「借」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 28 件
「借」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
有りそうで無いのが金、無さそうで有るのが借金(ありそうでないのがかね、なさそうであるのがしゃっきん)
人の内情は外見からではわからない。ありそうに見えても、意外にないのが金だということ。 借金ばかりあって使えるお金の無いさまを言い表した言葉に、「[[有るは借銭、無いは金*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8749.php]]」がある。
有るは借銭、無いは金(あるはしゃくせん、ないはかね)
あるものといえば借金ばかりで、自由に使えるお金は少しも無いということ。毎日のお金のやりくりにほとほと困り果てた暮らしぶり。 「借銭(しゃくせん)」は、借金のこと。「有るは借金、無いは金」「あるは借金ないは金」ともいう。 「[[ありそうでないのが金*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1720.php]]」や「[[火の車*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4225.php]]」も、これと意味の近い言葉。
負わず借らずに子三人(おわずからずにこさんにん)
人の世話にならず、借金もなく、子どもが三人ぐらいいる家庭が理想的で幸福だということ。
貸し借りは他人(かしかりはたにん)
金銭の貸し借りについては、親子の間でも他人と同じようにけじめをつけるべきだということ。
貸した物は忘れぬが借りたものは忘れる(かしたものはわすれぬがかりたものはわすれる)
人に貸したものは忘れないが、人から借りたものはつい忘れてしまうということ。 人間は身勝手なものだというたとえ。
敵の前より借金の前(かたきのまえよりしゃっきんのまえ)
敵の前では平然とできても、借金をしている相手の前では頭が上がらないということ。
鰹節と砥石の借り入れはない(かつおぶしとといしのかりいれはない)
鰹節や砥石のように、使うほどにすり減っていく物は、人から借りても同じ形のままでは返せない。だから、借りたつもりでも、減った分は結局ただでもらったも同然だということ。 鰹節は削ってだしを取るたびに小さくなり、砥石も刃物をとぐたびに少しずつ削れていく。句の終わりの「借り入れはない」は、そもそも借りたうちに数えられない、の意。 砥石の代わりに巻紙を挙げた「鰹節と巻紙の借り入れはない」という句もある。巻紙も、手紙を書くたびに切り取って使う紙である。
糧を敵に借る(かてをてきにかる)
張り合っている相手やその力を、うまく自分のために使いこなすことのたとえ。 戦場で、敵方の食べ物を奪い取って、自分の兵の食事に当てる意から。 「糧」は、命をつなぐための食べ物。「借る」は「借りる」の昔の形。 反対に、こちらの物を差し出して相手に力をつけさせてしまう場合は「[[敵に糧*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8055.php]]」という。
金の貸し借り不和の基(かねのかしかりふわのもと)
金銭のやり取りが間に入ると、それまで親しかった間柄でも角が立ちやすい。返す返さぬでこじれて縁まで切れるくらいなら、はじめから貸し借りには手を出さぬがよい。
金の価値を知りたければ金を借りてみよ(かねのかちをしりたければかねをかりてみよ)
ふだん財布や口座にお金があるうちは、その大切さをあまり気にとめずに使いがちだが、いざ足りなくなって人から借りる側に回ると、お金がどれほど重みのあるものかを思い知らされるということ。 英文のことわざを和訳して日本に入ってきた言葉。 金銭の貸し借りを戒めた言葉としては、別に[[金を貸せば友を失う*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/5726.php]]もある。
借り受け人に立つとも人請け人に立つな(かりうけにんにたつともひとうけにんにたつな)
借金の保証人になっても、身元保証人にはなるなということ。人の保証人になると厄介なことが多いことをいう。
