「糸」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 14 件
「糸」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
一糸纏わず(いっしまとわず)
衣類を何も身に付けていない。素っ裸である。 「一糸挂けず」の形では、世の中のいろいろな事に心を乱されることも、思い悩むこともなく、のびのびと自由に生きる様子をいうこともある。 中国の宋の時代の詩人、蘇軾が寺の僧に戯れて贈った詩の中に「一絲不挂」の句がある。「挂」は「掛」と同じ字で、「かける」の意味。
一糸乱れず(いっしみだれず)
整然としていて、少しの乱れもない。
糸脈を引く(いとみゃくをひく)
相手の気持ちや考えを、遠回しにそっと探ること。 「糸脈」は、江戸時代ごろまであったと伝わる診察の仕方。身分の高い人の体にじかに触れるのを遠慮して、病人の手首に糸をかけ、その糸の先を医者が持って、伝わってくる脈を離れた所から診たという。このように間を置いて相手の具合を確かめるところから、人の胸の内を推し量る意味になった。 「[[気を引く*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/5982.php]]」も、ほぼ同じことを表す。なお、医者が病人を診ることは「[[脈を取る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/6866.php]]」という。
糸を引く(いとをひく)
表に出ないで、陰で自分の思い通りに人を動かす。 糸を引いて操り人形をうごかすことから。
男の目には糸を引け、女の目には鈴を張れ(おとこのめにはいとをひけ、おんなのめにはすずをはれ)
男の目つきは細く引き締まっているのが、女は大きく見開いているのがよいとされた。 顔立ちの好みを、男女で正反対に置いた言い方。
陰で糸を引く(かげでいとをひく)
自分自身は表に出ないで、裏で他人を意のままに動かすこと。 人形師が糸を引いて人形を操ることから。 「裏で糸を引く」ともいう。
金に糸目を付けぬ(かねにいとめをつけぬ)
惜しみなく金を使うようす。 「糸目」は凧の表面につけて引き締めるための糸。 糸目を付けない凧が飛ぶように金を使うことから。
藕糸の孔(ぐうしのあな)
この上なく小さいものを、たとえて表す語。 「藕糸」は、ハスの茎や地下茎(れんこん)の中にある細い繊維のこと。「藕糸の孔」は、その糸の穴を指す。『太平記』巻二十三では、帝釈天との戦いに負けた阿修羅が、自分の体を小さく変えて藕糸の孔の中に隠れるという仏教の話が出てくる。 小ささをいう語には、ほかに「[[九牛の一毛*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/2883.php]]」「[[大海の一滴*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/85.php]]」がある。
尻も結ばぬ糸(しりもむすばぬいと)
物事の終わりがしっかりしていないこと。 玉留めがされていない縫い糸という意味から。
白き糸の染まんことを悲しむ(しろきいとのそまんことをかなしむ)
人はもと白いまま世に出て、行き着く先しだいで善くも悪しくも染め上がる。 そのさだめのなさを痛ましく思う言い方。
単糸、線を成さず(たんし、せんをなさず)
一人の力だけでは事は運ばず、幾人かが力を合わせてはじめて形になるということ。 「単糸」は一本だけの糸のこと。糸は何本もより合わせてこそ丈夫な一本の線になり、一本のままでは頼りにならないことから。
鬢糸茶烟の感(びんしさえんのかん)
盛りを過ぎた身が、茶を煎じるけむりのかたわらで、かつての放埒だった日々を遠く眺めやる心持ち。「鬢糸」は白くなった横鬢の毛、「茶烟」は茶を焙じる煙を指す。
下手の長糸、上手の小糸(へたのちょういと、じょうずのこいと)
下手な人はとかく手間ばかりかけ、上手な人は無駄なく手際よく仕上げることのたとえ。 針仕事に慣れない人はむやみに糸を長く取って針に通すため、かえって縫いにくくなり、腕のよい人は用が足りる程度の短い糸で手早く縫うことから。 単に「上手の小糸」とも、また「下手の長糸遣い」ともいう。
糸瓜の皮とも思わない(へちまのかわともおもわない)
まったく気にかけないこと。なんとも思わないこと。 「糸瓜」はつまらないものという意味で用いられることが多く、その皮ほどにも思わないとのことから、まったく気にかけないこと。 「なんの糸瓜の皮」「糸瓜の皮」ともいう。
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