「案」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 21 件
「案」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
明日の事は明日案じよ(あすのことはあすあんじよ)
明日の事は明日のこと。何が起こるかわからないから今日から心配しても仕方ないということ。
頭の濡れぬ思案(あたまのぬれぬしあん)
先のことを考えるより、まずは自分の身に及んでいる問題を解決することが大事だということ。 いま降っている雨で頭を濡れないようにすることが先決だとの意から。
案じてたもるより銭たもれ(あんじてたもるよりぜにたもれ)
心配して下さるより銭を下さいということ。口だけで心配してくれても、実質が伴わなければ役に立たない。心配するより銭をくれ、ということをおもしろい語呂合わせで言った言葉。「たもる」は「賜わる」が転じた言葉。
案じるより団子汁(あんじるよりだんごじる)
あれこれ心配しても仕方ないから、団子汁でも食べて気を紛らわしたほうがよいという助言。 「案じる」は「餡汁」の語呂合わせ。 団子汁は餡汁に団子を入れたもの。ただの餡汁よりいいというしゃれでもある。 似た形の言葉に[[案じるより念じろ*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/8755.php]]もある。そちらは、心配するより神や仏に祈れという教えである。
案じるより念じろ(あんじるよりねんじろ)
心配ごとをくよくよ思い悩むばかりでは救われないから、それよりも神や仏に助けを願って、心をこめて祈りなさいと勧める言葉。 「案じる」は心配すること、「念じる」は神や仏に向かって心の中で祈ること。 似た形の言葉に[[案じるより団子汁*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/1890.php]]もある。そちらは、心配するより団子汁を食べてのんびりしようという、しゃれをきかせた言葉である。
案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)
あれこれ心配するより、物事は実際にやってみると意外とたやすく出来るということのたとえ。出産の前はいろいろ心配するものだが、終わってみると心配したほどではなかったということから。
案に相違する(あんにそういする)
前もって考えていたこととは違うということ。予想がはずれる。 「案に違う」ともいう。
案の定(あんのじょう)
前もって見当をつけていたとおりに、物事が現実に起こるようす。「はたして」に近い意味。 「案」は前もってめぐらせた考え、「定」は「…のとおり」という意味の言葉で、合わせて「考えていたとおり」ということを表す。 似た言い方に「案の如く」がある。反対に、見込みが外れたときは[[案に相違する*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4934.php]]という。
一計を案じる(いっけいをあんじる)
目的を達成するため、計略を思いめぐらすこと。
鎹思案(かすがいじあん)
二つの事をどちらも成功させようとする考え。 「鎹」は、材木と材木をつなぐために用いるコの字形の釘。 釘でつなぎ止めるように、両方を得ようとすることから。 「鎹分別」ともいう。
堪忍五両、思案十両(かんにんごりょう、しあんじゅうりょう)
こらえることに五両、思案をめぐらすことに十両。腹立ちを抑えるだけでも上出来だが、その先まで見通して動けるなら値打ちはその倍になる。 金高に置き換えて、我慢どまりにせず知恵を働かせよと説いたもの。
愚案に落つ(ぐあんにおつ)
話の筋や相手の言い分がのみこめて、なるほどと思えること。一方で、愚かな考えに引っぱられて、それに従うことをいう例もある。 「愚案」は、ばかげた考えのこと。謙遜して自分の意見をいうときにも使う語である。自分の頭の中にしっくり収まるというのが、納得の意味の成り立ちだといわれる。 前の方の意味でなら、[[合点が行く*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/6650.php]]がほぼ同じ意味をもつ。反対に、どうにも納得がいかないようすは[[腑に落ちない*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/6738.php]]で表す。
下種の後思案(げすのあとじあん)
気の利いた案が出てくるのは、決まって決着がついたあと。 手遅れの入れ知恵ほど始末に負えないものはない、と切って捨てる。
恋は思案の外(こいはしあんのほか)
恋愛は理性を失わせるため、常識や理屈で理解できるものではないということ。 「恋」は「色」、「思案」は「心」ともいう。
虚仮の後思案(こけのあとじあん)
肝心な場面では何ひとつ浮かばないくせに、片がついてから「ああすればよかった」と口を開く。
凝っては思案に余る(こってはしあんにあまる)
物事に熱中しすぎると、よい考えも浮かばなくなり、冷静な判断が出来なくなるということ。
思案投げ首(しあんなげくび)
よい案が浮かばずに悩み、首を傾けている様子。 「思案」はいろいろと考えること。 「投げ首」は首を傾げている様子。
思案に余る(しあんにあまる)
どれだけ考えてもよい案が浮かばないこと。
思案に暮れる(しあんにくれる)
どれだけ考えてもよい案が浮かばず思い悩むこと。
思案の案の字が百貫する(しあんのあんのじがひゃっかんする)
事に当たる前にひと思案しておくだけで、それが百貫の重みになる。とにかくよく考えてから動け、ということ。 「貫」は昔の銭の単位で、一文銭千枚が一貫。「思案」の二字のうち「案」の一字だけで、その百倍が付くと踏んだわけである。
下手の思案は休むに同じ(へたのしあんはやすむにおなじ)
うまい考えも出ないまま長々と頭をひねっても、手を止めて休んでいるのと変わらず、時を損するだけだということ。 もとは将棋や碁で、下手な人の長考をあざけって言った言葉。 「下手の思案は休むに同じ」ともいう。
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