「げん」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 62 件
故事・ことわざ・慣用句一覧
秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
日暮れとともに秋の風が凪ぐのと同じで、夫婦の言い争いも夜が来ればおのずと鎮まるものだということ。
韋弦の佩(いげんのはい)
自分の性格の悪い点を改めるために常に努力することのたとえ。 「韋」はなめし皮。 「弦」は弓のつる。 「佩」は身につけるという意味。 中国の戦国時代、西門豹は短気な性格を直そうと「ゆったりとしたなめし皮」を身に着け、春秋時代の董安于は厳格な性格に改めるために「かたい弓のつる」を身につけたという故事から。
医者の薬も匙加減(いしゃのくすりもさじかげん)
何事も加減が大事だというたとえ。 医者がどんなに良い薬を使っても、分量が適切でなければ効き目がないということ。
一家言(いっかげん)
その人だけが持つ意見や論説。また、一つの見識のある意見。
一家の言を成す(いっかのげんをなす)
その人独特の主張や学説を打ち立てること。
溢美の言(いつびのげん)
ほめ過ぎのことば。 「溢美」は、ほめすぎること。
機嫌を損ねる(きげんをそこねる)
うっかり嫌なことを言ってしまい、相手を不快にさせること。
機嫌を取る(きげんをとる)
相手の喜ぶような言動をとって気に入られようとすること。 また、相手の気持ちを慰めたり和らげたりすること。
郷原は徳の賊(きょうげんはとくのぞく)
うわべの人当たりのよさで郷里の評判を集めている者こそ、世の正しさを内から損なう害だということ。郷原は、村里で立派な人物として通っている見せかけだけの手合い。
苦言を呈する(くげんをていする)
相手が快く思わないと分かったうえで、直したほうがよい点をはっきり口に出すこと。 角が立つのを引き受けてまで告げるところに、その言葉の重みがある。
楠の木分限、梅の木分限(くすのきぶげん、うめのきぶげん)
生長は遅いが、着実に根を張り大木となる楠の木のように堅実な金持ちと、生長が早い梅の木のようなにわか成金のたとえ。「分限」は、「ぶんげん」とも読み、金持ちのこと。
君子は言に訥にして行いに敏ならんと欲す(くんしはげんにとつにしておこないにびんならんとほっす)
立派な人は、ものを言うのは鈍く、事を行うのは早くありたいと願う。 「訥」は口ごもってすらすら言えないさま、「敏」は素早いこと。孔子は言葉が行いに先立つことを嫌い、順序は逆であれと説いた。
験がいい(げんがいい)
縁起がいいことのたとえ。 「験」は吉凶の兆しや前兆のこと。
原憲の貧(げんけんのひん)
貧しくとも節を曲げずに生きる暮らしぶり。孔子の弟子の原憲が、みすぼらしい住まいを見た子貢に病を案じられ、財が無いのを貧しいというだけで、学んだことを行えないのを病むというのだ、と切り返した話が伝わる。
言言、肺腑を衝く(げんげん、はいふをつく)
一語一語に誠意がこもっていて説得力があり、聞く人を深く感動させること。 「肺腑」は、心の底。 一つ一つの言葉が、聞く人の心に響くとの意から。 「衝く」は「突く」とも書く。
現世安穏、後生善処(げんぜあんのん、ごしょうぜんしょ)
法華経を信じる人は、この世では安穏に生活でき、あの世ではよい世界に生まれるということ。
言近くして指遠し(げんちかくしてむねとおし)
口にする言葉は手近でやさしいのに、そこが指し示す先は遠く広い。良い物言いとはそういうものだ。「指」は旨に同じで、言わんとする中身のことをいう。
言質を取る(げんちをとる)
交渉や約束などで、後で証拠となるような言葉を相手に言わせること。
言は簡を尊ぶ(げんはかんをたっとぶ)
話は無駄がなく、要領よく簡潔に話すのが大切だということ。
験を担ぐ(げんをかつぐ)
身のまわりの出来事に吉凶の前ぶれを読み取って、それにこだわること。 「験」は修行や祈祷のききめをいう語で、転じて吉凶のきざしの意でも使う。 「縁起を担ぐ」から出た言い方といわれる。一説に「縁起」を逆さにした「ぎえん」が縮まって「げん」になったともいう。 同じ意味の言い方に「縁起を担ぐ」がある。
言を左右にする(げんをさゆうにする)
あれこれ理由をつけて、はっきり言わずにあいまいな言い方をする。
言を俟たない(げんをまたない)
わかりきっていることで、あらためて言う必要がないこと。
巧言令色、鮮なし仁(こうげんれいしょく、すくなしじん)
口先だけで上手を言い、表情をとりつくろって人に気に入られようとする者には、最高の徳である仁の心が欠けているということ。 「巧言」は巧みな言葉遣い、「令色」は顔色をとりつくろうこと。 「鮮なし」は「少なし」と同じ意味。
荒唐の言(こうとうのげん)
根も葉もなく、話の構えばかりが大きい物言い。 「荒」も「唐」ももとは広くて果てしないさまをいう字で、二つ重ねてつかみどころのなさを表す。
御機嫌を伺う(ごきげんをうかがう)
相手の機嫌を損ねないように注意を払ったり、相手から気に入られるように気を遣ったりすること。
猿は人間に毛が三筋足らぬ(さるはにんげんにけがみすじたらぬ)
猿は利口で人間にきわめて近い動物だが、人間に知恵が及ばないのは毛が三本足りないからだということ。 また、「毛が三本」ではなく、「見分け(判断・配慮する力)」「情け(思いやる心)」「やりとげ(物事をやり遂げる力)」の三つ、または「色気」「情け」「洒落っ気」の三つが足りないとする説もある。 「三筋」ではなく「三本」ともいう。
三日書を読まざれば語言味無し(さんじつしょをよまざればごげんあじなし)
本から離れた日が続くと、話す言葉から張りが失せる。 学びを絶やすまいと戒めるときに引く。
食言(しょくげん)
前に言ったことと違うことを言ったり、したりすること。嘘をつくこと。 口から出した言葉をもう一度口に入れるという意味から。
新紀元を画する(しんきげんをかくする)
そこを境に前と後とがはっきり分かれるほどの節目をつくる。 一つの出来事が、以後の道筋をそっくり書き換える。
新紀元を開く(しんきげんをひらく)
誰も踏み込まなかった領域に道をつけ、後に続く者の場を用意する。 成し遂げた側の働きに重きを置いていう。
