心は小ならんことを欲し志は大ならんことを欲す
ことわざ「心は小ならんことを欲し志は大ならんことを欲す」の意味・読み方を解説します。
心は小ならんことを欲し志は大ならんことを欲す
こころはしょうならんことをほっしこころざしはだいならんことをほっす
| 言葉 | 心は小ならんことを欲し志は大ならんことを欲す |
|---|---|
| 読み方 | こころはしょうならんことをほっしこころざしはだいならんことをほっす |
| 意味 | 物事を考えるときは細部まで見のがさずに気を配り、それと同時に、目指すところは高く大きく掲げておきたい、という心がまえを表す。
「心は小」は、注意や考えが細やかで、見落としのないこと。「志は大」は、思い描く目標が広く大きいこと。 国を治める者の心得を説いた『淮南子』(前漢の時代に編まれた書物)の主術訓の文句から。そこでは、心配ごとが起こる前から考えをめぐらし、災いに先回りして備え、小さな過ちにも用心して欲のままにふるまわないことを「心は小」とし、多くの国や風習の違う人々を分けへだてなく一つに包みこむことを「志は大」としている。 度胸と注意の取り合わせをいう句に胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す(四字熟語では胆大心小)があり、「心は小」の部分が共通する。 |
| 例文 | 店を開くという大きな夢を持ちながら、毎日の仕込みは一つも手を抜かない。あの人こそ心は小ならんことを欲し志は大ならんことを欲すの見本だ。 |
| 出典 | 『淮南子』主術訓 |
| 場面 | 慎重 / 大志を抱く |
| 使用漢字 | 心 / 小 / 欲 / 志 / 大 |
「心」を含むことわざ
- 諦めは心の養生(あきらめはこころのようじょう)
- 明日ありと思う心の仇桜(あすありとおもうこころのあだざくら)
- 頭剃るより心を剃れ(あたまそるよりこころをそれ)
- 過つは人の性、許すは神の心(あやまつはひとのさが、ゆるすはかみのこころ)
- 怒り心頭に発する(いかりしんとうにはっする)
- 生きた心地もしない(いきたここちもしない)
- 一心岩をも通す(いっしんいわをもとおす)
- 鰯の頭も信心から(いわしのあたまもしんじんから)
- 魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
- 運用の妙は一心に存す(うんようのみょうはいっしんにそんす)
「小」を含むことわざ
- 愛想も小想も尽き果てる(あいそもこそもつきはてる)
- 愛は小出しにせよ(あいはこだしにせよ)
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 戴く物は夏も小袖(いただくものはなつもこそで)
- 一文銭も小判の端(いちもんせんもこばんのはし)
- 炒り豆と小娘はそばにあると手が出る(いりまめとこむすめはそばにあるとてがでる)
- 因果の小車(いんがのおぐるま)
- 鵜川の小鮎(うかわのこあゆ)
- 浮世は牛の小車(うきよはうしのおぐるま)
- 牛の小便(うしのしょうべん)
「欲」を含むことわざ
- 己達せんと欲して人を達せしむ(おのれたっせんとほっしてひとをたっせしむ)
- 己の欲する所を人に施せ(おのれのほっするところをひとにほどこせ)
- 己の欲せざる所は人に施すこと勿れ(おのれのほっせざるところはひとにほどこすことなかれ)
- 親の欲目(おやのよくめ)
- 樹静かならんと欲すれども風止まず(きしずかならんとほっすれどもかぜやまず)
- 君子は言に訥にして行いに敏ならんと欲す(くんしはげんにとつにしておこないにびんならんとほっす)
- 心の欲する所に従えども矩を踰えず(こころのほっするところにしたがえどものりをこえず)
- 子養わんと欲すれども親待たず(こやしなわんとほっすれどもおやまたず)
- 後生大事や金欲しや死んでも命のあるように(ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように)
- 山雨来らんと欲して風楼に満つ(さんうきたらんとほっしてかぜろうにみつ)
「志」を含むことわざ
- 意志のある所には道がある(いしのあるところにはみちがある)
- 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
- 鴻鵠の志(こうこくのこころざし)
- 志合えば胡越も昆弟たり(こころざしあえばこえつもこんていたり)
- 志ある者は事竟に成る(こころざしあるものはことついになる)
- 志は髪の筋(こころざしはかみのすじ)
- 志は木の葉に包め(こころざしはこのはにつつめ)
- 志を立てる(こころざしをたてる)
- 済世の志(さいせいのこころざし)
- 三軍も帥を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからず(さんぐんもすいをうばうべきなり、ひっぷもこころざしをうばうべからず)
「大」を含むことわざ
- 諍いをしいしい腹を大きくし(いさかいをしいしいはらをおおきくし)
- 一滴舌上に通じて、大海の塩味を知る(いってきぜつじょうにつうじて、たいかいのえんみをしる)
- 犬になるなら大家の犬になれ(いぬになるならおおやのいぬになれ)
- 井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)
- 上を下への大騒ぎ(うえをしたへのおおさわぎ)
- 独活の大木(うどのたいぼく)
- 瓜の皮は大名に剝かせよ、柿の皮は乞食に剝かせよ(うりのかわはだいみょうにむかせよ、かきのかわはこじきにむかせよ)
- 江戸っ子の往き大名帰り乞食(えどっこのゆきだいみょうかえりこじき)
- 江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
- お家の一大事(おいえのいちだいじ)
