言葉なお耳にあり

ことわざ「言葉なお耳にあり」の意味・読み方を解説します。

言葉言葉なお耳にあり
読み方ことばなおみみにあり
意味前に聞いた言葉を少しも忘れず、今もそのまま耳の中にあるように思えるほど、よく覚えている様子。
古い中国の出来事を記した書物『春秋左氏伝』を見ると、文公七年のくだりに出どころがある。晋(しん)という国で君主が世を去ると、重臣の趙盾(ちょうとん)らは、まだ幼い太子をよそに、他国に住む公子を新しい君主に迎えようとした。太子の母は趙盾の屋敷を訪ねて、「先の君はこの子をあなたに預け、この子が立派に育てばあなたのおかげ、だめならあなたを恨むと言われた。君はもういないが、その言葉はまだあなたの耳に残っているはずなのに、なぜこの子を見捨てるのか」と訴えた。
「なお」は「今もまだ」の意。似た言い方の耳に残るは音や声にも使われるが、この句が指すのは人から聞いた言葉だけである。
例文亡くなった祖父の「人には親切にな」という一言は、言葉なお耳にありで、今も私の支えになっている。
出典『春秋左氏伝』文公七年
場面耳 / 印象に残る
使用漢字言 / 葉 / 耳

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