「何」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 34 件
「何」から始まる漢字を含む故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
何処ともなく(いずこともなく)
行く先の当てがないまま。また、どこなのかがはっきりしないままの様子をいう。 「立ち去る」「消える」などの言葉の前に添えて用いる。 「何処(いずこ)」は「どこ」の古い言い方で、「どこともなく」とも読む。
何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)
二つ、またはいくつかのものがどれも同じくらい見事で、一つを選ぼうにも決めかねてしまうこと。 カキツバタとアヤメは、どちらも美しい花で見た目がそっくりなため、見分けにくいことから。 短く「何れ菖蒲」とも、また「菖蒲と杜若」と並べた形でも用いる。 源頼政が怪物を退治した手柄で、菖蒲前(あやめのまえ)と呼ばれる女性を褒美に授かることになったが、よく似た女性たちの中から本人を当てるように言われて迷い、そのとまどいを歌に詠んだ。『太平記』に見えるこの話がもとだとされる。
何れともなし(いずれともなし)
比べてみても、どれが勝っているとも劣っているとも言いきれず、これといった差が見当たらない様子。 「何れ(いずれ)」は「どれ」「どちら」をやや改まって言う語、「なし」は「ない」の古い形。古くは和歌や物語にも用いられ、「何れとなし」ともいう。 [[いずれ菖蒲か杜若*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/240.php]]や[[甲乙つけがたい*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8607.php]]も、似た場面で口にされる。
何れを見ても山家育ち(いずれをみてもやまがそだち)
大勢いる者のどれを見ても田舎育ちで、誰一人役に立ちそうにない。
何時にない(いつにない)
普段とは違っている。平生とは異なる。
何処の馬の骨(どこのうまのほね)
出どころの知れない相手を身内に迎えるものかと、突き放していう。とりわけ縁組みの話で、生い立ちの見えないことを盾に難色を示す。
何処の烏も黒い(どこのからすもくろい)
土地を移れば何かが違うと期待しても、着いてみれば似た顔ぶれと似た有り様が待っている。器が替わっても中身までは替わらない。
何処吹く風(どこふくかぜ)
自分には関係ないものとして、知らん顔する様子。まったく気にかけない様子。
何処を押せばそんな音が出る(どこをおせばそんなねがでる)
何を根拠にしてそのようなことをいうのか、という意味。 相手の常識外れの言い分を非難していう言葉。
何方に転んでも(どっちにころんでも)
予想される二つの結果のどちらでも大きな違いがない様子。
何方もどっち(どっちもどっち)
二つのもののどちらにもよい所と悪い所があって大きな差がないこと。
何かと言うと(なにかというと)
なにかある度に同じ言動をする様子。なにかにつけて。 「何かと言えば」ともいう。
何かにつけて(なにかにつけて)
何事にもかこつけて。ことあるごとに。
何から何まで(なにからなにまで)
全て。最初から最後まで。
何某より金貸し(なにがしよりかねかし)
由緒ある家名を名乗って懐の寂しい暮らしより、金を貸す商いと見下されても蔵の詰まったほうを選ぶ。 なにがし・かねかしと、尻を揃えた言い方でからかっている。
何が何でも(なにがなんでも)
たとえどのようなことがあっても。
何くれとなく(なにくれとなく)
特にこれと決まったこと以外にも、あれこれと些細なところにまで気を配るさま。
何食わぬ顔(なにくわぬかお)
事実を知っていながら、何も知らないような顔つきをすること。またはそのような態度をとること。
何事も三度(なにごともさんど)
一度や二度の失敗であきらめず、せめて三度はやってみよということ。
何するものぞ(なにするものぞ)
一体なにができようか。たいしたことはない。 はげましたり奮起させたりするときに使う言葉。
何はさておき(なにはさておき)
他の事はひとまず後回しにして、真っ先にそのことを取り上げるときにいう言葉。
何はともあれ(なにはともあれ)
他の事はひとまず後回しにして。とりあえず。まずは。
何はなくとも(なにはなくとも)
他にこれといったものが何もなくても、そのものさえあれば十分満たされているという気持ちを表す言葉。
何分にも(なにぶんにも)
ほかにどう見ようとこの一点だけは動かない、と念を押すときに前へ置く語。 また、こちらの事情をくんで手加減してほしいと頼むときにも添える。
何もせずにいることは悪を為していることなり(なにもせずにいることはあくをなしていることなり)
手を出さずに眺めているだけでも、咎めを受ける側に回る。世に生を受けたからには、進んで人のためになる働きをせよと説く。 英語では「By doing nothing we learn to do ill.」という。
何や彼や(なにやかや)
色々と。あれやこれや。
何をか言わんや(なにをかいわんや)
あまりにもひどい状態で、呆れて言葉がない様子。
何を隠そう(なにをかくそう)
なにも隠すつもりはない。 秘密や真実などを述べる前にいう言葉。
何でも来い(なんでもこい)
どのような事でも受け入れる自信があるさま。
何でも来いに名人なし(なんでもこいにめいじんなし)
何でも器用にこなす人は、何をさせてもそれなりにやってのけるが、どれも名人といえるほどの腕前ではないということ。