借り着より洗い着(かりぎよりあらいぎ)
人に頼ってぜいたくな暮らしをするより、自分の力で分相応な生活をするほうがよいということ。 人に借りた晴れ着より、洗いざらしでも自分の着物のほうがよいとの意から。
借りて借り得、貸して貸し損(かりてかりどく、かしてかしぞん)
借りても返さないですむこともあるので借りるのは得だが、反対に貸したら返してもらえないこともあるので貸すのは損だということ。
借りてきた猫(かりてきたねこ)
ふだんと違って非常におとなしいようす。ねずみを捕らせるために他人の家から借りた猫は、おとなしく小さくなっていることから。
借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔(かりるときのじぞうがお、かえすときのえんまがお)
お金を借りる際には地蔵菩薩のように愛想よくふるまうのに、返す段になると閻魔大王のような渋い顔に変わるということ。
借りる八合、済す一升(かりるはちごう、なすいっしょう)
人に物やお金を借りたら、少し多めに返すか、お礼を添えて返すのが常識であるということ。 「済す」は、返済すること。 米八合を借りたなら、一升に増やして戻すのが筋だという意から。
借りを返す(かりをかえす)
他人から受けた恩に報いること。 また、他人から受けた仕打ちに対して仕返しをすること。
権に借る(けんにかる)
権威や権力を頼りにし、その力をかさにしていばること。 「◯◯を権に借る」と、頼りにするものを前に置いた言い方も見られる。 「権」は人を従わせる力や勢いのこと。「借る」は、いまの「借りる」にあたる。 意味の重なる句に、他人の力を後ろだてにして空いばりするさまをたとえた「[[虎の威を借る狐*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/919.php]]」や、「[[笠に着る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2693.php]]」がある。
高い舟借りて安い小魚釣る(たかいふねかりてやすいこざかなつる)
道楽の道に入れ込んだ者は、かかりと見返りの釣り合いなど気にもかけない。 舟賃をかけて漕ぎ出しながら、持ち帰るのは値の付かない小魚ばかりで、どう数えても元は取れない。それでも当人にはいっこうに惜しくない。
知恵を借りる(ちえをかりる)
他人に相談して、よい考えや適切な方法を教えてもらうこと。
手を借りる(てをかりる)
助力してもらうこと。手伝ってもらうこと。
虎の威を借る狐(とらのいをかるきつね)
他人の権力に頼って、弱いものが空威張りすることのたとえ。 虎に捕らえられた狐が「天の神が私を百獣の長にした。だから私を食べると天の命令にそむくことになる。うそだと思うならついてきなさい。獣たちはみな逃げ出すはずだ」といった。 虎が狐のあとについていくと、獣たちがみな逃げて行った。 虎は自分を恐れて獣たちが逃げたことに気づかず、狐を恐れて逃げ出したと信じたという故事から。 「狐虎の威を藉る」ともいう。
名を借りる(なをかりる)
口実にしたり、表向きの理由にしたりすること。 また、他人の名義を借りること。
猫の手も借りたい(ねこのてもかりたい)
非常に忙しくて手が足りず、誰でもいいから手助けがほしいようす。
腹は借り物(はらはかりもの)
母親の腹は一時的な借り物で、子の貴賤は父親次第であるということ。
春は蛙が目を借りる(はるはかえるがめをかりる)
春はとにかく眠たい時期だということ。 春に眠くなるのは、蛙が目を借りにくるからだという言い伝えから。 「蛙の目借り時」ともいう。
胸を借りる(むねをかりる)
自分よりも実力が上の者に練習相手になってもらうこと。 相撲で、下位の力士が上位の力士に稽古の相手になってもらうとの意から。
世の中は年中三月常月夜、嬶十七俺二十、負わず借らずに子三人(よのなかはねんじゅうさんがつじょうつきよ、かかあじゅうしちおれはたち、おわずからずにこさんにん)
世の中は、いつも三月頃の温暖な気候で、夜は明るい月夜、妻は十七歳自分は二十歳、責任も借金もなく、子どもは三人持つ暮らしが望ましいということ。江戸時代の庶民のささやかな願望をいった言葉。
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