「無欲」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 20 件
「無欲」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全20件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず(えんそかわにのむもまんぷくにすぎず)
欲を出したところで、その身が受け取れる量は初めから知れている。持ち物や地位を求めすぎても仕方がない。 偃鼠、すなわちもぐらが大河に口をつけても、飲めるのは小さな腹に入るきりだ、という原文から。
起きて半畳、寝て一畳(おきてはんじょう、ねていちじょう)
人間は必要以上の豊かさをもとめても仕方ないということ。どんなに大きな家に住んでいようと、人一人が必要とする広さは、起きている時は半畳、寝る時も一畳あればすむということから。
己を虚しゅうす(おのれをむなしゅうす)
自分の我をすてて、謙虚で素直な気持ちになること。
愚か者に福あり(おろかものにふくあり)
愚か者は欲も野心もないので、人に恨まれたり憎まれたりすることもなく、平穏無事で幸福な人生を送ることができるということ。
霞を食う(かすみをくう)
俗世間を超越した生き方をすること。 仙人が、霞を食べて生きていると言われたことから。
食わず貧楽高枕(くわずひんらくたかまくら)
貧しい暮らしでも、気楽で穏やかに暮らしていることのたとえ。
心に笠着て暮らせ(こころにかさきてくらせ)
笠をかぶれば、頭より上のものは目に入らない。そのように、おのれの丈を越えたものへは目を向けず、いま手の内にあるだけで事足りるとして日を送れ。
聖人に夢なし(せいじんにゆめなし)
昼のうちに抱え込むものが無ければ、夜に持ち越す像も無い。 眠りの深さは、その人の心の澄み方をそのまま映す。
千石万石も飯一杯(せんごくまんごくもめしいっぱい)
禄高がいくら増えても、日ごとの膳に載る量までは増えない。取り分の多さと暮らしの実際とは、初めから別のことである。
千畳敷に寝ても畳一枚(せんじょうじきにねてもたたみいちまい)
人一人が必要な物は限られているので、むやみに欲を出すべきではないということ。 千畳もの広さがある部屋に寝ても、人が一人寝るのに必要な畳はせいぜい一枚であるとの意から。
大欲は無欲に似たり(たいよくはむよくににたり)
望みの大きい者は目先の得を拾おうとしないので、はたからは欲がないように映るということ。 一方で、欲が深すぎて手を広げ、結局は何一つ手にできずに終わる者もまた、欲のない者と変わらない。 同じ言葉が、人を褒める側にも皮肉る側にも使われる。
足る事を知る(たることをしる)
いま手にしているもので事は間に合っていると見て取る。 その先を追わずにいられれば、暮らしはそれだけで静かになる。 漢語では「知足」という。
足るを知る者は富む(たるをしるものはとむ)
満ち足りるとはどういうことかを知っている者こそ、本当に豊かなのだ。手元が乏しくても、欲に追われない心はいつも満たされている。
ないが極楽、知らぬが仏(ないがごくらく、しらぬがほとけ)
貧しい者は贅沢を知らないので、欲に悩むこともなく幸せに暮らしていけるということ。
減らぬものなら金百両、死なぬものなら子は一人(へらぬものならかねひゃくりょう、しなぬものならこはひとり)
必要な物が必要な分だけあれば十分だということ。 もしも使っても減らないのであれば金は百両、死なないのであれば子どもは一人いればよいとの意から。 「死なぬものなら子は一人、減らぬものなら金百両」ともいう。
本来無一物(ほんらいむいちもつ)
万物は実体のない仮のものだから、執着すべきものは何もないということ。
耳を洗う(みみをあらう)
出世の誘いを、聞いたことすら汚れと受け取って退ける。 世の高みに背を向け、身ひとつを濁さずにおく構え。 堯から天子の座を継げと言われた許由が、その話が耳に入ったことを嫌い、潁水で耳をすすいだという故事から。 「流れに耳を洗う」「潁水に耳を洗う」「耳を滌ぐ」ともいう。
無累の人(むるいのひと)
あらゆる物欲を超越し、何事にもわずらわされることのない人。「無累」はわずらわすものがない意。
持ったが病(もったがやまい)
持たなければ何もなかったものをなまじ持ったばっかりに、いらぬ苦労をするということ。
廉士は人を恥じしめず(れんしはひとをはじしめず)
身ぎれいに生きる者は、相手の面目をつぶして手に入る取り分には手を伸ばさない。自分の分け前を増やすために人を低いところへ落とす、そのやり方をはじめから執らない。 「廉士」は、私欲で動かない人を指す。
