君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む
ことわざ「君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む」の意味・読み方・異形などを解説します。
君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む
くんしはこれをおのれにもとめ、しょうじんはこれをひとにもとむ
| 言葉 | 君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求む |
|---|---|
| 読み方 | くんしはこれをおのれにもとめ、しょうじんはこれをひとにもとむ |
| 意味 | 立派な人は、何かあればまず自分自身に原因を探し、至らない点を直そうと努める。一方、心の小さい人は原因を他人に求め、人のせいにして、自分の側は振り返らないということ。
「君子」は人柄や行いのすぐれた立派な人、「小人」はその反対に、心がせまく人としてまだ未熟な人をいう。 「君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む」の形で載せる辞典もあり、その「諸」も「これ」と読む。 自分の責任を人に押しつけるなと教える点では、己を責めて人を責めるなと通じる。同じ『論語』には、天を怨みず人を尤めずという言葉もある。 |
| 例文 | 負けた原因を審判や仲間のせいにしてばかりでは上達しない。君子はこれを己に求め、小人はこれを人に求むと昔から説かれる。まず自分の練習の足りなさに目を向けよう。 |
| 出典 | 『論語』衛霊公 |
| 異形 | 君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む(くんしはこれをおのれにもとめ、しょうじんはこれをひとにもとむ) |
| 場面 | 戒めの言葉 / 君子 |
| 使用漢字 | 君 / 子 / 己 / 求 / 小 / 人 / 諸 |
「君」を含むことわざ
- 一天万乗の君(いってんばんじょうのきみ)
- 君、君たらずと雖も臣は臣たらざるべからず(きみ、きみたらずといえどもしんはしんたらざるべからず)
- 君、辱めらるれば臣死す(きみ、はずかしめらるればしんしす)
- 君君たり臣臣たり(きみきみたりしんしんたり)
- 君は舟、臣は水(きみはふね、しんはみず)
- 君を思うも身を思う(きみをおもうもみをおもう)
- 君子、危うきに近寄らず(くんし、あやうきにちかよらず)
- 君子に三戒あり(くんしにさんかいあり)
- 君子に二言なし(くんしににごんなし)
- 君子の過ちは日月の食のごとし(くんしのあやまちはじつげつのしょくのごとし)
「子」を含むことわざ
- 赤い信女が子を孕む(あかいしんにょがこをはらむ)
- 赤子のうちは七国七里の者に似る(あかごのうちはななくにななさとのものににる)
- 赤子の手を捻る(あかごのてをひねる)
- 赤子は泣き泣き育つ(あかごはなきなきそだつ)
- 赤子を裸にしたよう(あかごをはだかにしたよう)
- 秋茄子は嫁に食わすな(あきなすはよめにくわすな)
- 秋の日と娘の子はくれぬようでくれる(あきのひとむすめのこはくれぬようでくれる)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 熱火子に払う(あつびこにはらう)
- 跡追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
「己」を含むことわざ
- 己が田へ水を引く(おのがたへみずをひく)
- 己達せんと欲して人を達せしむ(おのれたっせんとほっしてひとをたっせしむ)
- 己に克ち、礼に復る(おのれにかち、れいにかえる)
- 己に如かざる者を友とするなかれ(おのれにしかざるものをともとするなかれ)
- 己の欲する所を人に施せ(おのれのほっするところをひとにほどこせ)
- 己の欲せざる所は人に施すこと勿れ(おのれのほっせざるところはひとにほどこすことなかれ)
- 己を責めて人を責めるな(おのれをせめてひとをせめるな)
- 己を枉げる(おのれをまげる)
- 己を虚しゅうす(おのれをむなしゅうす)
- 己を以て人を量る(おのれをもってひとをはかる)
「求」を含むことわざ
- 陰に託して影を求む(かげにたくしてかげをもとむ)
- 勧学院の雀は蒙求を囀る(かんがくいんのすずめはもうぎゅうをさえずる)
- 木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)
- 毛を吹いて疵を求む(けをふいてきずをもとむ)
- 七年の病に三年の艾を求む(しちねんのやまいにさんねんのもぐさをもとむ)
- 死中に活を求める(しちゅうにかつをもとめる)
- 水中に火を求む(すいちゅうにひをもとむ)
- 備わらんことを一人に求むるなかれ(そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ)
- 卵を見て時夜を求む(たまごをみてじやをもとむ)
- 忠臣を孝子の門に求む(ちゅうしんをこうしのもんにもとむ)
「小」を含むことわざ
- 愛想も小想も尽き果てる(あいそもこそもつきはてる)
- 愛は小出しにせよ(あいはこだしにせよ)
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 戴く物は夏も小袖(いただくものはなつもこそで)
- 一文銭も小判の端(いちもんせんもこばんのはし)
- 炒り豆と小娘はそばにあると手が出る(いりまめとこむすめはそばにあるとてがでる)
- 因果の小車(いんがのおぐるま)
- 鵜川の小鮎(うかわのこあゆ)
- 浮世は牛の小車(うきよはうしのおぐるま)
- 牛の小便(うしのしょうべん)
「人」を含むことわざ
- 赤の他人(あかのたにん)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 商人に系図なし(あきんどにけいずなし)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 商人の元値(あきんどのもとね)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 商人は損していつか倉が建つ(あきんどはそんしていつかくらがたつ)
