一人善く射れば百夫決拾す
ことわざ「一人善く射れば百夫決拾す」の意味・読み方を解説します。
一人善く射れば百夫決拾す
いちにんよくいればひゃっぷけっしゅうす
| 言葉 | 一人善く射れば百夫決拾す |
|---|---|
| 読み方 | いちにんよくいればひゃっぷけっしゅうす |
| 意味 | すぐれた人がひとりいると、その働きぶりに周りの大勢が心を動かされ、自分もやろうと奮い立つことのたとえ。
弓の名手が見事に射てみせれば、見ていた大勢の男たちも負けじと弓の道具を身に着け、自分も射ようと構える。そうした場面を描いた言葉である。「百夫」は多くの男たち、「決」は弦を引く指にはめる道具(ゆがけ)、「拾」は弦が当たらないように腕に着ける道具(ゆごて)のこと。 出どころは中国の古い歴史書『国語』の呉語の巻。越の重臣である種(文種)が越王句践に、呉では申胥(伍子胥のこと)や華登が兵士をよく鍛えていると述べてこの言葉を引き、戦っても勝てるとは限らないので、へりくだって和睦を申し入れるほうがよいと勧めた。 |
| 例文 | キャプテンが朝早くから一人で練習を始めると、部員たちも次々と顔を出し始めた。これこそ一人善く射れば百夫決拾すだ。 |
| 出典 | 『国語』呉語 |
| 場面 | 優れている / 真似をする |
| 使用漢字 | 一 / 人 / 善 / 射 / 百 / 夫 / 決 / 拾 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「人」を含むことわざ
- 赤の他人(あかのたにん)
- 商人と屏風は直ぐには立たぬ(あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ)
- 商人に系図なし(あきんどにけいずなし)
- 商人の嘘は神もお許し(あきんどのうそはかみもおゆるし)
- 商人の子は算盤の音で目を覚ます(あきんどのこはそろばんのおとでめをさます)
- 商人の空誓文(あきんどのそらせいもん)
- 商人の空値(あきんどのそらね)
- 商人の元値(あきんどのもとね)
- 商人は木の葉も錦に飾る(あきんどはこのはもにしきにかざる)
- 商人は損していつか倉が建つ(あきんどはそんしていつかくらがたつ)
「善」を含むことわざ
- 愛してその悪を知り、憎みてその善を知る(あいしてそのあくをしり、にくみてそのぜんをしる)
- 悪に強きは善にも強し(あくにつよきはぜんにもつよし)
- 悪人あればこそ善人も顕れる(あくにんあればこそぜんにんもあらわれる)
- 悪人の友を捨てて善人の敵を招け(あくにんのともをすててぜんにんのかたきをまねけ)
- 悪人は善人の仇(あくにんはぜんにんのかたき)
- 悪の裏は善(あくのうらはぜん)
- 牛に引かれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
- 現世安穏、後生善処(げんぜあんのん、ごしょうぜんしょ)
- 正直は最善の策(しょうじきはさいぜんのさく)
- 小人閑居して不善をなす(しょうじんかんきょしてふぜんをなす)
「射」を含むことわざ
- 暗中的を射る(あんちゅうまとをいる)
- 金的を射落とす(きんてきをいおとす)
- 射程距離に入る(しゃていきょりにはいる)
- 将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずうまをいよ)
- 正鵠を射る(せいこくをいる)
- 下手の射る矢(へたのいるや)
- 的を射る(まとをいる)
- 目を射る(めをいる)
「百」を含むことわざ
- 悪妻は百年の不作(あくさいはひゃくねんのふさく)
- 朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
- 明日の百より今日の五十(あすのひゃくよりきょうのごじゅう)
- 一日一字を学べば三百六十字(いちにちいちじをまなべばさんびゃくろくじゅうじ)
- 一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)
- 一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ(いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ)
- 嘘八百(うそはっぴゃく)
- 江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
- 男は裸百貫(おとこははだかひゃっかん)
- お百度を踏む(おひゃくどをふむ)
「夫」を含むことわざ
- 秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む(あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ)
- 一夫関に当たれば万夫も開くなし(いっぷかんにあたればばんぷもひらくなし)
- 同い年夫婦は火吹く力もない(おないどしみょうとはひふくちからもない)
- 親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(おやこはいっせ、ふうふはにせ、しゅじゅうはさんせ)
- 漁夫の利(ぎょふのり)
- 三軍も帥を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからず(さんぐんもすいをうばうべきなり、ひっぷもこころざしをうばうべからず)
- 大丈夫、金の脇差(だいじょうぶ、かねのわきざし)
- 貞女は両夫に見えず(ていじょはりょうふにまみえず)
- 西風と夫婦喧嘩は夕限り(にしかぜとふうふげんかはゆうかぎり)
- 似た者夫婦(にたものふうふ)
「決」を含むことわざ
- 意を決する(いをけっする)
- 決まりが付く(きまりがつく)
- 決まりが悪い(きまりがわるい)
- 決めてかかる(きめてかかる)
- 決河の勢い(けっかのいきおい)
- 決を採る(けつをとる)
- 雌雄を決する(しゆうをけっする)
- 死を決す(しをけっす)
- 相場が決まっている(そうばがきまっている)
- どろんを決める(どろんをきめる)
