車は三寸の轄を以て千里を駆く
ことわざ「車は三寸の轄を以て千里を駆く」の意味・読み方・異形などを解説します。
車は三寸の轄を以て千里を駆く
くるまはさんずんのくさびをもってせんりをかく
| 言葉 | 車は三寸の轄を以て千里を駆く |
|---|---|
| 読み方 | くるまはさんずんのくさびをもってせんりをかく |
| 意味 | ちっぽけで目立たないものが、じつは全体を支えるほどの大事な働きを担う、というたとえ。見た目の大小だけで値打ちを低く決めつけるな、との戒めの意味も含む。
車軸の端に差しこみ、車輪が外れ落ちるのを止めているくさびは、長さが三寸、およそ九センチほどしかないのだが、これがあるおかげで車は千里もの遠い道のりを走りぬけられる。句はこの車のしくみにちなむ。 「三寸の轄」と短く言えば、物事のかなめ、つまり欠かせない大事な部分のことになる。 由来を同じくする四字熟語に三寸之轄がある。見かけは小さくても侮れない点で、山椒は小粒でもぴりりと辛いと重なり合う。 |
| 例文 | 目立たない係の仕事だが、車は三寸の轄を以て千里を駆くで、ここが欠けると文化祭全体がうまく進まない。 |
| 出典 | 『淮南子』人間訓 |
| 異形 | 車は三寸の楔を以て千里を駆くる(くるまはさんずんのくさびをもってせんりをかくる) |
| 車は三寸の轄を以て千里を遊行す(くるまはさんずんのくさびをもってせんりをゆうこうす) | |
| 三寸の轄(さんずんのくさび) | |
| 場面 | ごく小さいもの / 要点 |
| 使用漢字 | 車 / 三 / 寸 / 轄 / 以 / 千 / 里 / 駆 / 楔 / 遊 / 行 |
「車」を含むことわざ
- 雨、車軸の如し(あめ、しゃじくのごとし)
- 因果の小車(いんがのおぐるま)
- 浮世は牛の小車(うきよはうしのおぐるま)
- 馬に乗るとも口車に乗るな(うまにのるともくちぐるまにのるな)
- 馬の前に車をつけるな(うまのまえにくるまをつけるな)
- 驥、塩車に服す(き、えんしゃにふくす)
- 口車に乗せる(くちぐるまにのせる)
- 口車に乗る(くちぐるまにのる)
- 車の両輪(くるまのりょうりん)
- 車は海へ舟は山(くるまはうみへふねはやま)
「三」を含むことわざ
- 商い三年(あきないさんねん)
- 秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる(あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 顎振り三年(あごふりさんねん)
- 雨垂れは三途の川(あまだれはさんずのかわ)
- 家を道端に作れば三年成らず(いえをみちばたにつくればさんねんならず)
- 行き成り三宝(いきなりさんぼう)
- 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
- 伊勢へ七度、熊野へ三度(いせへななたび、くまのへみたび)
- 居候、三杯目にはそっと出し(いそうろう、さんばいめにはそっとだし)
「寸」を含むことわざ
- 一寸先は闇(いっすんさきはやみ)
- 一寸下は地獄(いっすんしたはじごく)
- 一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず)
- 一寸延びれば尋延びる(いっすんのびればひろのびる)
- 一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
- 九腸寸断す(きゅうちょうすんだんす)
- 切り火縄一寸(きりひなわいっすん)
- 下種の一寸、のろまの三寸、馬鹿の開けっ放し(げすのいっすん、のろまのさんずん、ばかのあけっぱなし)
- 口耳四寸の学(こうじしすんのがく)
- 三寸の舌に五尺の身を亡ぼす(さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす)
「轄」を含むことわざ
- 車は三寸の轄を以て千里を駆く(くるまはさんずんのくさびをもってせんりをかく)
「以」を含むことわざ
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 油を以って油煙を落とす(あぶらをもってゆえんをおとす)
- 一言以て之を蔽う(いちげんもってこれをおおう)
- 一を以て万を知る(いちをもってばんをしる)
- 一簣を以て江河を障う(いっきをもってこうがをささう)
- 佚を以って労を待つ(いつをもってろうをまつ)
- 夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 嬰児の貝を以て巨海を測る(えいじのかいをもってきょかいをはかる)
- 王事を以て家事を辞す(おうじをもってかじをじす)
「千」を含むことわざ
- 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
- 朝起き千両、夜起き百両(あさおきせんりょう、よおきひゃくりょう)
- 値千金(あたいせんきん)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 諍い果てての千切り木(いさかいはててのちぎりぎ)
- 一日千秋の思い(いちじつせんしゅうのおもい)
- 一双の玉臂千人の枕(いっそうのぎょくひせんにんのまくら)
- 一髪、千鈞を引く(いっぱつ、せんきんをひく)
- 一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う(いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう)
- 牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)
「里」を含むことわざ
- 赤子のうちは七国七里の者に似る(あかごのうちはななくにななさとのものににる)
- 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる)
- 朝茶は七里帰っても飲め(あさちゃはしちりかえってものめ)
- 足を万里の流れに濯う(あしをばんりのながれにあらう)
- 牛の歩みも千里(うしのあゆみもせんり)
- 牛も千里馬も千里(うしもせんりうまもせんり)
- 縁あれば千里(えんあればせんり)
- お里が知れる(おさとがしれる)
- 門松は冥土の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)
- 唐物商いは千里一跳ね(からものあきないはせんりひとはね)
「駆」を含むことわざ
- 朝駆けの駄賃(あさがけのだちん)
- 悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)
- 押っ取り刀で駆けつける(おっとりがたなでかけつける)
- 駆くるも引くも折による(かくるもひくもおりによる)
- 駆けつけ三杯(かけつけさんばい)
- 駆ける馬にも鞭(かけるうまにもむち)
- 群羊を駆って猛虎を攻む(ぐんようをかってもうこをせむ)
- 小馬の朝駆け(こうまのあさがけ)
- 抜け駆けの功名(ぬけがけのこうみょう)
- 夜討ち朝駆け(ようちあさがけ)
「楔」を含むことわざ
- 楔を打ち込む(くさびをうちこむ)
- 楔を以て楔を抜く(くさびをもってくさびをぬく)
- 車は三寸の楔を以て千里を駆くる(くるまはさんずんのくさびをもってせんりをかくる)
「遊」を含むことわざ
- 遊びに師なし(あそびにしなし)
- 魚の釜中に遊ぶが如し(うおのふちゅうにあそぶがごとし)
- 華胥の国に遊ぶ(かしょのくににあそぶ)
- 土仏の水遊び(つちぼとけのみずあそび)
- 目を遊ばせる(めをあそばせる)
- よく学べよく遊べ(よくまなべよくあそべ)
