「文章」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 49 件
「文章」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全49件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
赤を入れる(あかをいれる)
文章の添削や校正をする。 赤い鉛筆やペンで書き込むことが多いことから。
意到りて筆随う(いいたりてふでしたがう)
思いのままに筆が動いて文章が書けること。 自分が書く気になれば、筆がひとりでに進むとの意から。
息が通う(いきがかよう)
作品などに作者の気持ちが込められて生き生きしている。
一字の師(いちじのし)
詩文などの適切でない点を訂正してくれた師のこと。中国唐の時代、斉己の「数枝開く」という詩句を「一枝開く」と一字改めた鄭谷を「一字の師」と呼んだという故事から。
一家を機杼す(いっかをきちょす)
機(はた)を織っていろいろな模様を織り出すように、独自の言論や文章を作り出して一派を立てること。 「機杼」は、機織りの時、横糸を通す道具。
一粲を博す(いっさんをはくす)
笑い草にでもしていただければ、という心持ちで、手ずから綴った詩文を先方へ差し出すときのへりくだった言い方。 「粲」は歯を見せて笑うさまで、笑いを一つ頂戴する意から。
陰影に富む(いんえいにとむ)
表現などに変化があり、深い味わいがあること。
獲麟(かくりん)
絶筆。また、物事や人生の終わりのこと。「麟」は、聖人が出現する前兆として現れると言われた中国の想像上の動物、麒麟のこと。孔子が、その著「春秋」の「西に狩りして麟を獲たり」の句で筆を絶ったところから。
咳唾、珠を成す(がいだ、たまをなす)
詩文の才能が優れていることのたとえ。 「咳唾」は咳と唾。または、他人の言葉を敬っていう語。 何気なく口から出た言葉でさえ、珠玉のように美しい名句になっているとの意から。
行間を読む(ぎょうかんをよむ)
書き手があえて言葉にしなかった含みを、並んだ字の切れ目から掬い上げる。言い切っていない部分にこそ肝心なものが置かれていて、受け取る側が補って初めて話が通じる。
玉斧を乞う(ぎょくふをこう)
人に詩や文章の添削を頼むことのたとえ。「玉斧」は、他人が詩文の添削をすることを、敬っていう言葉。
檄を飛ばす(げきをとばす)
自分の主張や考えを広く人々に知らせて同意を求めること。 「檄」は、自分の考えや行動を主張して同意を求めるための文書。もとは、古代中国で召集や説諭のために書いた文書のこと。 「発破をかける」「励まして元気付ける」といった意味で使うのは本来誤用とされる。 「激励」などに使われる「激」と「檄」の字が似ていることから生じたものとも考えられているが、「激を飛ばす」と書くのも誤り。
稿を起こす(こうをおこす)
原稿などを書きはじめること。起稿すること。
七歩の才(しちほのさい)
詩文を作る才能が非常にすぐれていること。また、詩作の早いこと。魏の曹植が、兄の文帝(曹丕)に七歩あゆむ間に詩を作れと命じられてただちに作ったという故事から。
詩に別才あり(しにべっさいあり)
よい詩が生まれるかどうかは、書物をどれだけ読み込んだかとは別のところで決まるということ。詩を成すには、授かった目と耳が要る。
朱を入れる(しゅをいれる)
文章を書き加えたり訂正したりすること。添削すること。 「朱」は赤い色の墨のこと。 「朱筆を入れる」ともいう。
春秋の筆法(しゅんじゅうのひっぽう)
善悪の判断を厳しく下す書きぶり。また、遠い原因をあたかもじかの原因であるかのように結びつけて述べる言い方。 「春秋」は孔子が手を入れたと伝える魯の年代記で、一字の選び方に褒貶を込める書き方をしたところからいう。
尻をはしょる(しりをはしょる)
話や文章などの終わりの部分を簡単にすること。
常山の蛇勢(じょうざんのだせい)
頭を打てば尾が、尾を打てば頭が返してくる蛇のように、どこを突かれても残りが手当てに回る備え。 軍の配りにもいい、書き出しから結びまで筋の通った文章にもいう。 常山にいたという卒然という名の双頭の蛇の話に基づく。
