「己」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 19 件
「己」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
己が田へ水を引く(おのがたへみずをひく)
他人のことを考えず、自分の利益のみを優先して行動すること。また、自分に都合のよい理屈をこねること。[[我田引水*https://yoji.jitenon.jp/yojic/1264.html]]。
己達せんと欲して人を達せしむ(おのれたっせんとほっしてひとをたっせしむ)
自分が何かをやりとげたいと願うときは、それより先に、周りの人が望みをかなえられるよう手を貸してあげなさい、という教え。 本当に思いやりの深い人は、自分のことも人のことも同じように大事にし、いつも相手の立場で考えて動く、という心構えが根にある。 弟子の子貢から「仁」(人を思いやる心)について問われて、孔子が答えた言葉。この句のすぐ前では「己欲立而立人(自分が世に出たいなら、人を先に世に出してやる)」と述べている。 似た教えに「[[我が身を立てんとせばまず人を立てよ*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1062.php]]」がある。
己に克ち、礼に復る(おのれにかち、れいにかえる)
理性と意思の力で欲望に打ち勝って、人として守るべき礼に従って行動すること。 「[[克己復礼*https://yoji.jitenon.jp/yojic/1487.html]]」ともいう。
己に如かざる者を友とするなかれ(おのれにしかざるものをともとするなかれ)
見習うところのない相手ばかりを身近に置いても、こちらが伸びる糸口はつかめない。 付き合う顔ぶれは、自分を引き上げてくれるほうから選べ。
己の欲する所を人に施せ(おのれのほっするところをひとにほどこせ)
人からこうしてほしいと望むことを、そのまま人に向かって行いなさいという教え。 自分の望みを物差しにして相手への振る舞いを決めよ、と説いたもの。裏返して「己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ」と戒める言い方もある。
己の欲せざる所は人に施すこと勿れ(おのれのほっせざるところはひとにほどこすことなかれ)
自分が他人からされたくないと思うことは、決して他人にしてはならないということ。
己を責めて人を責めるな(おのれをせめてひとをせめるな)
自分の責任でさせたことを、人のせいにするなということ。徳川家康の遺訓から。
己を枉げる(おのれをまげる)
自分が正しいと信じる考えや生き方を、みずから曲げること。中でも、地位や利益などを得ようとして、本来守るべき信念を手放す態度を指す。 「枉げる」は、まっすぐなものを、ねじって曲げる意。 孟子が、自分を曲げてしまう者が他人をまっすぐに正したという話は聞いたことがない、と語った一節から。 言い方は違うが、「[[節を曲げる*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3479.php]]」も近い意味を表す。
己を虚しゅうす(おのれをむなしゅうす)
自分の我をすてて、謙虚で素直な気持ちになること。
己を以て人を量る(おのれをもってひとをはかる)
手元にある物差しは自分の分しかないので、人の中身までそれを当てて測ってしまう。 相手の器を、こちらの寸法で決めつけることになる。
女は己を説ぶ者のために容づくる(おんなはおのれをよろこぶもののためにかたちづくる)
思いを掛けてくれる相手がいてこそ、鏡の前の手間も惜しくなくなる。 見てくれる目があるかどうかで、身なりへの気の入れようが変わる。
禍福己による(かふくおのれによる)
災いに遭うのも幸いにあずかるのも、突きつめれば自分のふるまいが呼び込んだ結果だということ。 吉凶は外から降ってくるものではなく、日ごろの身の処し方が引き寄せると説く。
彼を知り己を知れば百戦殆うからず(かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず)
敵と味方の情勢をしっかり把握して戦えば、何度戦っても負けることはないということ。 「殆うからず」は、危うくないという意味。
君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む(くんしはこれをおのれにもとめ、しょうじんはこれをひとにもとむ)
立派な人は、何かあればまず自分自身に原因を探し、至らない点を直そうと努める。一方、心の小さい人は原因を他人に求め、人のせいにして、自分の側は振り返らないということ。 「君子」は人柄や行いのすぐれた立派な人、「小人」はその反対に、心がせまく人としてまだ未熟な人をいう。 「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」の形で載せる辞典もあり、その「諸」も「これ」と読む。 自分の責任を人に押しつけるなと教える点では、[[己を責めて人を責めるな*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1824.php]]と通じる。同じ『論語』には、[[天を怨みず人を尤めず*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2127.php]]という言葉もある。
酒なくて何の己が桜かな(さけなくてなんのおのれがさくらかな)
花見に酒はつきもので、酒を飲まない花見はおもしろくないということ。
士は己を知る者の為に死す(しはおのれをしるもののためにしす)
男子は自分の真価を認めてくれる者のためには、命さえ惜しまずに尽くすということ。「士は己を知る者の為に死し、女は己を説ぶ者の為に容づくる」と続く。
知己(ちき)
自分を理解してくれている人。親友。
人の短を道うこと無かれ、己の長を説くこと無かれ(ひとのたんをいうことなかれ、おのれのちょうをとくことなかれ)
人の短所をとがめず、自分の長所をひけらかさないようにという戒め。
人の蠅を追うより己の蠅を追え(ひとのはえをおうよりおのれのはえをおえ)
よその欠点に伸ばしたその手で、まず自分の欠点をひとつ直せばよい。 人を直す資格は、そのあとについてくる。 単に「己の頭の蠅を追え」とも、「我が頭の蠅を追え」ともいう。
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