暗投
ことわざ「暗投」(あんとう)の意味・読み方を解説します。
暗投
あんとう
| 言葉 | 暗投 |
|---|---|
| 読み方 | あんとう |
| 意味 | いくら値の張る品でも、前ぶれもなくいきなり人の前に差し出せば、相手は喜ぶどころか怪しんで身がまえ、かえって恨まれることにもなりうる、というたとえ。すぐれた物を、礼にかなわないやり方で人に贈ることもいう。
「暗投」は、暗がりの中で人に向かって投げつけること。この言葉は、漢の時代の中国で、鄒陽という人物が、ありもしない告げ口のために牢に入れられたとき、梁の孝王に書き送った文の中で、「夜に光る美しい玉でも、暗い夜道を歩く人に向けて投げてよこせば、人はみな刀の柄を握ってにらみつける。何のわけもなく、だしぬけに目の前へ飛びこんでくるのだから」と述べたことにちなむ。 同じ文では、曲がりくねった木の根でも、そばに仕える人が先に手を入れて整えておけば天子の道具にもなる、とも述べている。話を通しておけば、ありふれた物でも大事にしてもらえるわけで、この語はその反対の場合にあたる。四字熟語の明珠暗投も同じ話から生まれた。 |
| 例文 | せっかくの名品も、何の知らせもなく送りつけては暗投になりかねないので、先に先方へ手紙を出しておいた。 |
| 出典 | 『史記』魯仲連鄒陽列伝 |
| 場面 | 礼儀 / 贈り物 |
| 使用漢字 | 暗 / 投 |
