善者は弁ならず、弁者は善ならず
ことわざ「善者は弁ならず、弁者は善ならず」の意味・読み方を解説します。
善者は弁ならず、弁者は善ならず
ぜんしゃはべんならず、べんしゃはぜんならず
| 言葉 | 善者は弁ならず、弁者は善ならず |
|---|---|
| 読み方 | ぜんしゃはべんならず、べんしゃはぜんならず |
| 意味 | 本当に行いの正しい人は、言葉巧みに語ったりせず、黙って善いことをする。逆に、口が達者で話のうまい人は、実のところ善い行いとは縁が遠い、と説き明かす。
「弁」は話のうまさのこと。「善者」は行いのよい人、「弁者」は話し上手な人を指す。二つの語を句の前後で入れ替えて、言葉の巧みさと行いの正しさは別物だと示し、多く語ることをたしなめた一句である。 『老子』八十一章で、信言は美ならず、美言は信ならずの直後に置かれた句。口ばかり達者な者をいさめる点では、多弁能なしにも通じる。 |
| 例文 | 生徒会の選挙で、演説のうまい候補より、毎朝黙って花壇の世話を続けてきた先輩に票が集まった。善者は弁ならず、弁者は善ならずというとおりだ。 |
| 出典 | 『老子』八十一章 |
| 場面 | 戒めの言葉 / 口数が多い / 言行が伴わない |
| 使用漢字 | 善 / 者 / 弁 |
「善」を含むことわざ
- 愛してその悪を知り、憎みてその善を知る(あいしてそのあくをしり、にくみてそのぜんをしる)
- 悪に強きは善にも強し(あくにつよきはぜんにもつよし)
- 悪人あればこそ善人も顕れる(あくにんあればこそぜんにんもあらわれる)
- 悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
- 悪人は善人の仇(あくにんはぜんにんのかたき)
- 悪の裏は善(あくのうらはぜん)
- 一人善く射れば百夫決拾す(いちにんよくいればひゃっぷけっしゅうす)
- 牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
- 王は十善神は九善(おうはじゅうぜんかみはくぜん)
- 現世安穏、後生善処(げんぜあんのん、ごしょうぜんしょ)
「者」を含むことわざ
- 愛出ずる者は愛返り、福往く者は福来る(あいいずるものはあいかえり、ふくゆくものはふくきたる)
- 青表紙を叩いた者にはかなわぬ(あおびょうしをたたいたものにはかなわぬ)
- 赤子のうちは七国七里の者に似る(あかごのうちはななくにななさとのものににる)
- 垢で死んだ者はない(あかでしんだものはない)
- 悪衣悪食を恥ずる者は、未だ与に議するに足らず(あくいあくしょくをはずるものは、いまだともにぎするにたらず)
- 悪女の賢者ぶり(あくじょのけんじゃぶり)
- 当たった者のふの悪さ(あたったもののふのわるさ)
- 新たに沐する者は必ず冠を弾く(あらたにもくするものはかならずかんむりをはじく)
- 言う者罪無くして聞く者戒しむるに足る(いうものつみなくしてきくものいましむるにたる)
- 医者が取るか坊主が取るか(いしゃがとるかぼうずがとるか)
