己達せんと欲して人を達せしむ
ことわざ「己達せんと欲して人を達せしむ」の意味・読み方・異形などを解説します。
己達せんと欲して人を達せしむ
おのれたっせんとほっしてひとをたっせしむ
| 言葉 | 己達せんと欲して人を達せしむ |
|---|---|
| 読み方 | おのれたっせんとほっしてひとをたっせしむ |
| 意味 | 自分が何かをやりとげたいと願うときは、それより先に、周りの人が望みをかなえられるよう手を貸してあげなさい、という教え。
本当に思いやりの深い人は、自分のことも人のことも同じように大事にし、いつも相手の立場で考えて動く、という心構えが根にある。 弟子の子貢から「仁」(人を思いやる心)について問われて、孔子が答えた言葉。この句のすぐ前では「己欲立而立人(自分が世に出たいなら、人を先に世に出してやる)」と述べている。 似た教えに「我が身を立てんとせばまず人を立てよ」がある。 |
| 例文 | 先輩は己達せんと欲して人を達せしむを心がけているのか、自分の受験勉強で忙しいときでも、後輩の質問には必ず時間を取って答えてくれた。 |
| 出典 | 『論語』雍也 |
| 異形 | 己達せんと欲して人を達す(おのれたっせんとほっしてひとをたっす) |
| 場面 | 戒めの言葉 / 助ける / 思いやり |
| 使用漢字 | 己 / 達 / 欲 / 人 |
「己」を含むことわざ
- 己が田へ水を引く(おのがたへみずをひく)
- 己に克ち、礼に復る(おのれにかち、れいにかえる)
- 己に如かざる者を友とするなかれ(おのれにしかざるものをともとするなかれ)
- 己の欲する所を人に施せ(おのれのほっするところをひとにほどこせ)
- 己の欲せざる所は人に施すこと勿れ(おのれのほっせざるところはひとにほどこすことなかれ)
- 己を責めて人を責めるな(おのれをせめてひとをせめるな)
- 己を枉げる(おのれをまげる)
- 己を虚しゅうす(おのれをむなしゅうす)
- 己を以て人を量る(おのれをもってひとをはかる)
- 女は己を説ぶ者のために容づくる(おんなはおのれをよろこぶもののためにかたちづくる)
「達」を含むことわざ
- 遠慮ひだるし伊達寒し(えんりょひだるしだてさむし)
- 男伊達より小鍋だて(おとこだてよりこなべだて)
- 賢者ひだるし、伊達寒し(けんじゃひだるし、だてさむし)
- 死せる孔明、生ける仲達を走らす(しせるこうめい、いけるちゅうたつをはしらす)
- 達人は大観す(たつじんはたいかんす)
- 棚から落ちた達磨(たなからおちただるま)
- 伊達の薄着(だてのうすぎ)
- 伊達の素足もないから起こる、あれば天鵞絨の足袋も履く(だてのすあしもないからおこる、あればびろうどのたびもはく)
- 亭主は達者で留守が良い(ていしゅはたっしゃでるすがよい)
- 年寄りて達者なものは口ばかり(としよりてたっしゃなものはくちばかり)
「欲」を含むことわざ
- 己の欲する所を人に施せ(おのれのほっするところをひとにほどこせ)
- 己の欲せざる所は人に施すこと勿れ(おのれのほっせざるところはひとにほどこすことなかれ)
- 親の欲目(おやのよくめ)
- 樹静かならんと欲すれども風止まず(きしずかならんとほっすれどもかぜやまず)
- 君子は言に訥にして行いに敏ならんと欲す(くんしはげんにとつにしておこないにびんならんとほっす)
- 心の欲する所に従えども矩を踰えず(こころのほっするところにしたがえどものりをこえず)
- 子養わんと欲すれども親待たず(こやしなわんとほっすれどもおやまたず)
- 後生大事や金欲しや死んでも命のあるように(ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように)
- 山雨来らんと欲して風楼に満つ(さんうきたらんとほっしてかぜろうにみつ)
- 将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずうまをいよ)
