「かず」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 47 件
故事・ことわざ・慣用句一覧
商いは数でこなせ(あきないはかずでこなせ)
商売のこつは薄利多売だということ。
悪銭身に付かず(あくせんみにつかず)
不当な手段で得た金は大切にしないから、とかくつまらないことに使ってしまい残らないものだということ。
明日はまだ手つかず(あすはまだてつかず)
明日という一日がそっくり空いている以上、いま気をもんでも詮ない。 用が立て込んで焦る相手を、なだめるときに使う。
衣帯を解かず(いたいをとかず)
帯を緩める間もなく、一つのことだけに向き合い続けること。 前漢の王莽が伯父の王鳳の病床に何か月も付き添い、身なりを直す間も惜しんだという。
一利を興すは一害を除くに如かず(いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず)
新たに得になることを起こすより、いま障りになっているものを一つ消すほうが値打ちがある。政を預かる者への戒めとして、元の耶律楚材が説いた言葉。
数でこなす(かずでこなす)
一つ一つの利益は小さいが、大量に売り捌くことによって採算がとれるようにすること。
数を言うまい羽織りの紐(かずをいうまいはおりのひも)
言葉数が多ければそれだけ災いを招くから、思いついたことをむやみに口へ出すなという教え。 「数を言うまい羽織の紐よ、かたく結んで胸に置く」という俗謡の文句によるもので、紐を固く締めるように口も締めておけという言い方。
数を頼む(かずをたのむ)
人数が多いことをたよりにすること。 「かず」は「すう」とも読む。
数を尽くす(かずをつくす)
あるものすべて。残らずすべて。 「数をつくして」の形で使われることが多い。
稼ぐに貧乏追い付かず(かせぐにびんぼうおいつかず)
一生懸命働けば、貧乏に苦しむことはないというたとえ。 「稼ぐに貧乏追い付かず」「辛抱に追い付く貧乏なし」「稼げば身立つ」ともいう。
風は吹けども山は動かず(かぜはふけどもやまはうごかず)
周囲の騒ぎの中で、少しも動じないで悠然としていることのたとえ。 激しい風が吹き荒れても山はびくともしないとの意から。
固めの杯(かためのさかずき)
お互いに約束を守るために取り交わす杯のこと。 夫婦や主従、師弟関係などを結ぶ際におこなわれる。
騏驥の跼躅するは駑馬の安歩に如かず(ききのきょくちょくするはどばのあんぽにしかず)
すぐれた才を持つ者でも足踏みをしているだけなら、力の劣る者が着実に歩を進めるのに追い越されるということ。 騏驥は千里を駆けるという名馬、駑馬は歩みの遅い馬で、名馬がその場で足踏みするより鈍い馬が休まず歩くほうが遠くへ行き着くとの意から。
雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)
黙っていれば見過ごされたものを、ひと言もらしたばかりに目を付けられる。 言わずに済むことは言わずにおくほうが身のためである。
口数が多い(くちかずがおおい)
よく喋るさま。 「口数が多い」ともいう。
巧詐は拙誠に如かず(こうさはせっせいにしかず)
巧みに偽りごまかすことは、たとえ拙くても誠意があるものには及ばないということ。
好事も無きに如かず(こうじもなきにしかず)
よい出来事も、無ければ無いで煩わしさがない。喜びごとには必ず面倒がついて回るので、何事も起こらない平穏がいちばんだという教え。
巧遅は拙速に如かず(こうちはせっそくにしかず)
念を入れて仕上げても、時を逃してしまえば値打ちは薄い。出来ばえが落ちても、間に合ううちに済ませるほうを選べという教え。もとは兵法の語。
尽く書を信ずれば則ち書無きに如かず(ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず)
紙に載っているというだけで真に受けていては、かえって遠回りになる。どの本にも書き手の偏りがあると見て、疑いながら読み進めたい。 「書」はもともと『書経』を指したが、今は書物一般に広げて使う。
子を見ること親に如かず(こをみることおやにしかず)
子どもの長所や短所をいちばんよく知っているのは親であり、親に及ぶものはないということ。
五指のこもごも弾くは捲手の一挃に若かず(ごしのこもごもはじくはけんしゅのいっちつにしかず)
ばらばらな個々の力は、団結した力には及ばないことのたとえ。 五本の指をばらばらにはじく力は、握りこぶしで叩いた一撃には及ばないとの意から。
三十六計逃げるに如かず(さんじゅうろっけいにげるにしかず)
様々な計略があるが、困ったときは逃げるのが最良の策だということ。 「三十六計」は、古代中国の兵法で使われた三十六種類のはかりごと。 三十六種類の計略のうち、逃げるという計略に及ぶものはないとの意から。
三年、飛ばず鳴かず(さんねん、とばずなかず)
力を蓄えたまま身を潜め、世に出る時が来るのを待ち続ける。 のちには逆に、何をするでもなく年月を送るという意でも使われる。
十読は一写に如かず(じゅうどくはいちしゃにしかず)
十回読むよりも一回書き写した方が内容をよく理解できるということ。 「十遍読むより一遍写せ」ともいう。
沈香も焚かず、屁もひらず(じんこうもたかず、へもひらず)
取り立てて褒めるところも、けなすところもないこと。目立った長所も短所もない、ありふれた人物や物事をいう。 高価な沈香をたいて雅な香りをただよわせるでもなし、かといって臭い屁を放つでもなし、というどちらつかずのさまをいったもの。
千人の諾諾は一士の諤諤に如かず(せんにんのだくだくはいっしのがくがくにしかず)
他人の言葉になんでも賛同して従う千人は、権勢に媚びずに正しいと思うことを主張する一人には及ばないということ。 「諾諾」は言われるままに「はい」と受けるだけの態度、「諤諤」は相手が誰であろうと思ったままを口にする態度をいう。
玉の杯、底なきが如し(たまのさかずき、そこなきがごとし)
どれほど念入りに作られていても、要の一点が抜けていれば用をなさない。ほかがすべて整っているだけに、その一つの欠けが決定的になる。 「杯」を「巵」、「底」を「当」と書く本もある。
昼夜を舎かず(ちゅうやをおかず)
休まずに物事を行う様子。絶えず。 「昼夜を舎(お)かず」ともいう。
長者富に飽かず(ちょうじゃとみにあかず)
金持ちがさらに金を欲しがるように、人間の欲望には限りがないことのたとえ。
即かず離れず(つかずはなれず)
深く関わるわけでもなく、かといって全く関わらないわけでもない、一定の距離を保った関係。
