「坂」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 13 件
「坂」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
兎の登り坂(うさぎののぼりざか)
自分の性に合った場でなら、力は存分に出しきれる。条件がそろって物事が滑らかに運ぶ場合にもいう。 兎の体は跳ね上がる向きにできていて、下りよりも上りの斜面のほうを速く駆ける。
江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
二つの大都の栄えぶりを、それぞれの土地らしいもので言い表した句。江戸は市街の広がりで、大坂は水路に架かる橋の連なりで示している。 「八百八」は末広がりの八を重ねた言い方で、実際の数ではない。
傷持つ足の下り坂(きずもつあしのくだりざか)
隠しておきたい悪事や過ちを抱え込んだ人が、それが明るみに出るのをいつも恐れ、心の休まる時がないさまを言うたとえ。 足にある傷で、人目にさらせない昔の悪事を表す。また、「傷持つ脛(すね)」とも言う。「傷持つ足の下り坂」と続けた形は、「下り坂」で成り行きの悪化を表し、やましさから普段も腰の引けている者が、立場があやうくなると、たちまち逃げ去るさまを言う。 意味の同じ形に[[脛に疵持つ*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3436.php]]があり、びくびくして平気でいられない者を言う[[脛に疵持てば笹原走る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3437.php]]も近い。
京の着倒れ、大坂の食い倒れ(きょうのきだおれ、おおさかのくいだおれ)
身にまとうものに注ぐか、口に入れるものに注ぐか。 二つの町の散財の癖を、着る側と食う側で言い分けた句。
京の夢大坂の夢(きょうのゆめおおさかのゆめ)
京都の夢がふっと大阪に変わるように夢はとりとめのないものだということ。また、夢では大阪のことも京都のこともたやすく見られるように、夢でなら様々な願望が叶うものだということ。 夢の話や夢のような話をする前に唱える言葉。江戸いろはがるたの最後の句。
京へ筑紫に坂東さ(きょうへつくしにばんどうさ)
行き先を表す助詞が、京都の人は「へ」、筑紫(九州)の人は「に」、坂東(関東)の人は「さ」と、土地ごとに言い方が変わる。そのように、同じことを言うにも地方が違えばことばづかいも違うものだ、ということ。室町時代から知られる古いことわざ。
下り坂に腰を押す(くだりざかにこしをおす)
勢いを失って弱りはじめた人や物事に追い打ちをかけ、いっそう悪いほうへ追いやる行いのたとえ。 坂をくだっている人の腰を後ろから押せば、その人は足を止められず、なおさら速く下へ進むはめになる。これを、衰えかけたものをさらに弱らせることに見立てた。 句の中の「下り坂」は、さかんな時期が終わり、力がだんだん落ちていく時期のこと。人生の浮き沈みをいう[[上り坂あれば下り坂あり*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2173.php]]の「下り坂」も、同じ意味で用いた例である。
口では大坂の城も建つ(くちではおおさかのしろもたつ)
現実にはまず無理な事柄も、口で語るだけなら、どこまでも大きく言える。 大坂城のような大きな城でさえ、口の上でならたやすく建ててしまえるとたとえた。 「大坂」は今の「大阪」の古い書き方で、明治のはじめに書き改められた。そのため「口では大坂の城も建つ」とも書く。 おしゃべりは得意でも働きの伴わない様子をいう[[口自慢の仕事下手*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/953.php]]や[[口叩きの手足らず*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/955.php]]も、これと意味が近い。
外法の下り坂(げほうのくだりざか)
まじないの効き目が切れたとたん、それに支えられていたものは足元から抜ける。筋の通らぬ手立てで得た富や地位は、一つつまずけば止めどなく転がり落ち、押し返す手だてがない。
手習いは坂に車を押す如し(てならいはさかにくるまをおすごとし)
学びは手を休めたとたんに退いてしまうものだから、途切れさせずに続けよという教え。坂の途中で荷車を支える手を放せば、車はそのまま下へ滑り落ちることから。
上り坂あれば下り坂あり(のぼりざかあればくだりざかあり)
人生には、栄える時もあれば衰える時もあるということ。
上り坂より下り坂(のぼりざかよりくだりざか)
物事が順調に運んでいるときほど、油断して失敗しやすいという戒め。 苦しい状況よりも、むしろ容易に思われる局面でこそ気を引き締めるべきだとする教え。 坂道では上りより下りのほうが足を踏み外しやすいことから。
我が事と下り坂に走らぬ者なし(わがこととくだりざかにはしらぬものなし)
自分に関することとなれば、下り坂で自然と早足になるように、自ら進んで走りまわるということ。
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