「腹」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 62 件
「腹」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全62件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
後腹が病める(あとばらがやめる)
物事が終わったあとにも、出費がかさんだり、障害が生じたりして苦しむこと。 「後腹」は産後の腹痛のこと。 物事が落ち着いた後の出費や障害を、産後の腹痛にたとえた言葉。
諍いをしいしい腹を大きくし(いさかいをしいしいはらをおおきくし)
口喧嘩の絶えない夫婦でも、子だけは次々と授かる。
痛くもない腹を探られる(いたくもないはらをさぐられる)
やましいところがないのに疑いをかけられること。 腹痛でもないのに、痛いところはどこかと探られるとの意から。
海魚腹から川魚背から(うみうおはらからかわうおせから)
海の魚は腹から、川の魚は背から裂くのがよいということ。
思うこと言わねば腹ふくる(おもうこといわねばはらふくる)
思っていることを我慢して言わずにいると、腹の中の物がつかえているようですっきりしないということ。 「物言わねば腹ふくる」「言わねば腹ふくる」ともいう。
恩の腹は切らねど情けの腹は切る(おんのはらはきらねどなさけのはらはきる)
受けた恩に報いるために死ぬ人はいないが、義理人情のためなら死ぬ人はいるということ。
聞けば聞き腹(きけばききばら)
人の噂や取り沙汰は、耳に入れさえしなければ腹も立たないのに、いったん聞いてしまうと腹の虫が収まらなくなる。 「聞き腹」は、聞いたばかりに立てる腹立ちのこと。知らずにいたほうがましだった、という悔いをこめていう。
魚腹に葬らる(ぎょふくにほうむらる)
海や川で水死するたとえ。 海や川で溺れ死んで魚の餌となり、その腹に葬られるとの意から。
空腹は最上のソース(くうふくはさいじょうのそーす)
空腹の時は何を食べてもおいしいということ。
口に蜜あり、腹に剣あり(くちにみつあり、はらにけんあり)
愛想のよい受け答えの裏で、相手を仕留める段取りを進めている。 笑顔のまま近づいて足をすくう型の油断ならなさを言い、唐の宰相李林甫を評した言葉に始まる。
げらげら笑いのどん腹立て(げらげらわらいのどんばらたて)
大声で笑っていたかと思うと突然腹を立てるような感情の起伏の激しい人のこと。 「どん腹立て」の「どん」は、腹を立てることを強める接頭語。 「げたげた笑いのどん腹立て」ともいう。
下腹に毛がない(したはらにけがない)
老獪な人物や腹黒い人物のたとえ。年老いた狼や狸の下腹には毛がないという言い伝えから。
私腹を肥やす(しふくをこやす)
公的な地位や立場を利用して不正に個人の利益を得ること。 「腹を肥やす」ともいう。
杓子で腹を切る(しゃくしではらをきる)
切る格好だけつけて、実の伴わない振る舞いをいう。 また、どうにも運びようのない事柄。
心腹の友(しんぷくのとも)
何ひとつ隠しごとのない間柄の相手。 繕いも遠慮も置かずに付き合える一人をいう。
心腹の病(しんぷくのやまい)
体の奥深くに巣くって、追い払いようのない病。 転じて、抱えたまま放っておけば身を滅ぼす、内側の敵をさす。
自腹を切る(じばらをきる)
自分が支払う必要のない経費などをあえて自分の金銭で支払うこと。
空き腹にまずい物なし(すきばらにまずいものなし)
腹が十分に空いてさえいれば、出されたものに文句は出ない。 味の良し悪しは、皿の上より食べる側の具合で決まる。 「ひもじい時にまずい物なし」「ひだるい時にまずい物なし」ともいう。
擂り粉木で腹を切る(すりこぎではらをきる)
刃を持たない棒を突き立てても、腹は切れない。 手段の選び方からして見当が外れている。 「連木」も同じ棒の呼び名。
切匙で腹を切る(せっかいではらをきる)
端から成り立つはずのない話を、それでも運ぼうとする。 木でこしらえた「切匙」は擂り鉢の内をこそげ取る道具で、人を傷つける用にはできていない。
背に腹は代えられぬ(せにはらはかえられぬ)
大事のためには、犠牲を払うのもやむを得ないというたとえ。 腹には大切な臓器が詰まっており、その腹を守るためであれば背中が犠牲になってもやむを得ないとの意から。 「背より腹」ともいう。
大食腹に満つれば学問腹に入らず(たいしょくはらにみつればがくもんはらにいらず)
食べ過ぎて満腹になると、頭の働きが鈍くなり、学問に集中できなくなるということ。
狸の腹鼓(たぬきのはらつづみ)
月夜に狸が自分の腹をたたいて楽しみ興じるという言い伝え。
短気は身を亡ぼす腹切り刀(たんきはみをほろぼすはらきりかたな)
短気を起こせば、自滅を招いてしまうことのたとえ。 短気は自分の腹を切る刀と同じであるとの意から。
茶腹も一時(ちゃばらもいっとき)
わずかなことでも一時しのぎにはなることのたとえ。空腹の時もお茶でしばらくはしのげるということから。
詰め腹を切らされる(つめばらをきらされる)
責任を取ることを強いられて、辞職させられたり減俸されたりすること。 「詰め腹」は強制的に切腹させられること。
詰め腹を切らせる(つめばらをきらせる)
辞職させるなどして、強制的に責任を取らせること。 「詰め腹」は強制的に強いられる切腹のこと。
