此君
ことわざ「此君」(しくん)の意味・読み方を解説します。
此君
しくん
| 言葉 | 此君 |
|---|---|
| 読み方 | しくん |
| 意味 | 竹のこと。竹を人のように「この君(このお方)」と呼んだ昔の話から出た語で、「このきみ」とも読む。
晋の時代の中国に、書の名人として名高い王羲之の子に、王徽之がいた。徽之は竹をたいそう好み、しばらく人の空き家に身を寄せたときにも、すぐに竹を植えさせた。なぜかと聞かれると、詩を口ずさんで竹を指さし、「何可一日無此君邪(一日だって、このお方なしでいられようか)」と返したという。『晋書』の王徽之の伝にこの話があり、同じ話は『世説新語』にも載っている。 日本でも平安時代から知られた話で、漢詩の題材となり、竹を「この君」と呼ぶ例が随筆や和歌にも見られる。 |
| 例文 | 書斎の窓辺に此君を数本植え、風にそよぐ葉の音に耳を傾けている。 |
| 出典 | 『晋書』王徽之伝 |
| 場面 | 風流 / 木 |
| 使用漢字 | 此 / 君 |
