聖人は物に凝滞せず

ことわざ「聖人は物に凝滞せず」の意味・読み方を解説します。

言葉聖人は物に凝滞せず
読み方せいじんはものにぎょうたいせず
意味知恵と徳にすぐれた人は、世の移り変わりを見きわめ、その時々にふさわしくふるまうので、特定の物事に執着して行き詰まる心配がない、という趣旨の言葉。
「凝滞」は、とどこおって先へ進まない様子。この句では、心が物事にとらわれて自由に働かないさまを指す。
典拠は中国の古典『楚辞』の「漁父」。都を追われた屈原が水辺をさまよっていると、年老いた漁師が声をかけた。自分だけが清く正しいから追放されたのだと語る屈原に、漁師は、周りが濁っているなら合わせて生きてもよいではないかと説く。その出だしがこの一節である。
屈原はこの勧めに従わず、身の清さを守る道を選んだ。つまり、もとは屈原の信念と対立する側の考えとして語られた言葉である。
例文創業時のやり方を変えまいとする社長に、相談役は「昔から聖人は物に凝滞せずと言う。時代に合わせて変わることを恐れるな」と語りかけた。
出典『楚辞』漁父
場面世渡り / 時流に乗る
使用漢字聖 / 人 / 物 / 凝 / 滞

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