一行失すれば百行共に傾く
ことわざ「一行失すれば百行共に傾く」の意味・読み方・異形などを解説します。
一行失すれば百行共に傾く
いっこうしっすればひゃっこうともにかたむく
| 言葉 | 一行失すれば百行共に傾く |
|---|---|
| 読み方 | いっこうしっすればひゃっこうともにかたむく |
| 意味 | ただ一度でも行いを誤れば、それまでに積み重ねてきたたくさんの善い行いまで、ことごとく打ち消され、少しも認めてもらえなくなる。
「一行」は一つの行い、「百行」は数多くの行いを指す。たった一つの過ちが知られると、ほかの立派な行いにまで疑いがかかる。その成り行きを、百の行いがそろって傾き、まとめて評価が崩れるさまに見立てた。 「百行」を「はっこう」と読んだり、「共に」をかなで「ともに」と書いたりもする。 長い間の積み重ねが、わずか一つのことでふいになるという点で、九仞の功を一簣に虧くと似た面がある。 |
| 例文 | 十年まじめに勤めてきた彼も、たった一度の不正で周りの信頼をすっかり失った。一行失すれば百行共に傾くというが、本当にその通りだ。 |
| 異形 | 一行失すれば百行ともに傾く(いっこうしっすればはっこうともにかたむく) |
| 場面 | 評価 / 善悪 |
| 使用漢字 | 一 / 行 / 失 / 百 / 共 / 傾 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「行」を含むことわざ
- 秋の夕焼け鎌を研げ、秋の朝照り隣へ行くな(あきのゆうやけかまをとげ、あきのあさでりとなりへいくな)
- 悪事千里を行く(あくじせんりをいく)
- 畦から行くも田から行くも同じ(あぜからいくもたからいくもおなじ)
- 後へも先へも行かぬ(あとへもさきへもいかぬ)
- 好い線を行く(いいせんをいく)
- 言うと行うとは別問題である(いうとおこなうとはべつもんだいである)
- 言うは易く行うは難し(いうはやすくおこなうはかたし)
- 行き当たりばったり(いきあたりばったり)
- 行き掛けの駄賃(いきがけのだちん)
- 行き成り三宝(いきなりさんぼう)
「失」を含むことわざ
- 足場を失う(あしばをうしなう)
- 暗夜に灯火を失う(あんやにともしびをうしなう)
- 一文惜しみの百失い(いちもんおしみのひゃくうしない)
- 入るを失い、出だすを失う(いるをうしない、いだすをうしなう)
- 色を失う(いろをうしなう)
- 置き酌失礼、持たぬが不調法(おきじゃくしつれい、もたぬがぶちょうほう)
- 遅きに失する(おそきにしっする)
- 片腕を失う(かたうでをうしなう)
- 金を貸せば友を失う(かねをかせばともをうしなう)
- 挙措を失う(きょそをうしなう)
「百」を含むことわざ
- 悪妻は百年の不作(あくさいはひゃくねんのふさく)
- 朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
- 明日の百より今日の五十(あすのひゃくよりきょうのごじゅう)
- 一日一字を学べば三百六十字(いちにちいちじをまなべばさんびゃくろくじゅうじ)
- 一人善く射れば百夫決拾す(いちにんよくいればひゃっぷけっしゅうす)
- 一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)
- 一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ(いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ)
- 今参り百日(いままいりひゃくにち)
- 嘘八百(うそはっぴゃく)
- 江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
「共」を含むことわざ
- 一行失すれば百行共に傾く(いっこうしっすればひゃっこうともにかたむく)
- 死なば諸共(しなばもろとも)
- 自他共に許す(じたともにゆるす)
- 千軒あれば共過ぎ(せんげんあればともすぎ)
- 蛸の共食い(たこのともぐい)
- 名実共に(めいじつともに)
