「草」を含む故事・ことわざ・慣用句 — 33 件
「草」を含む漢字が使われている故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
商いは草の種(あきないはくさのたね)
食べていく手立ては、選り好みさえしなければそこらじゅうにある。 一つの道が閉じても、次の道は足元から見つかる。
お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ(おいしゃさまでもくさつのゆでもほれたやまいはなおりゃせぬ)
人を恋い慕う苦しみだけは、どのような手当てをもってしても取り除けないということ。 草津の湯は万病に効くと評判をとった名湯で、その湯でさえ及ばないという言い方で恋煩いの厄介さを言い立てている。「草津」を「有馬」と置き換えていうこともある。
おじが甥の草を刈る(おじがおいのくさをかる)
本来なら下が受け持つはずの手間を、上に立つ者が代わりに引き受けている。 順番が引っくり返った状態をいう。
駕籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋を作る人(かごにのるひとかつぐひと、そのまたわらじをつくるひと)
人の生き方は、貧富の差や境遇によってさまざまであるということ。また、そのさまざまな人のつながりで、世の中はうまく成り立っているということ。 世の中には駕籠に乗る身分の人もいれば、その駕籠を担ぐひともいる。また、駕籠を担ぐひとの履く草鞋を作る人もいる。 人の世は持ちつ持たれつであるとの意から。
火事場に煙草の火なく大水に飲み水なし(かじばにたばこのひなくおおみずにのみみずなし)
大勢の人がいても、本当に役に立つ人は少ないということ。 洪水の水はたくさんあっても、飲み水としては使えないとの意から。 「火事場に煙草の火なく大水に飲み水なし」ともいう。
金の草鞋で捜す(かねのわらじでさがす)
根気強くあちこち探し回るたとえ。 いくら歩いても擦り減らない金の草鞋で探すという意味から。
雉の草隠れ(きじのくさがくれ)
隠れおおせたと思っているのは当人ばかりで、はた目にはすっかり知れていること。草むらへ首だけ差し入れた雉が、尻尾を外へ置き去りにしている姿を笑っていう。
草木も靡く(くさきもなびく)
権力や勢力が盛んで、多くの人々が従う様子。
草木も眠る(くさきもねむる)
真夜中になり、辺りが静まり返っている様子。 「草木も眠る丑三つ時」の形で使われることが多い。
草木も眠る丑三つ時(くさきもねむるうしみつどき)
物音の絶えた深夜。動くものが何ひとつ見当たらず、生き物どころか庭の枝先までまどろんでいるように思われる刻限をいう。 「丑三つ時」は丑の刻を四つに割った三番目にあたり、今でいえば夜中の二時前後。
草の庵(くさのいおり)
屋根を草で葺いただけの小さな住まい。世間から身を退いた者が構える、飾り気のない住処を指す。
草の根を分けても(くさのねをわけても)
身を隠せそうな所を片端から当たって、逃げた相手や失せ物の行方を追うこと。居場所の見当がまるでつかないところから、足で回って絞り込んでいく。
草葉の陰(くさばのかげ)
草の葉が覆う土の下の意で、死んだ者が身を置く場所をいう。多く「草葉の陰から」の形で使い、亡くなった人がこの世に残る者を見守るさまを表す。
草を打って蛇を驚かす(くさをうってへびをおどろかす)
一人を叱ってみせ、周りの者にも同じ轍を踏ませまいと知らせるやり方。また、うかつに手を出したせいで、伏せていたものを目覚めさせてしまうことも指す。
三遍回って煙草にしょ(さんべんまわってたばこにしょ)
休むことは後回しにして、念入りに物事に取り組むこと。 「煙草」は休憩のたとえ。 夜回りをしっかりと三回してから休憩するとの意から。
疾風に勁草を知る(しっぷうにけいそうをしる)
困難や試練に直面してはじめて、人の真価がわかるというたとえ。 「疾風」は速く吹く風、「勁草」は強い草の意。 速く激しい風が吹いて、はじめて強い草が見分けられるとの意から。
草莽の臣(そうもうのしん)
官職に就かず民間にとどまっている人のこと。また、在野の人のこと。「草莽」は、草が茂っている所から転じて、民間・在野の意。
袖引き煙草に押し付け茶(そでひきたばこにおしつけちゃ)
腰を上げた客へ次々と煙草や茶を勧めて、なかなか席を立たせないこと。当人の迷惑を顧みない、押し付けがましいもてなしにいう。 「袖引き煙草」は、火のついた煙草を差し出して客を誘った遊女の手管のこと。
草履に灸(ぞうりにきゅう)
長居をする客を早く帰らせるためのおまじない。 「草履に灸」ともいう。
草履履き際で仕損じる(ぞうりはきぎわでしそんじる)
最後の最後で失敗をして、それまでの努力を駄目にしてしまうこと。 仕事を終わらせて、帰ろうと草履をはこうとした時に失敗するとの意から。
大樹の下に美草なし(たいじゅのもとにびそうなし)
あまりに力のある人物の下では、その影響が強すぎて、すぐれた人物が育ちにくいことのたとえ。 大木の下は日が当たらず、よい草が育たないことから。
池塘春草の夢(ちとうしゅんそうのゆめ)
池をめぐる土手の若草に身を横たえて見た、うたた寝の夢。年若いころの楽しかった日々が、まばたきのうちに跡形もなく去ってしまうことのたとえ。
仲人は草鞋千足(なこうどはわらじせんぞく)
縁談をまとめる仲人の苦労をたとえた言葉。 縁談成立のためには、千足の草鞋を履きつぶすほど、何度も双方の家を訪ねて調整を重ねなければならないとの意から。
二足の草鞋を履く(にそくのわらじをはく)
両立しないような二つの職業を一人で同時に兼ねることのたとえ。 単に「二足の草鞋」ともいう。
走り馬の草を食うよう(はしりうまのくさをくうよう)
駆けていた馬が立ち止まって草を食み、また駆け出す。物事の進み方にむらがあって、はかどり方が一定しないことのたとえ。
人通りに草生えず(ひとどおりにくさはえず)
日ごと手に取っているものは鈍らない。しまい込んで動かさずにおくと、かえって早く傷む。
陽の照っているうちに干し草を作れ(ひのてっているうちにほしくさをつくれ)
好機は逃さずに役に立てよということ。 「太陽の照っているうちに干し草を作れ」ともいう。
ぺんぺん草が生える(ぺんぺんぐさがはえる)
建物や土地などが手入れされずに荒れ果てている様子。 「ぺんぺん草」はアブラナ科の植物のナズナの別称。 雑草であるナズナが生えたままになっている様子からいう言葉。
骨折り損の草臥れ儲け(ほねおりぞんのくたびれもうけ)
精を出した分がまるごと無に帰し、あとに残るのは体のだるさだけ。手間をかけた側が損をして終わった、という嘆き。
道草を食う(みちくさをくう)
目的地にそのまま向かわず、途中で寄り道をしたり他のことに時間を費やしたりすること。 馬が道端の雑草を食べて、歩みが止まってしまうことから。
