「弱い」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 52 件
「弱い」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全52件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
赤子の手を捻る(あかごのてをひねる)
抵抗する力のないものを打ち負かす。また、容易に行えることのたとえ。 「赤子の腕を捩じる」ともいう。
赤子を裸にしたよう(あかごをはだかにしたよう)
無力で弱い者をさらに頼りなくしたようす。
頭の上の蠅も追われぬ(あたまのうえのはえもおわれぬ)
自分自身のことさえ満足に出来ないことのたとえ。 自分の頭にたかる蠅さえ追い払えないという意味から。
あまり円きはまろびやすし(あまりまろきはまろびやすし)
まるく収めてばかりでは、押されたときに踏みとどまれない。どこか尖ったところを残しておくほうが、人としては強い。 「まろぶ」は、ころりと転げること。
意気地がない(いくじがない)
物事をやり遂げようという気力がない。
鼬なき間の貂誇り(いたちなきまのてんほこり)
自分よりすぐれたもの、強いものがいない間に大威張りすることのたとえ。 天敵の鼬(いたち)がいない時だけ、貂(てん)が威張るとの意から。
犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)
弱い者や臆病な者が、陰で虚勢を張り陰口をたたくことのたとえ。弱い犬は、強い相手に対しては遠くから吠え立てることから。
色男、金と力はなかりけり(いろおとこ、かねとちからはなかりけり)
美男子は、経済力も腕力もないものだということ。美男子をからかった川柳。
受けに回る(うけにまわる)
こちらから攻める機会がなく、ただ相手からの攻撃を防ぐだけの立場になること。
後ろを見せる(うしろをみせる)
相手に背を向けて逃げ出すこと。また、弱みを見せること。
家の前の痩せ犬(うちのまえのやせいぬ)
後ろ盾がある時はいばり、ない時は意気地がない人のたとえ。痩せて弱い犬も飼い主の家の前では威張って吠えることから。
内弁慶外すばり(うちべんけいそとすばり)
家の中では威張っているが外では意気地がない弱虫のこと。「すばり」は小さく縮こまること。
えせ侍の刀弄り(えせざむらいのかたないじり)
腕に自信のない者ほど、持ち物をこれ見よがしに扱って相手を怯ませにかかる。中身が薄いぶんだけ、身ぶりが大げさになる。
陸に上がった河童(おかにあがったかっぱ)
自分の能力やわざを発揮できる環境から離れて、力が出せず無力になるたとえ。水中では自由に活動できる河童も陸に上がれば無力であることから。
おじを見ると荷が重い(おじをみるとにがおもい)
助けてくれそうな人を見たとたん、力が抜けて依頼心をおこし意気地がなくなることのたとえ。自分で荷物を運んでいる時、伯父(叔父)を見たとたんに荷物が重く感じられるということから。
堅い木は折れる(かたいきはおれる)
ふだんは強情な人が、何か問題にぶつかると意外にもろく、くじけやすいことのたとえ。また、頑丈な人が急に大病で倒れることのたとえ。柔軟性のない堅い木は、風が吹けば折れやすいことから。
金槌の川流れ(かなづちのかわながれ)
人に頭が上がらないことのたとえ。また、出世する見込みがないことのたとえ。水に入れた金槌は、柄は浮くが頭の部分は沈むことから。
金の鎖も引けば切れる(かねのくさりもひけばきれる)
鎖は堅い金でこしらえてあっても、力をこめて引き続ければやがて断ち切れる。堅く決めた心も、強い誘いの前ではもろい。一方で、根気よく力をかければ通らぬ道はないと、人を力づける側にも使う。
蚊の鳴くような声(かのなくようなこえ)
蚊の羽音のように、とても小さくて弱々しい声のこと。
考える葦(かんがえるあし)
弱い身でありながら、考える力を持つという一点で他に抜きん出た存在としての人間。 折れやすい一本の葦にたとえたうえで、思うという働きだけは宇宙にも引けを取らないとした言い方。
気が弱い(きがよわい)
他人の目が気になって、自分の思い通りの言動ができない様子。
肝が小さい(きもがちいさい)
ちょっとしたことですぐに慌てたりうろたえたりする様子。
窮鼠、猫を嚙む(きゅうそ、ねこをかむ)
逃げ道をふさがれた側は、恐れよりも先に歯向かう。追い込んだはずの者が、そこで思わぬ一撃を食う。 「嚙」は「噛」とも書く。
虚勢を張る(きょせいをはる)
実力のない人が自分の弱さを隠すために、うわべだけ威勢よく振る舞ったりすること。から威張りをすること。
気を呑まれる(きをのまれる)
相手の勢いやその場の雰囲気に圧倒されて萎縮すること。
小男の腕立て(こおとこのうでたて)
