「臭」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 16 件
「臭」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
息の臭きは主知らず(いきのくさきはぬししらず)
自分の欠点は自分では気づかないということ。 自分の息が臭いことは自分ではわからないことから。
一薫一蕕十年なお臭あり(いっくんいちゆうじゅうねんなおしゅうあり)
善い行いや、そのよい影響ははかなく失われがちなのに、悪い行いや、その悪い影響はなかなか消えずに長くとどまるたとえ。心正しい人が勢いを失い、悪人がのさばる様子にもたとえられる。 「薫」はよい香りを放つ草を指し、「蕕」はいやなにおいの草を指す。この二つを一本ずつ並べておけば、香りのほうはじきに消えてしまい、いやなにおいだけは十年たってもなお消えずにいる。そうした香りとにおいの違いを、人の善悪に重ねた言葉。 『春秋左氏伝』に出てくる言葉。晋の献公が驪姫を夫人に迎えようとして占わせたところ、亀の甲を使う占いでは悪い結果が、別のやり方の占いではよい結果が出た。献公があとのほうに従おうとすると、占い役の者は、亀の占いのほうを重んじるべきだと言い、そのお告げの言葉にもこの句があるとして反対したが、献公は聞き入れなかった。のちに驪姫のはかりごとで、太子は追いつめられることになる。 句の頭の四字だけを用いた四字熟語に[[一薫一蕕*https://yoji.jitenon.jp/yojie/2103.html]]がある。よいものが消えて悪いものばかりが残るという筋では、お金について言う[[悪貨は良貨を駆逐する*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1550.php]]にも通じるところがあり、悪いことのほうが広まりやすいという言葉に[[悪事千里を走る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/220.php]]がある。また、同じ二つの草を引き合いに、悪い人と善い人とは一つ所に置けないとする言葉に[[薫蕕器を同じゅうせず*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/9352.php]]がある。
豕を抱いて臭きを知らず(いのこをだいてくさきをしらず)
自分の持つ欠点や見苦しさを、当人はなかなか自覚できずにいるとするたとえ。 「豕(いのこ)」はイノシシの古い呼び名で、豚を表すときもある。くさい豕を抱きかかえていると、そのにおいが自分の体に移っても、抱いている当人には感じ取れない。そこからできた言葉。 「抱いて」の読みは「いだいて」でもよく、「豕を抱いて臭きを忘る」という形もある。意味の近いことわざに「[[息の臭きは主知らず*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2053.php]]」がある。
臭い仲(くさいなか)
はたから見て、ただの知り合いではなさそうだと怪しまれる、二人の親しい間柄。 一つは、恋人どうしらしいと見られる男女のことを、まわりの人がひやかして言う使い方。もう一つは、悪事や隠し事を通じて結びついているらしいと疑われる者どうしの、うさんくさい関係を指す使い方。 ここでの「臭い」は、どうも怪しいと疑いたくなる様子を表す。本人たちではなく、まわりで見ている人が使う言葉。
臭い飯を食う(くさいめしをくう)
刑務所にはいること。 刑務所の飯が臭かったことから。
臭い物に蠅がたかる(くさいものにはえがたかる)
うしろ暗いところのある場所には、同じ性根の手合いが自然と顔を出す。人に知られたくない話ほど嗅ぎつけられ、その手の者ばかりで場ができあがる。 京都のいろはがるたに採られた句の一つ。
臭い物に蓋をする(くさいものにふたをする)
表に出れば具合の悪いことを、始末をつけないまま覆い隠して当座をやり過ごす。中身は残ったままなので、いずれまた漂い出す。
臭いもの身知らず(くさいものみしらず)
まわりが顔をしかめていても、元を作っている当人だけは平気でいる。身の内から立つものには鼻が慣れてしまい、いちばん近い者がいちばん鈍くなる。
口尚乳臭あり(くちなおにゅうしゅうあり)
一人前の口を利くには、まだ場数がまるで足りていない。 相手を子ども扱いして突き放すときの言い回しで、漢の高祖が敵の大将を評した場面に由来する。
臭を万載に遺す(しゅうをばんさいにのこす)
悪い評判を、何代も先の人々の口にのぼるほど長く残すこと。 「万載」は一万年の意味で、果ての無い長い時の流れを指す。「臭」は鼻をつく悪いにおいを表す字。ここでは、人から嫌われる名前をたとえる。 中国の東晋の時代、大きな力を握り、皇帝の位をねらう心を抱いていた桓温(かんおん・武将の名)が、「後の世にほめられる名を残せないのなら、せめて悪名を長く残すくらいはしてもよかろう」と口にしたのが、この句の始まりとされる。同じ話は『世説新語』尤悔篇にも見える。 反対に、よい名を後の世に残すことは「芳を後世に流す」という。人は死んだあとに残る名を大切にせよと説く句としては[[虎は死して皮を留め、人は死して名を残す*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3901.php]]が知られる。四字の形にまとめた[[遺臭万載*https://yoji.jitenon.jp/yojid/1569]]も、意味はこの句と変わらない。
銅臭(どうしゅう)
金銭にとりつかれた人。金銭で立身出世した人をそしることば。
乳臭(にゅうしゅう)
幼稚で未熟なこと。
糠味噌臭い(ぬかみそくさい)
家事に追われて所帯じみている。
味噌の味噌臭きは食われず(みそのみそくさきはくわれず)
いかにも味噌らしい匂いの立つ味噌は口に合わず、上等なものほど味噌くささが表に出ない。 その道の者らしさをことさら見せつける人は、まだ深くは究めておらず、まわりからも煙たがられるということ。
我が糞は臭くなし(わがくそはくさくなし)
自分の欠点には気がつかないというたとえ。
我が身の臭さ我知らず(わがみのくささわれしらず)
自分の欠点はなかなか気がつかないというたとえ。
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