「食」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 32 件
「食」から始まる漢字を含む故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
食い足りない(くいたりない)
物事の内容が不十分で、不満のあるさま。 食べても食べても満足できないとの意から。
食い溜め寝溜めは何にもならぬ(くいだめねだめはなんにもならぬ)
余分に食べたり寝たりしても、時間が経てば腹も空くし眠くもなるので無駄であるということ。
食いっぱぐれる(くいっぱぐれる)
①食事をとるはずの時をのがしてしまい、食べずじまいになること。 ②働き口や収入のあてを失って、日々の生活に困ること。 「はぐれる」は、ほかの動詞のあとについて「〜しそこなう」の意味を添える。「食いはぐれる」の「はぐれる」が「っぱぐれる」と勢いのある言い方に変わったもので、意味を強めている。
食い付き馬に乗ったよう(くいつきうまにのったよう)
危険なことをやめることができないたとえ。 食いつく癖のある馬に乗ると、乗っているのも危ないが、降りると馬に食いつかれるので降りられないとの意から。
食いつく犬は吠えつかぬ(くいつくいぬはほえつかぬ)
自信や実力のある者はむやみに騒ぎ立てたりしないというたとえ。 臆病な犬はむやみに吠えるが、強い犬はむやみに吠えたりせず行動に出るということから。
食い物と念仏は一口ずつ(くいものとねんぶつはひとくちずつ)
食べ物は一口ずつでもみんなで分け合って食べたほうがよいということ。また、念仏は一人が一口ずつ唱えてもご利益があるということ。 「食い物」は「食べ物」ともいう。
食い物にする(くいものにする)
自分が得をするために、ほかの人をだましたり、その人のお金や持ち物を取り上げたりする形で、相手を自分の都合で利用すること。 人だけでなく、会社や制度などを自分のもうけのために勝手に使うことも、この句で表せる。 「食い物」は口に入れる食べ物を指し、相手を自分の食べる物と見なす見方に基づく。 この句と近い意味のものに「[[鴨にする*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/9134.php]]」がある。
食い物のあるのに鉄砲汁(くいもののあるのにてっぽうじる)
ほかに口にする物がそろっているのに、わざわざ危ない物へ手を出したがる物好きをからかう言葉。 鉄砲汁は河豚の汁で、当たれば命にかかわるところから鉄砲と呼ばれた。
食うか食われるか(くうかくわれるか)
優劣がつけられないほど、実力に差のない者同士が生き残りをかけて命懸けで戦うこと。 相手を食うか自分が食われるかとの意から。
食うことは今日食い、言うことは明日言え(くうことはきょうくい、いうことはあすいえ)
食べ物は早く食べたほうがおいしく味わえるが、ものを言うのはよく考えてからのほうが賢明だということ。
食うた餅より心持ち(くうたもちよりこころもち)
ごちそうしてもらったり、贈り物をもらったりするのもうれしいが、それをしてくれた相手の心持ちがもっとうれしいということ。「餅」と「持ち」をかけたしゃれ。
食うに倒れず病むに倒れる(くうにたおれずやむにたおれる)
食べることはなんとかなるが、病気になると治療費で財産を失うことになるということ。
食うや食わず(くうやくわず)
食事も満足に取れないほど、非常に生活が苦しいようす。
食えない(くえない)
ずるがしこく、気を許すことができない。油断ができない。
「[食えない]人だ」食おうとて痩せる(くおうとてやせる)
暮らしの糧を得ようとして働くうちに、かえって身をすり減らしてしまうこと。 食べるために痩せるという裏返しをついた言い方。
食って掛かる(くってかかる)
荒々しい言葉づかいやけんか腰の態度で、相手に強く言い返したり文句をつけたりして、正面からぶつかること。 注意を受けたときや、判定・決まったことに納得がいかないときなどに、腹を立てて相手に詰め寄る場面でよく使う。 かみつくような勢いで相手に掛かっていく様子からいう。逆らうことを表す[[盾を突く*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/4575.php]]と、指すところが近い。
食ってすぐ寝ると牛になる(くってすぐねるとうしになる)
食べてすぐ横になる行儀の悪さを戒めることば。
食らえどもその味わいを知らず(くらえどもそのあじわいをしらず)
気持ちがほかへそれていては、何をしても本当には身につかないというたとえ。上の空で口に運んでいるだけでは、食べ物のうまさも分からないことから。
食わず嫌い(くわずぎらい)
食べてみないで嫌いだと決めつけること。
食わず貧楽高枕(くわずひんらくたかまくら)
貧しい暮らしでも、気楽で穏やかに暮らしていることのたとえ。
食わせておいて扨と言い(くわせておいてさてといい)
ご馳走した後に、「さて」と頼み事を切り出すこと。
食わぬ殺生(くわぬせっしょう)
自分のためにもならないのに無益な殺生をすること。
食わぬ飯が髭に付く(くわぬめしがひげにつく)
身に覚えのない疑いをかけられることのたとえ。 食べもしない飯粒が知らない間に髭に付いて疑われることから。
食が進む(しょくがすすむ)
食欲が増して、たくさん食べられる。
食が細い(しょくがほそい)
多くの量を食べることができないこと。小食であること。
食牛の気(しょくぎゅうのき)
年端もいかぬうちから、すでに人を圧するほどの気概と大きな志を宿していることのたとえ。 虎や豹(ひょう)の子は、まだ牛を仕留める力もないのに、牛を食おうとする気迫だけは持っているという。 「食牛の気」ともいう。
食言(しょくげん)
前に言ったことと違うことを言ったり、したりすること。嘘をつくこと。 口から出した言葉をもう一度口に入れるという意味から。
食後の一睡、万病丹(しょくごのいっすい、まんびょうたん)
腹がくちくなったあとのまどろみは、どんな薬にもまさる養生になる。 「万病丹」は、あらゆる病に効くとうたわれた江戸のころの丸薬。ひと眠りをその万能薬と並べてみせた言い方で、「万病円」とも書く。
食指が動く(しょくしがうごく)
食欲が起こること。また、何かが欲しいと思ったり、何かをしたい気持ちになること。「食指」は人差し指のことで、中国鄭の子公が自分の人差し指が動くのを見て、ごちそうにありつける前兆であると言ったという故事から。
食膳に供する(しょくぜんにきょうする)
料理をして食事として出すこと。