抵抗しようとしても、非力で問題にならないことのたとえ。「腕立て」は、自分の腕力をたのみとして人と争うこと。
腰が弱い(こしがよわい)
気が弱く、すぐ人に屈してしまうことのたとえ。 また、うどんや餅などの粘り気が弱いことのたとえ。
鱓の歯軋り(ごまめのはぎしり)
歯向かうだけの力がない者が、腹立ちまぎれに歯を鳴らしても、何ひとつ動かせないこと。「鱓」は乾かした小魚で、それが歯を鳴らしたところで、という言い方。
事大(じだい)
力の弱いものが強いものに逆らうことなく付き従うこと。
柔よく剛を制す(じゅうよくごうをせいす)
弱い者が強い者に勝つことのたとえ。しなやかで柔らかいものは、力だけで押してくる剛強なものの矛先をそらして、結局は勝利を得るということ。
上戸の手弱(じょうごのてよわ)
酒好きは、酒につられることが多いので誘惑に弱く、つけ込みやすいということ。
情に脆い(じょうにもろい)
人情に厚く、共感しやすい性質。
相撲に負けて妻の面張る(すもうにまけてつまのつらはる)
外でうまくいかないことがあった男が、家で妻に八つ当たりすること。また、弱い者が自分よりさらに弱い者をいじめること。 相撲に負けて帰った男が、腹いせに妻の顔を殴るとの意から。 「喧嘩に負けて妻の面を張る」ともいう。
線が細い(せんがほそい)
体格などが細く、弱々しい様子。 または、性格が繊細で頼りない様子。
鷹の前の雀(たかのまえのすずめ)
鷹の前にいる雀のように、身がすくんでどうすることもできないことのたとえ。
旅の犬が尾をすぼめる(たびのいぬがおをすぼめる)
自分が威張っていられる家の中などでは威勢がいいが、外へ出ると意気地がなくなることのたとえ。犬が自分のなわばりから出ると、威勢がなくなり尾を垂れることから。
蟷螂が斧を以て隆車に向かう(とうろうがおのをもってりゅうしゃにむかう)
かなうはずのない相手に、身の丈も測らずに立ちはだかること。 意気だけは十分でも、届く見込みは初めから無い。 「蟷螂」はかまきり、「斧」はその前足のこと。 「隆車」は大きな車のこと。 単に「蟷螂の斧」ともいう。
所で吠えぬ犬はない(ところでほえぬいぬはない)
自分の住まいで吠えない犬はいないように、弱い者でも自分の縄張りでは威張るということ。
鼠も虎の如し(ねずみもとらのごとし)
小さな鼠でも、命がけで飛び出すときは虎のような勢いを示すということ。 弱い者でも、必死になれば強者をも圧するほどの勢いや迫力を持つことのたとえ。
蚤の心臓(のみのしんぞう)
わずかなことにもすぐおびえるほど、気が小さいことのたとえ。
歯亡びて舌存す(はほろびてしたそんす)
硬く強いものほど先に欠けてしまい、しなやかなものが後まで残る。力で押し通す構えより、受け流す構えのほうが結局は身を保つ。
春の雪とおばの杖は怖くない(はるのゆきとおばのつえはこわくない)
降っても積もらず、打たれても堪えない。 身構えるには当たらないものを、二つ並べて言った句。
光るほど鳴らぬ(ひかるほどならぬ)
口うるさい人は案外怖くないということ。また、口で偉そうに言うものにかぎって意外に弱いということ。稲光がすごいわりには雷鳴が小さいとの意から。
吠える犬はめったに嚙みつかない(ほえるいぬはめったにかみつかない)
言葉数と語気だけが立派で、向き合う場面では退いてしまう。 音の派手さと、備えの厚さとは別物。 西洋の諺から出た句。
蒲柳の質(ほりゅうのしつ)
からだが弱く、病気になりやすい体質のこと。「蒲柳」は、川柳の異名。細く弱そうで、秋になると他の木々より早く散ることから。
無告の民(むこくのたみ)
苦しみを訴える相手のいない人のこと。転じて、身寄りのない人のこと。
虫でも向かってくるものである(むしでもむかってくるものである)
小さく弱いものでもそれ相応の意地があるから、場合によっては強敵に立ち向かうこともある。どんな相手でもあなどってはいけないということ。
雌鶏勧めて雄鶏時を作る(めんどりすすめておんどりときをつくる)
亭主が妻の言うままに動く。家の中の上下がすっかり入れ替わっている世帯をさす。 時を告げるのは雄鶏の役目なのに、雌鶏に促されてようやく鳴くことから。
痩せ腕にも骨(やせうでにもほね)
見た目は頼りない相手でも、内には譲れないものを持っている。見くびって当たれば手痛い目に遭う。 細く痩せた腕にも、中を通る骨は硬いとの意から。
柳に雪折れなし(やなぎにゆきおれなし)
受け流すものは壊れない。突っ張らずに撓む側のほうが、押しの強さを最後まで持ちこたえる。
弱き者、汝は女なり(よわきもの、なんじはおんななり)
女は心変わりしやすく、男に比べて弱い立場にあるということ。 父の死から間もなく叔父に嫁いだ母を見て、王子が吐き捨てる科白から。
弱音を吐く(よわねをはく)
困難な状況などに耐えることができず、意気地のないことを言うこと。
