(いにかなう)
考えや気持ちに合っている。気に入る。
意に染まない(いにそまない)
気に入らない。気乗りがしない。
意に満たない(いにみたない)
満足出来ない。気に入らない。
意のある所(いのあるところ)
言おうとしている本当の気持ち。真意。
意表に出る(いひょうにでる)
相手の予想外のことをしたり言ったりする。 「意表」は、思いがけないこと。考えてもいなかったこと。
意表を突く(いひょうをつく)
相手の予想外のことをしたり言ったりして驚かせる。 「意表」は、思いがけないこと。考えてもいなかったこと。
意表を衝く(いひょうをつく)
相手の予想外のことをしたり言ったりして驚かせる。 「意表」は、思いがけないこと。考えてもいなかったこと。
意を汲む(いをくむ)
相手の意向や事情を好意的に推察する。
意を酌む(いをくむ)
相手の意向や事情を好意的に推察する。
意を決する(いをけっする)
きっぱりと心を決める。
意を体する(いをたいする)
他人の意見や教えを理解し、それに従う。
意を尽くす(いをつくす)
相手に理解してもらうために、自分の考えをすべて言い表すこと。また、わかりやすく丁寧に言うこと。
意を強くする(いをつよくする)
他人の支持を得て、自信を深めること。他人の賛同を心強く思うこと。
意を迎える(いをむかえる)
相手に気に入られるように、言いなりになる。迎合する。
意を用いる(いをもちいる)
心を配る。気にかける。
親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない(おやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもむだはない)
茄子の花に無駄花がないように、親が子どもにいう意見も一つも無駄がなく、すべて子どもの役に立つことばかりであるということ。
親の意見と冷や酒は後で利く(おやのいけんとひやざけはあとできく)
親の意見は聞き流してしまいがちだが、後になると納得できて、ありがたいと思うようになるということ。冷酒は飲みやすく、あとから酔いが回ってくる意から。
片意地を張る(かたいじをはる)
ひとの話に聞く耳をもたず、頑なに自分の考えを押し通そうとするさま。
御意見五両、堪忍十両(ごいけんごりょう、かんにんじゅうりょう)
他人の意見をよく聞いて何事にも耐えることが大事だというたとえ。 人の忠告は五両の値打ちがあり、辛いことや怒りを耐え忍ぶことは十両の値打ちがあるということ。
下地は好きなり御意はよし(したじはすきなりぎょいはよし)
もともと好きなところへ、相手から好意をもって勧められ、こんなに都合のいいことはないということ。
人生、意気に感ず(じんせい、いきにかんず)
人は相手の心意気に感じて行動するのであって、金銭や名誉のためではないということ。
粗相が御意に叶う(そそうがぎょいにかなう)
目上の者には、そそっかしい性格の目下の者がほほえましく見え、そうした者がかえって気に入られるということ。
注意を引く(ちゅういをひく)
人々の注意や関心をこちらに向けさせる。
読書百遍、意、自ずから通ず(どくしょひゃっぺん、い、おのずからつうず)
どんなに難しい本でも、繰り返し何度も読めば、自然に意味がわかってくるということ。 「読書百遍、意、自ずから通ず」ともいう。
ないが意見の総じまい(ないがいけんのそうじまい)
放蕩や道楽は、金を使い果たせば自然におさまるということ。放蕩者は、どんなに意見しても金があるうちは聞き入れないが、金が無くなると遊ぶことができなくなり、意見する必要がなくなることから。
茄子の花と親の意見は千に一つも無駄はない(なすびのはなとおやのいけんはせんにひとつもむだはない)
茄子の花に無駄花がないように、親が子どもにいう意見もすべて子どもの役に立つことばかりで、一つとして無駄がないということ。
二十過ぎての意見と彼岸過ぎての肥はきかぬ(はたちすぎてのいけんとひがんすぎてのこえはきかぬ)
彼岸過ぎての麦の肥、三十過ぎての男に意見(ひがんすぎてのむぎのこえ、さんじゅうすぎてのおとこにいけん)
人の意見は四十まで(ひとのいけんはしじゅうまで)
40歳を過ぎた人間に意見をしても効果がないということ。また、それくらいの年齢になると、本人の考えを尊重すべきであるということ。
冷や酒と親の意見は後で利く(ひやざけとおやのいけんはあとできく)
親の意見は聞き流してしまいがちだが、後になると納得できて、なるほどと思うようになるということ。冷酒は飲んですぐより、あとから酔いが回ってくる意から。
不意打ちを食う(ふいうちをくう)
いきなり襲われたり、予想外の災難にあったりすること。
落花情あれども流水意なし(らっかじょうあれどもりゅうすいいなし)
一方には恋しく思う気持ちがあるのに、相手に思いが通じないことのたとえ。 散る花は流れる水を慕うが、川はそしらぬ顔で流れていくことから。
我が意を得たり(わがいをえたり)
物事が自分の考えていた通りになる。自分の考えにぴったり合う。
我が意を得る(わがいをえる)
物事が自分の考えていた通りになる。自分の考えにぴったり合う。