前後の見境もなく
ことわざ「前後の見境もなく」の意味・読み方を解説します。
前後の見境もなく
ぜんごのみさかいもなく
| 言葉 | 前後の見境もなく |
|---|---|
| 読み方 | ぜんごのみさかいもなく |
| 意味 | 怒りや興奮で落ち着きをなくし、自分のすることがこの先どんな事態を招くのかを考えないまま動いてしまうようす。
ここでの「前後」は、物事のいきさつとその先の成り行きを指す。「見境」は物事を見分ける力をいい、「もなく」と続けて、その力さえ働かないさまを強めて言う。 先を考えずに事を始める点では後先見ずに通じる。前後を忘れるとは形が似ており、どちらも興奮で判断を失う場面に使うが、そちらは正気をなくした状態を指し、酒に酔った場合も含む。こちらは多くの場合、後ろに続く動作にかかり、その動き方を説明する。 |
| 例文 | 親友の悪口を聞いた弟は前後の見境もなく教室へ駆け込み、相手に詰め寄って先生に止められた。 |
| 場面 | 理性を失う |
| 使用漢字 | 前 / 後 / 見 / 境 |
「前」を含むことわざ
- 相手変われど手前変わらず(あいてかわれどてまえかわらず)
- 朝風呂丹前長火鉢(あさぶろたんぜんながひばち)
- 朝飯前(あさめしまえ)
- 朝飯前のお茶漬け(あさめしまえのおちゃづけ)
- 荒馬の轡は前から(あらうまのくつわはまえから)
- 嵐の前の静けさ(あらしのまえのしずけさ)
- 稲荷の前の昼盗人(いなりのまえのひるぬすびと)
- 命は風前の灯の如し(いのちはふうぜんのともしびのごとし)
- 後ろ千両前一文(うしろせんりょうまえいちもん)
- 後ろに柱前に酒(うしろにはしらまえにさけ)
「後」を含むことわざ
- 敢えて後れたるに非ず、馬進まざるなり(あえておくれたるにあらず、うますすまざるなり)
- 明後日紺屋に今晩鍛冶屋(あさってこうやにこんばんかじや)
- 明後日の方(あさってのほう)
- 後足で砂をかける(あとあしですなをかける)
- 後味が悪い(あとあじがわるい)
- 後追う子に引かれる(あとおうこにひかれる)
- 後押しをする(あとおしをする)
- 後から後から(あとからあとから)
- 後から剝げる正月言葉(あとからはげるしょうがつことば)
- 後がない(あとがない)
「見」を含むことわざ
- 相手見てからの喧嘩声(あいてみてからのけんかごえ)
- 青菜は男に見せな(あおなはおとこにみせな)
- 足元を見る(あしもとをみる)
- 足を重ねて立ち、目を仄てて見る(あしをかさねてたち、めをそばだててみる)
- 後先見ず(あとさきみず)
- 穴の開くほど見る(あなのあくほどみる)
- 家鴨の火事見舞い(あひるのかじみまい)
- 甘く見る(あまくみる)
- 怪しきを見て怪しまざれば、怪しみ却って破る(あやしきをみてあやしまざれば、あやしみかえってやぶる)
- いい目を見る(いいめをみる)