腹が大きい(はらがおおきい)
細かいことに拘らず、広く受け入れることができること。度量が大きいこと。
腹が黒い(はらがくろい)
表向きは善人そうだが、密かに悪いことを考える性格であること。
腹が据わる(はらがすわる)
覚悟を決め、何事にも動じなくなること。
腹が立つ(はらがたつ)
気に入らないことがあって、怒りの気持ちがひとりでにこみ上げてくること。 感情がわいてくる側から言う言い方で、自分の怒りについていうことが多い。他人の怒りをいうときは「腹を立てる」を使う。
腹が立つなら親を思い出せ(はらがたつならおやをおもいだせ)
腹が立って怒りそうになったときには親のことを思い浮かべると、問題を起こして心配をかけたくないという気持ちになって、怒りをしずめることができるということ。 「腹が立つなら親を思い出すが薬」ともいう。
腹が膨れる(はらがふくれる)
たっぷり食べて腹が満ちる。また、言えずにのみこんだ思いがたまり、胸の内が晴れないでいる。
腹が太い(はらがふとい)
こまごましたことにびくともせず、ゆったりと構えていられる度量があること。
腹が減っては戦ができぬ(はらがへってはいくさができぬ)
腹が鳴っている間は、頭も体も本来の動きをしない。何を始めるにも、まず食わせておくのが順序である。
腹立てるより義理立てよ(はらたてるよりぎりたてよ)
腹の立つことがあっても、我慢して義理を大切にしたほうが自分のためになるということ。
腹鼓を打つ(はらつづみをうつ)
満腹になって満足し、鼓を鳴らすように腹を叩いて音を鳴らすこと。 「腹鼓」は「はらつづみ」と読むのが正しいとされるが、「はらづつみ」と読まれる場合も多く、一般的となっている。
腹に一物(はらにいちもつ)
心に何かたくらみを抱いていること。 「腹」は心の中のこと。 「胸に一物」ともいう。
腹に据えかねる(はらにすえかねる)
激しい怒りで我慢できなくなること。
腹の皮が張れば目の皮がたるむ(はらのかわがはればめのかわがたるむ)
たっぷり詰め込んだあとは、瞼が下りてきて何も手につかなくなる。食い足りた体は、そのまま休みたがるものである。
腹の皮が捩れる(はらのかわがよじれる)
こらえきれずに、体をよじって笑い続けること。
腹の立つ事は明日言え(はらのたつことはあすいえ)
頭に血が上っている最中の言葉は、たいてい後で悔やむ形をしている。一晩おけば熱は引き、同じ用件でも言い回しが変わる。
腹の立つように家蔵建たぬ(はらのたつようにいえくらたたぬ)
世の中には腹が立つことが多いので、腹を立てるのは簡単だが、家や蔵を建てるくらいの金を稼ぐのは簡単にはいかないということ。
腹の虫が治まらない(はらのむしがおさまらない)
怒りが抑えきれず、どうにも気持ちが鎮まらないこと。腹立たしさがこみ上げて、我慢がきかないさま。 「治まらない」は「納まらない」とも書く。 また、単に「虫が治(納)まらない」や「腹の虫が承知しない」などともいう。
腹は借り物(はらはかりもの)
母親の腹は一時的な借り物で、子の貴賤は父親次第であるということ。
腹は立て損、喧嘩は仕損(はらはたてぞん、けんかはしぞん)
腹を立てても、喧嘩をしても自分が損をするだけだから、腹は立てるな、喧嘩はするなということ。
腹八分に医者いらず(はらはちぶにいしゃいらず)
食事をするときは、常に満腹の八割ほどに抑えておくほうが健康でいられるということ。 「腹八分目に医者いらず」「腹八合に医者いらず」「腹八合に病なし」などともいう。
腹も身の内(はらもみのうち)
腹とて他人のものではない。飲み食いの度が過ぎれば、つけを払うのは我が身である。
腹を痛める(はらをいためる)
子どもを産むこと。出産の痛みを経験するとの意から。 または、自分の金銭を使うこと。
腹を抱える(はらをかかえる)
おかしくて我慢できずに声を出して笑うこと。大笑いすること。
腹を固める(はらをかためる)
この道しかないと見定めて、決意をぐらつかせないこと。
腹を決める(はらをきめる)
迷いを断ち切って、こうすると決心すること。
腹を括る(はらをくくる)
先々の困難もそのまま引き受けると身構え、じたばたせずに待つこと。
腹を拵える(はらをこしらえる)
仕事などに取り組む前に、食事をして腹を満たしておくこと。 「腹拵えをする」ともいう。
腹を探る(はらをさぐる)
相手の考えていることなどをそれとなく知ろうとすること。
腹を据える(はらをすえる)
覚悟を決めること。
腹を立てる(はらをたてる)
気に入らないことがあって、怒った状態になること。 自分から怒りを抱く側として言う言い方。感情がわく側から言う「腹が立つ」に対して、こちらは他人の怒りについてもいう。
腹を見抜く(はらをみぬく)
相手の言動などから、相手の考えや気持ちなどを推測して知ること。 または、相手のたくらみを知ること。
腹を読む(はらをよむ)
相手の言動から、相手の考えていることを推察すること。
腹を割る(はらをわる)
本心を隠さずに話すこと。
牝牛に腹突かれる(めうしにはらつかれる)
油断していた相手に不意打ちされ、ひどい目に遭うたとえ。 雄牛に比べておとなしい牝牛に、突然腹を突かれることから。
理屈を言えば腹が立つ(りくつをいえばはらがたつ)
自分の正当性を主張しても腹が立つばかりだから、理屈にこだわらず適当に妥協したほうが得策であるということ。
