一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆとは
一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ
いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ
言葉 | 一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ |
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読み方 | いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ |
意味 | 一人がいいかげんなこと言い出すと、世間の多くの人がそれを真実として広めてしまうことのたとえ。
一匹の犬が何かの影を見て吠え出すと、辺りの百匹の犬がそれにつられて吠え出すとの意から。 「影に」は「形に」「虚を」、「百犬」は「千犬」「万犬」、「声に吠ゆ」は「実を伝う」「虚を伝う」「実に吠ゆる」などと多くの表現がある。 |
場面用途 | 事実・真実 |
類句 | 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう) |
使用漢字 | 一 / 犬 / 影 / 吠 / 百 / 声 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 朝顔の花一時(あさがおのはないっとき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
- 一瓜実に二丸顔(いちうりざねににまるがお)
- 一応も二応も(いちおうもにおうも)
「犬」を含むことわざ
- 生きている犬は死んだライオンに勝る(いきているいぬはしんだらいおんにまさる)
- 犬一代に狸一匹(いぬいちだいにたぬきいっぴき)
- 犬が西向きゃ尾は東(いぬがにしむきゃおはひがし)
- 犬と猿(いぬとさる)
- 犬に論語(いぬにろんご)
- 犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)
- 犬は人につき猫は家につく(いぬはひとにつきねこはいえにつく)
- 犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ(いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ)
- 犬骨折って鷹の餌食(いぬほねおってたかのえじき)
「影」を含むことわざ
- 暗影を投じる(あんえいをとうじる)
- 暗影を投ずる(あんえいをとうずる)
- 陰影に富む(いんえいにとむ)
- 噂をすれば影(うわさをすればかげ)
- 噂をすれば影が差す(うわさをすればかげがさす)
- 影が薄い(かげがうすい)
- 影が差す(かげがさす)
- 陰に託して影を求む(かげにたくしてかげをもとむ)
- 影の形に随うが如し(かげのかたちにしたがうがごとし)
「吠」を含むことわざ
- 犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)
- 食いつく犬は吠えつかぬ(くいつくいぬはほえつかぬ)
- 蜀犬、日に吠ゆ(しょっけん、ひにほゆ)
- 所で吠えぬ犬はない(ところでほえぬいぬはない)
- 能なし犬は昼吠える(のうなしいぬはひるほえる)
- 吠え面をかく(ほえづらをかく)
- 吠える犬はめったに噛みつかない(ほえるいぬはめったにかみつかない)
- 我が門で吠えぬ犬なし(わがかどでほえぬいぬなし)
- 我が門にて吠えぬ犬なし(わがかどにてほえぬいぬなし)
「百」を含むことわざ
- 悪妻は百年の不作(あくさいはひゃくねんのふさく)
- 朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
- 明日の百より今日の五十(あすのひゃくよりきょうのごじゅう)
- 一日一字を学べば三百六十字(いちにちいちじをまなべばさんびゃくろくじゅうじ)
- 一文惜しみの百知らず(いちもんおしみのひゃくしらず)
- 嘘八百(うそはっぴゃく)
- 嘘八百を並べる(うそはっぴゃくをならべる)
- 江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
- 男は裸百貫(おとこははだかひゃっかん)