「三」から始まる故事・ことわざ・慣用句 — 63 件
「三」から始まる漢字を含む故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。
故事・ことわざ・慣用句一覧
三界に家なし(さんがいにいえなし)
女はこの広い世界のどこにも安住できる所がないということ。 「三界」は仏教語で欲界・色界・無色界のことから全世界の意味。 女は子どものころは父に従い、結婚してからは夫に従い、老いてからは子に従うもので、世界のどこにも安住できる所がないとの意から。 「三界に家なし」ともいう。
三界の火宅(さんがいのかたく)
苦悩に満ちた世界を、火に包まれて燃えさかる家にたとえた言葉。「三界」は、この世のこと。
三軍も帥を奪うべきなり、匹夫も志を奪うべからず(さんぐんもすいをうばうべきなり、ひっぷもこころざしをうばうべからず)
大軍に守られている総大将でも討ち取ることは出来るが、たとえどんなに身分の低い男でも、意思が堅ければ、その志を変えさせることは出来ないということ。人の志は尊重すべきだということ。「三軍」は大軍、「帥」は大将、「匹夫」は身分のいやしい男の意。
三顧の礼(さんこのれい)
立場が上の人が礼を尽くして、すぐれた才能を持つ人を招くこと。 または、立場が上の人が立場が下の人に礼を尽くして、仕事を依頼すること。 「三顧」は三回訪問すること。 古代中国の三国時代、蜀の皇帝劉備が諸葛亮を迎え入れるために住居を三回訪問したという故事から。 単に「三顧」ともいう。
三国一(さんごくいち)
世界一のこと。「三国」は、インド・中国・日本の三つの国のことで、昔はこの三国を全世界としていたことから。
三五の十八(さんごのじゅうはち)
計算が合わないことや見込み違いのたとえ。
三歳の翁、百歳の童子(さんさいのおきな、ひゃくさいのどうじ)
子どもでも知恵も分別もある者もいれば、老人でも無知で愚かな者もいるということ。 人の賢さは年齢に左右されないということ。 「八歳の翁百歳の童」「十歳の翁百歳の童」「百歳の童、七歳の翁」などともいう。
三矢の教え(さんしのおしえ)
一人では易々と屈しても、三人が束になれば容易には崩れない。 毛利元就が三人の子に説いたと伝わるが、逸話そのものは後世の作とされる。
三枝の礼(さんしのれい)
巣立つ前の鳥でさえ、育ててくれた相手への向き合い方を心得ている。 まして人が、親に対する筋目をないがしろにしてよいはずがない。
三舎を避く(さんしゃをさく)
相手を恐れはばかって避けること。また、とても及ばないとして相手に一目置くことのたとえ。 「三舎」は、古代中国の軍隊が三日間に歩いた距離。一舎は約三十里。三舎、つまり九十里ほど遠くに退くとの意から。
三日向顔せざればその心測り難し(さんじつこうがんせざればそのこころはかりがたし)
しばらく会わずにいるだけで、相手の胸の内はもう読めなくなる。 人の気持ちほど当てにならないものはない。 「向顔」は顔を突き合わせる意。
三日書を読まざれば語言味無し(さんじつしょをよまざればごげんあじなし)
本から離れた日が続くと、話す言葉から張りが失せる。 学びを絶やすまいと戒めるときに引く。
三尺下がって師の影を踏まず(さんじゃくさがってしのかげをふまず)
師のそばへ寄りすぎるのは、教えを受ける身の作法から外れる。 親しさに紛れて敬いが崩れぬよう、後ろへ退いて歩けと説く。
三従(さんじゅう)
昔、女性が守るべきとされていた三つの道のこと。生家では父に従い、嫁いでは夫に従い、夫の死後は子に従うということ。
三十九じゃもの花じゃもの(さんじゅうくじゃものはなじゃもの)
三十九歳はまだ三十代、これからが盛りで人生の花を咲かせる時期だということ。「四十四十と人言うけれど三十九だもの花だもの」という俗謡から。
