垂簾の政
ことわざ「垂簾の政」の意味・読み方・異形などを解説します。
垂簾の政
すいれんのまつりごと
| 言葉 | 垂簾の政 |
|---|---|
| 読み方 | すいれんのまつりごと |
| 意味 | 天子がまだ幼いときや、病気で自分では国を治められないときに、天子の母(皇太后)や祖母(太皇太后)が、代わりに国の政治を動かすこと。
「垂簾」とは、すだれを下ろすこと。「政(まつりごと)」は政治の意味。いにしえの中国では男と女の間のけじめが厳しく、身分の高い女性が男の家来たちと面と向かうのは避けるべきこととされた。そこで皇太后たちは、玉座のあたりにすだれを下ろし、その内側から家来の申し上げることを聞いて物事を決めた。このいきさつにちなむ呼び名で、「垂簾」の二字だけで、この意味に用いた例もある。 出どころの一つは『旧唐書』の高宗紀。唐の高宗の皇后だった武氏(のちの則天武后)は、高宗が朝廷に出るたびに玉座の後ろにすだれを掛けて控え、国の大きな事も小さな事もすべて聞いて関わったので、人々は二人を「二聖」と並べて呼んだ。高宗が病気で朝廷に出られないときは、政治をすべて皇后が決めたとも書かれている。また『宋史』の礼志には、幼い皇帝の代わりに皇太后がすだれ越しに政務を決めるときの儀式の決まりが細かく載る。同じ意味を漢字四つで表す熟語に垂簾聴政がある。 |
| 例文 | 幼い皇帝が位につくと、母の皇太后が垂簾の政を始め、大臣たちはすだれの前に進み出て国の大事を報告した。 |
| 出典 | 『旧唐書』高宗紀 |
| 異形 | 垂簾(すいれん) |
| 場面 | 政治 / 女 |
| 使用漢字 | 垂 / 簾 / 政 |
「垂」を含むことわざ
- 汗水垂らす(あせみずたらす)
- 雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
- 雨垂れは三途の川(あまだれはさんずのかわ)
- 黒犬に嚙まれて灰汁の垂れ滓に怖じる(くろいぬにかまれてあくのたれかすにおじる)
- 功名を竹帛に垂る(こうみょうをちくはくにたる)
- 垂涎(すいぜん)
- 垂涎(すいぜん)
- 垂涎の的(すいぜんのまと)
- 千金の子は坐して堂に垂せず(せんきんのこはざしてどうにすいせず)
- 能書きを垂れる(のうがきをたれる)
「簾」を含むことわざ
- 香炉峰の雪は簾をかかげて見る(こうろほうのゆきはすだれをかかげてみる)
- 暖簾に腕押し(のれんにうでおし)
- 暖簾に傷が付く(のれんにきずがつく)
- 暖簾にもたれるよう(のれんにもたれるよう)
- 暖簾を下ろす(のれんをおろす)
- 暖簾を分ける(のれんをわける)
