柔も亦茹わず剛も亦吐かず
ことわざ「柔も亦茹わず剛も亦吐かず」の意味・読み方・異形などを解説します。
柔も亦茹わず剛も亦吐かず
じゅうもまたくらわずごうもまたはかず
| 言葉 | 柔も亦茹わず剛も亦吐かず |
|---|---|
| 読み方 | じゅうもまたくらわずごうもまたはかず |
| 意味 | 相手の立場が弱くても見下さず、立場が強くてもおじけづかないこと。相手が強いか弱いかで態度を変えないたとえ。
「柔」はやわらかいもの、「剛」はかたいもの、「茹う(くらう)」は「食う」と同じで食べることをいう。口に入れた物がやわらかくてもすぐには飲みこまず、かたくても吐き捨てない、という食べ方で、人に対する態度を言い表した。この句は、古代中国の歌を集めた本『詩経』の「大雅・烝民」にある。世間では「やわらかければ食べ、かたければ吐く」(弱い者はいじめ、強い者は避ける)と言うけれど、王に仕えた仲山甫という家臣はそうではない、とたたえた部分から取られている。 詩の中で世間の言葉として引かれた側を四字にしたのが柔茹剛吐で、こちらは反対に、弱い者には強く出て強い者にはへりくだる、よくあるふるまいを指す。大敵と見て恐れず小敵と見て侮らずということわざも、ほぼ同じ心の持ち方を教えている。 |
| 例文 | 新しい部長は、相手が社長でも入ったばかりの新人でも同じ調子で筋を通す。まさに柔も亦茹わず剛も亦吐かずと言える人だ。 |
| 出典 | 『詩経』大雅・烝民 |
| 異形 | 柔なるも亦茹わず剛なるも亦吐かず(じゅうなるもまたくらわずごうなるもまたはかず) |
| 場面 | 強い / 弱い / 公平 |
| 使用漢字 | 柔 / 亦 / 茹 / 剛 / 吐 |
「柔」を含むことわざ
- 三度の飯も強し柔らかし(さんどのめしもこわしやわらかし)
- 舌柔らかなり(したやわらかなり)
- 柔も亦茹わず剛も亦吐かず(じゅうもまたくらわずごうもまたはかず)
- 柔よく剛を制す(じゅうよくごうをせいす)
「亦」を含むことわざ
- 驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば則ち亦之に及ぶ(きはいちじつにしてせんりなるも、どばもじゅうがすればすなわちまたこれにおよぶ)
- 言悖りて出ずる者は亦悖りて入る(げんもとりていずるものはまたもとりている)
- 柔も亦茹わず剛も亦吐かず(じゅうもまたくらわずごうもまたはかず)
- 学びて時に之を習う亦説ばしからずや(まなびてときにこれをならうまたよろこばしからずや)
- 学ぶに暇あらずと謂う者は暇ありと雖も亦学ぶ能わず(まなぶにいとまあらずというものはいとまありといえどもまたまなぶあたわず)
- 陽気発する処、金石も亦透る(ようきはっするところ、きんせきもまたとおる)
「茹」を含むことわざ
- 柔も亦茹わず剛も亦吐かず(じゅうもまたくらわずごうもまたはかず)
- 薬缶で茹でた蛸(やかんでゆでたたこ)
「剛」を含むことわざ
- 下戸の手剛(げこのてごわ)
- 剛毅朴訥、仁に近し(ごうきぼくとつ、じんにちかし)
- 剛情を張る(ごうじょうをはる)
- 剛戻自ら用う(ごうれいみずからもちう)
- 柔も亦茹わず剛も亦吐かず(じゅうもまたくらわずごうもまたはかず)
- 柔よく剛を制す(じゅうよくごうをせいす)
