一簣を以て江河を障う
ことわざ「一簣を以て江河を障う」の意味・読み方・異形などを解説します。
一簣を以て江河を障う
いっきをもってこうがをささう
| 言葉 | 一簣を以て江河を障う |
|---|---|
| 読み方 | いっきをもってこうがをささう |
| 意味 | 手に負えないほど大きな流れや勢いを、ごくわずかな力でせき止めにかかること。とても望みのない試みをいう。あわせて、乏しい力のまま大がかりな仕事に挑む姿を言い表す場合もある。
「一簣」とは、もっこ(土を入れて運ぶかご)一つ分の土を指し、「江河」は中国の大河である長江と黄河を合わせた呼び名。もっこ一つ分の土を積んで、大河の流れをふさごうとするところから来ている。 『漢書』で何武と王嘉の二人を評した文に出てくる。前漢の終わりごろ、王莽が勢いを強め、董賢が皇帝にかわいがられていた時代に、二人は小さな力でその流れに逆らい、ついに身を滅ぼしたと記されている。 大きな水を手だけで止めようとする言葉に赤手を以て江河を障う、大海を手で塞ぐもある。「一簣」は九仞の功を一簣に虧くにも出てくる。 |
| 例文 | 社員が三人しかいない会社で業界の流れを変えようなんて、一簣を以て江河を障うようなものだと笑われた。 |
| 出典 | 『漢書』何武王嘉師丹伝 |
| 異形 | 一簣を以て江河を障ぐ(いっきをもってこうがをふせぐ) |
| 場面 | 不可能 / 困難 |
| 使用漢字 | 一 / 簣 / 以 / 江 / 河 / 障 |
「一」を含むことわざ
- 悪は一旦の事なり(あくはいったんのことなり)
- 欠伸を一緒にすれば三日従兄弟(あくびをいっしょにすればみっかいとこ)
- 朝顔の花一時(あさがおのはなひととき)
- 朝の一時は晩の二時に当たる(あさのひとときはばんのふたときにあたる)
- 薊の花も一盛り(あざみのはなもひとさかり)
- あの世の千日、この世の一日(あのよのせんにち、このよのいちにち)
- 危ない橋も一度は渡れ(あぶないはしもいちどはわたれ)
- 蟻の一穴(ありのいっけつ)
- 粟一粒は汗一粒(あわひとつぶはあせひとつぶ)
- 板子一枚下は地獄(いたごいちまいしたはじごく)
「簣」を含むことわざ
- 一簣の功(いっきのこう)
- 一簣を以て江河を障う(いっきをもってこうがをささう)
- 九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく)
「以」を含むことわざ
- 悪の小なるを以て之を為すなかれ(あくのしょうなるをもってこれをなすなかれ)
- 油を以って油煙を落とす(あぶらをもってゆえんをおとす)
- 一言以て之を蔽う(いちげんもってこれをおおう)
- 一を以て万を知る(いちをもってばんをしる)
- 佚を以って労を待つ(いつをもってろうをまつ)
- 夷を以て夷を制す(いをもっていをせいす)
- 怨みに報ゆるに徳を以てす(うらみにむくゆるにとくをもってす)
- 己を以て人を量る(おのれをもってひとをはかる)
- 恩を以て怨みに報ず(おんをもってうらみにほうず)
- 君君たらずと雖も臣以て臣たらざるべからず(きみきみたらずといえどもしんもってしんたらざるべからず)
「江」を含むことわざ
- 江戸中の白壁は皆旦那(えどじゅうのしらかべはみなだんな)
- 江戸っ子の往き大名帰り乞食(えどっこのゆきだいみょうかえりこじき)
- 江戸っ子は五月の鯉の吹き流し(えどっこはさつきのこいのふきながし)
- 江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ(えどっこはよいごしのぜにはもたぬ)
- 江戸の敵を長崎で討つ(えどのかたきをながさきでうつ)
- 江戸は八百八町、大坂は八百八橋(えどははっぴゃくやちょう、おおさかははっぴゃくやばし)
- 江戸べらぼうに京どすえ(えどべらぼうにきょうどすえ)
- 近江泥棒伊勢乞食(おうみどろぼういせこじき)
- 火事と喧嘩は江戸の花(かじとけんかはえどのはな)
- 江湖(こうこ)
「河」を含むことわざ
- 一樹の陰一河の流れも他生の縁(いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん)
- 海に千年河に千年(うみにせんねんかわにせんねん)
- 偃鼠河に飲むも満腹に過ぎず(えんそかわにのむもまんぷくにすぎず)
- 大河を手で堰く(おおかわをてでせく)
- 陸に上がった河童(おかにあがったかっぱ)
- 陸へあがった河童(おかへあがったかっぱ)
- 河海は細流を択ばず(かかいはさいりゅうをえらばず)
- 河岸を変える(かしをかえる)
- 河童に水練(かっぱにすいれん)
- 河童の川流れ(かっぱのかわながれ)
