室に入りて矛を操る
ことわざ「室に入りて矛を操る」の意味・読み方を解説します。
室に入りて矛を操る
しつにいりてほこをあやつる
| 言葉 | 室に入りて矛を操る |
|---|---|
| 読み方 | しつにいりてほこをあやつる |
| 意味 | 相手が言い立てている理屈や、相手の得意とする分野の知識をそのまま借りて、逆にその相手をやりこめるたとえ。師匠に教わった学問を使って、弟子が師匠を攻めたてるという形でも使える。
よその家の部屋に上がりこみ、そこに置いてある矛(長い柄のついた、やりに似た武器)を手に取って、その家の主人に切りかかる場面を思いえがいた言い方。相手の言葉を逆に利用する点では逆手に取るに近い。 二世紀ごろの中国(後漢)で、学者の何休は、『春秋』という歴史書の三つの注釈のうち『公羊伝』だけを重んじ、ほかの二つを退ける本を書いた。すると同じ時代の学者の鄭玄が、それぞれに反論する本を書いた。何休はそれを読んで「鄭玄はわたしの部屋に入りこみ、わたしの矛を手にして、わたしを討とうというのか」と言ってなげいた、という話が『後漢書』に見える。 |
| 例文 | 討論会で、相手チームが示した統計を逆に利用して反論したのは、室に入りて矛を操るうまい攻め方だった。 |
| 出典 | 『後漢書』鄭玄伝 |
| 場面 | 師匠・弟子 / 議論 |
| 使用語彙 | 矛 / 操る |
| 使用漢字 | 室 / 入 / 矛 / 操 |
「室」を含むことわざ
- 高明の家、鬼その室を瞰う(こうめいのいえ、きそのしつをうかがう)
- 室に入りて矛を操る(しつにいりてほこをあやつる)
- 芝蘭の室に入るが如し(しらんのしつにいるがごとし)
- 堂に升りて室に入らず(どうにのぼりてしつにいらず)
「入」を含むことわざ
- 間に入る(あいだにはいる)
- 合いの手を入れる(あいのてをいれる)
- 赤を入れる(あかをいれる)
- 秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
- 商い上手の仕入れ下手(あきないじょうずのしいれべた)
- 秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる(あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる)
- 足を入れる(あしをいれる)
- 頭に入れる(あたまにいれる)
- 新しき葡萄酒は新しき革袋に入れよ(あたらしきぶどうしゅはあたらしきかわぶくろにいれよ)
- 穴があったら入りたい(あながあったらはいりたい)
「矛」を含むことわざ
- 室に入りて矛を操る(しつにいりてほこをあやつる)
- 矛先が鈍る(ほこさきがにぶる)
- 矛先を転じる(ほこさきをてんじる)
- 矛を交える(ほこをまじえる)
- 矛盾(むじゅん)
「操」を含むことわざ
- 室に入りて矛を操る(しつにいりてほこをあやつる)
- 松柏の操(しょうはくのみさお)
- 自転車操業(じてんしゃそうぎょう)
- 操觚(そうこ)
- 操を立てる(みさおをたてる)
