嗟来の食
ことわざ「嗟来の食」(さらいのし)の意味・読み方を解説します。
嗟来の食
さらいのし
| 言葉 | 嗟来の食 |
|---|---|
| 読み方 | さらいのし |
| 意味 | 相手を見下し、呼びつけるような態度で差し出される食べ物。受け取る側に恥をかかせるような施しのたとえ。人を見くびった接し方そのものに、この語を当てはめて用いる場合もある。
「嗟(さ)」は、人を呼びつけるときの「おい」「さあ」にあたる声。中国の斉(せい)の国がひどい飢饉(ききん)に見舞われたとき、黔敖(けんごう)という人が道ばたに食べ物を用意し、ふらふらとやって来た飢えた男に「おい、来て食え」と呼びかけた。男は「そういう呼び方で出される物を口にしなかったから、こんなに飢えることになったのだ」と言って断り、黔敖があとから謝っても食べずに、とうとう命を落としたと伝わる。語のもとは、この出来事である。 いくら困っても筋の通らないものは受け取らないという心がけは、「渇しても盗泉の水を飲まず」とも重なる。 |
| 例文 | どれほどお金に困ろうと、あんな偉そうな言い方で渡される嗟来の食を受け取る気にはなれない。 |
| 出典 | 『礼記』檀弓下 |
| 場面 | 見下す・軽視する / 礼儀 |
| 使用漢字 | 嗟 / 来 / 食 |