三十後家は立たぬ(さんじゅうごけはたたぬ)
ごく若いうちに夫を亡くした女は独り身のまま過ごせるが、連れ添う歳月が長かった女はそうもいかない、という古くからの見方。
三十にして立つ(さんじゅうにしてたつ)
三十歳で自己を確立し独立すること。
三十の尻括り(さんじゅうのしりくくり)
三十歳にもなると、後始末すべき事柄もきちんとまとめて、堅実な生活をするようになるということ。
三十振袖、四十島田(さんじゅうふりそで、しじゅうしまだ)
女性が年齢に不相応な若づくりをすること。 若い女性が着る振袖を三十代の女性が着たり、四十代の女性が年頃の女性のように島田まげを結ったりするとの意から。
三十六計逃げるに如かず(さんじゅうろっけいにげるにしかず)
様々な計略があるが、困ったときは逃げるのが最良の策だということ。 「三十六計」は、古代中国の兵法で使われた三十六種類のはかりごと。 三十六種類の計略のうち、逃げるという計略に及ぶものはないとの意から。
三寸の轄(さんずんのくさび)
ちっぽけで目立たないものが、じつは全体を支えるほどの大事な働きを担う、というたとえ。見た目の大小だけで値打ちを低く決めつけるな、との戒めの意味も含む。 車軸の端に差しこみ、車輪が外れ落ちるのを止めているくさびは、長さが三寸、およそ九センチほどしかないのだが、これがあるおかげで車は千里もの遠い道のりを走りぬけられる。句はこの車のしくみにちなむ。 「三寸の轄」と短く言えば、物事のかなめ、つまり欠かせない大事な部分のことになる。 由来を同じくする四字熟語に[[三寸之轄*https://yoji.jitenon.jp/yojik/5488]]がある。見かけは小さくても侮れない点で、[[山椒は小粒でもぴりりと辛い*https://kotowaza.jitenon.jp/kotowaza/3179.php]]と重なり合う。
三寸の舌に五尺の身を亡ぼす(さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす)
口を滑らせた一言が跳ね返り、築き上げた地位も暮らし向きも根こそぎ奪ってしまう。
三寸の舌を掉う(さんずんのしたをふるう)
大いに弁舌をふるうこと。
三寸の見直し(さんずんのみなおし)
物事は、細かいところまで見ると多少の欠点は見つかるということ。また、多少の欠点は見慣れてしまえば気にならなくなるということ。 物の長さも測り方によっては三寸ほどの誤差があるとの意から。
三寸俎板を見抜く(さんずんまないたをみぬく)
物事を見抜く力がずばぬけて鋭いことのたとえ。 厚さ三寸の俎板(まないた)の裏側まで見抜くとの意から。
三省(さんせい)
自分の言動を何度も反省すること。 中国の孔子の弟子の曾子は、自分の言動を毎日何度も反省していたということから。 「三」は数が多いこと。
三遷の教え(さんせんのおしえ)
子どもの育ち方は周りの様子に大きく左右されるので、育てる場所はよく考えて選ぶべきだという教え。 墓地のそばでは幼い孟子が弔いのまねを、市場のそばでは物の売り買いのまねを始めたため、母は住まいを替え、最後に学校のそばへ移ると礼儀作法を身につけ始めたので、ようやくそこに腰を落ち着けたという故事から。 「三遷の教え」「孟母の三遷」「孟母の三居」「孟母三遷」などともいう。
三千の寵愛一身にあり(さんぜんのちょうあいいっしんにあり)
皇帝の後宮に仕える多くの女性の中で、ひとりだけが特別に寵愛されていることのたとえ。
三損友(さんそんゆう)
つき合って身のためになる友が三通り、身を損なう友が三通り。前者は裏表のない人、まことのある人、見聞の広い人。後者はうわべを飾る人、心のこもらない人、弁が立つだけの人をいう。
三代続けば末代続く(さんだいつづけばまつだいつづく)
家は三代続けて栄えれば、基礎も固まって長く続くということ。