操觚(そうこ)
文筆に携わること。「觚」は古代中国で文字を記した木の札のことで、それを手に取り文字を書く意から。
騒人(そうじん)
詩や文章を作るひと。風流なひと。
手書きあれども文書きなし(てかきあれどもふみかきなし)
文字を上手に書く人は多いが、文章の上手い人は少ないということ。
手が入る(てがはいる)
他人が修正や補完をすること。 または、警察などが犯人の逮捕や事件の捜査のためにその場所へ立ち入ること。
手を入れる(てをいれる)
作品などを修正したり、補足したりすること。手を加える。 または、捜査や逮捕のために警官が現場に踏み込むこと。
手を加える(てをくわえる)
作品などをよりよくするために修正したり、補ったりすること。手を入れる。
椽大の筆(てんだいのふで)
堂々とした立派な文章のこと。「椽」は、屋根を支える垂木(たるき)のこと。家の屋根を支える垂木のように大きな筆の意から。
禿筆を呵す(とくひつをかす)
下手な文章を書くこと。自身の文章を謙遜していう言葉。 「禿筆」は穂先の切れた筆のこと。 「呵す」は息を吹きかけること。
白玉楼中の人となる(はくぎょくろうちゅうのひととなる)
文人が死ぬことのたとえ。 「白玉楼」は文人が死後に行くといわれる白玉造りの高楼のことで、その中の人となるとの意から。
売文の徒(ばいぶんのと)
小説家や評論家、ルポライターなど、文章を書いて報酬を得ることで生計を立てている人のこと。 相手を軽蔑する場合や、自分自身のことを自嘲気味に言う場合に用いられる。
筆硯を新たにする(ひっけんをあらたにする)
立てた構想をいったん捨てて、はじめから書き直すこと。 「筆硯」は筆とすずり。ここでは物を書く仕事全体を指す。「筆研」とも書く。
筆舌に尽くし難い(ひつぜつにつくしがたい)
文章でも言葉でも十分に表現できないということ。「筆舌」は、文章と言葉の意。
斧鉞を加える(ふえつをくわえる)
文章に手を加えて直すこと。添削すること。 「斧鉞」は斧(おの)と鉞(まさかり)のこと。 斧や鉞で削るとの意から。
筆が滑る(ふでがすべる)
書く手が先に走って、控えるべきことまで紙に載せてしまう。
筆が立つ(ふでがたつ)
文章を書くのがうまいこと。
筆に任せる(ふでにまかせる)
形式などを考えず、思いついたままに文章を書くこと。
筆を入れる(ふでをいれる)
文章の足りない部分を書き足したり、不要な部分を取り除いたりすること。添削すること。 「筆を加える」ともいう。
筆を擱く(ふでをおく)
書き進めてきた文章を、そこで終えること。手紙や原稿の結びで使う。
筆を起こす(ふでをおこす)
文章を書き始めること。
筆を折る(ふでをおる)
文章や詩歌などを書くことをやめること。 文筆活動をやめること。 「ペンを折る」ともいう。
筆を染める(ふでをそめる)
文章などを書き始めること。 筆に墨などを含ませるという意味から。
筆を断つ(ふでをたつ)
書き手として立ってきた人が、事情があってその仕事から退くこと。
筆を執る(ふでをとる)
文章や絵などを書くこと。
筆を走らせる(ふでをはしらせる)
筆先がよどみなく動き、勢いに乗って書き進めること。
筆を揮う(ふでをふるう)
文字や絵などを書くこと。揮毫すること。
文は遣りたし書く手は持たず(ふみはやりたしかくてはもたず)
恋文を書いて送りたいが文字が書けない、また代筆を頼むのも恥ずかしいと思い悩む心情をいう言葉。 「文は遣りたし書く手は持たぬ」ともいう。
文は人なり(ぶんはひとなり)
文章には、筆者の人柄がそのまま表れ、読めば筆者の人となりが推察出来るということ。
文を属す(ぶんをしょくす)
ことばを連ねて一篇の詩文に仕上げること。そうした文をものする才についてもいう。
ペンは剣よりも強し(ぺんはけんよりもつよし)
文章などによる言論の力は、武力よりも強大な力を持っているということ。 十七世紀フランスの宰相を主人公にした戯曲で、剣を抜こうとする者を押しとどめる場面の科白から。
目を通す(めをとおす)
文章などを一通りみること。大まかに読むこと。
