「工」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 13 件
「工」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
一工面、二働き(いちくめん、にはたらき)
世渡り上手は金の工面をする才覚が第一で、勤勉に働くのはその次だということ。
画工闘牛の尾を誤って牧童に笑わる(がこうとうぎゅうのおをあやまってぼくどうにわらわる)
「絵かきが、闘っている牛の尾の様子を描きまちがえ、牛の世話をする少年に笑われる」が文字どおりの意味で、実物をよく確かめないで描いたり作ったりすると、つまらないしくじりを招くという教え。 さらに、学問を積んでいない人でも、毎日その仕事にかかわる人はその道に通じているから、その人の言葉には素直に耳を貸すべきだ、という心得としても用いる。 中国・北宋の文人、蘇軾が書きとめた話による。ある人が大事にしていた名高い牛の絵を、牧童(牛飼いの少年)が見て、「牛は角に力をこめて闘うので、尾は後ろ足の間に挟みこむ。この絵の牛は尾を振っていておかしい」と手をたたいて笑ったという。持ち主も笑って、そのとおりだと認めた。 趣旨の似た言葉に[[餅は餅屋*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/682.php]]がある。
杞梓連抱にして数尺の朽有るも良工は棄てず(きしれんぽうにしてすうせきのくちあるもりょうこうはすてず)
杞や梓のような良材に、たとえ数尺の腐りが含まれていても、腕のよい職人は捨てずに用いる。 人材においても、短所があろうとも、その人の長所を見抜き、それを活かして用いることが、人を生かす道であるというたとえ。 「朽」は「きゅう」とも読む。
工夫を凝らす(くふうをこらす)
うまくいくやり方や、より良い仕上がりを目指し、さまざまに知恵を働かせること。 「凝らす」の部分は、心を一つのことに集めて注ぐことをいう。思いつきだけで終わらせず、念入りに考え抜くことに重きがある。 「料理の盛りつけに工夫を凝らす」など、多くは「〜に」の形で、手立てを尽くした先を示して用いる。 関連する言い回しとして「[[知恵を絞る*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4726.php]]」「[[趣向を凝らす*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/6603.php]]」がある。
細工は流流、仕上げを御覧じろ(さいくはりゅうりゅう、しあげをごろうじろ)
工程の見ばえで判じられては困る。最後に据わったものを見てから言ってくれと、腕に覚えのある側が押し返す。
細工貧乏人宝(さいくびんぼうひとだから)
何でもこなせるので、あちこちから当てにされて手が空かない。 当人は一つの看板を立てられないまま、実入りの薄いところに留まる。
大匠は拙工の為に縄墨を改廃せず(たいしょうはせっこうのためにじょうぼくをかいはいせず)
教える側は、学ぶ者の力が追いつかないことを理由に、教える中身の水準を落とすことはない、と説く言葉。 「大匠」はすぐれた大工の親方、「拙工」は腕の未熟な大工、「縄墨」は木材にまっすぐな線をつけるための墨縄(すみなわ)のこと。「改廃」は、それまでのやり方を改めることと、取りやめること。 親方は、弟子が下手だからといって墨縄の使い方をゆるめたりはしない。高い基準に向かって自分から近づいていくのは、学ぶ者の側の務めだという考え方。 出典は『孟子』尽心上。弟子の公孫丑から「先生の教えは立派すぎて、とても手が届きません。もう少し手加減してください」と願われた孟子が、この言葉で答えた。
大工の掘っ立て(だいくのほったて)
よそからの頼みには腕をふるうのに、こと自分の身の回りとなると、得意なはずの仕事さえ後回しにしてしまうこと。 「掘っ立て」は柱を地面に埋めただけの粗末な建物。家づくりを生業とする者が、よりによってその小屋で寝起きしているという図である。
八細工七貧乏(はちざいくしちびんぼう)
なんでもできるような器用な人は一つの事に専念できずにどれも中途半端になってしまい、そのためにかえって貧乏するということ。 「七細工八貧乏」ともいう。
法師の櫛工(ほうしのくしだくみ)
頭を丸めた身が、髪を梳く道具ばかりをためこむ。 使う当てのないものを抱え込む、ちぐはぐな振る舞いをさす。 「法師の櫛工」ともいう。
物言わずの早細工(ものいわずのはやざいく)
口数の少ない者ほど、いざ手を動かせば仕上がりが速い。舌ではなく指先で腕前を見せる人をいう。
良工は材を択ばず(りょうこうはざいをえらばず)
腕のよい職人は、与えられた材料がよくても悪くても、それなりに立派な物に仕上げてしまうということ。本当の名人は材料の出来を言いわけにしないというたとえ。
良工は人に示すに朴を以てせず(りょうこうはひとにしめすにぼくをもってせず)
腕のたしかな職人は、途中の粗いままの物を人目にさらさない。仕上がったものだけを差し出すという心構えをいう。 「朴」は、まだ手を入れていない木のこと。
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