「怠ける」に関連する故事・ことわざ・慣用句 — 58 件
「怠ける」に関連する故事・ことわざ・慣用句を一覧で紹介します。各語を選択すると意味・読み方などの詳細を確認できます。全58件を五十音順に掲載しています。
ことわざ一覧(五十音順)
胡坐をかく(あぐらをかく)
今の安定した地位や現状に満足し、努力をしないこと。また、ずうずうしく振る舞うこと。 胡坐を組んだ楽な状態でいることから。
朝謡は貧乏の相(あさうたいはびんぼうのそう)
朝から謡などをうたって道楽にふけり、仕事をおろそかにしていると、やがて貧乏になるという戒め。 「謡」は、能楽の詞章に節をつけて歌う謡曲のこと。
朝寝朝酒は貧乏の元(あさねあさざけはびんぼうのもと)
朝寝坊をしたり朝から酒を飲んだりするような怠け者は、やがて貧乏になって生活に困るようになるということ。 怠けた暮らしが、後に生活の困窮を招く原因になるという戒め。
朝寝好きの夜田打ち(あさねずきのよたうち)
朝寝坊をして時間を浪費すると、その分だけ仕事が遅れて夜遅くまで働く羽目になること。 「夜田打ち」は、夜に田を耕すこと。
朝寝八石の損(あさねはちこくのそん)
朝寝坊をすると健康を損なうだけでなく、仕事の能率も下がり、多大な損失を招くという戒め。 「八石」は極めて大きな分量のたとえ。「一石」は百升(約一八〇リットル)。
朝寝坊の宵っ張り(あさねぼうのよいっぱり)
朝は遅くまで寝ている人は、夜遅くまで起きていることが多いということ。また、それが習慣になっている人のこと。
朝油断の夕かがみ(あさゆだんのゆうかがみ)
朝に気を緩めて仕事を怠ると、夕方になって行き詰まり困り果てるということ。 物事は初めが肝心であるという戒め。 「かがみ」は、屈(かが)むこと。
油を売る(あぶらをうる)
無駄話などをして仕事を怠けること。江戸時代の髪油売りが、客相手に世間話をしながら商売をすることが多かったことから。
歩く足には塵が付く(あるくあしにはちりがつく)
何か物事を行おうとすれば必ず煩わしいことが起きる。だから何もせずじっとしているのにかぎるということ。 「歩く足には泥が付く」ともいう。
鮟鱇の待ち食い(あんこうのまちぐい)
働かずにじっと機会を待って、利益を得ようとすることのたとえ。鮟鱇は大口を開けて、小魚が口に入ってくるのを待ち受けていることから。
一日暖めて十日冷やす(いちにちあたためてとおかひやす)
一日だけ努力してあとの十日は怠ける、努力するよりも怠けることのほうが多いことのたとえ。 植物を育てる時に、一日日光にさらして暖めたかと思うと、十日は暖めずに冷やしてしまうとの意から。
居仏が立ち仏を使う(いぼとけがたちぼとけをつかう)
座っている者が、立っている者に用事を頼むたとえ。「居仏」は、座像の仏のこと。
腕を拱く(うでをこまぬく)
自分は何も行動しないで、人のすることを側で見ていること。「拱く」は「こまねく」ともいい、傍観するという意。
運を待つは死を待つに等し(うんをまつはしをまつにひとし)
努力せずに、ただ幸運を待っているのは、自らの死を待つように愚かなことだということ。
親方日の丸(おやかたひのまる)
国家が後ろ盾になっている官庁や公営企業などは、倒産の心配もなく利益を図る必要もないだろうと、公務員の気楽さを皮肉っていうことば。
甲斐性が無い(かいしょうがない)
積極的に物事をやり遂げようという気力がなく、頼りにならないことのたとえ。
髪結いの亭主(かみゆいのていしゅ)
妻の稼ぎで養われている男のたとえ。 髪結いの女房をもつと、その稼ぎで、働かずに遊んで暮らせる意から。
軽い返事に重い尻(かるいへんじにおもいしり)
簡単に引き受けて、なかなか実行しないことのたとえ。 返事はすぐにしても、なかなか尻を上げないとの意から。
朽木は雕るべからず(きゅうぼくはえるべからず)
刻もうとしても刃の立たない材がある。同じように、当人に張りがなければ、どれほど手を掛けても形は付かない。惜しいのは掛けた側の手間のほうだという嘆きである。 ぼろ土の塀は上塗りしても持たないという「糞土の牆は杇るべからず」の句が、これと並べて置かれている。
今日できることを明日まで延ばすな(きょうできることをあすまでのばすな)
やればすぐできることを、明日やろうと一日延ばしにしないで思いついたらすぐにやれという戒めの言葉。
経も読まずに布施を取る(きょうもよまずにふせをとる)
手を動かさないまま、取り分だけは並みに求めること。 勤めを果たさずに礼だけ受け取る態度をいう。
口が動けば手が止む(くちがうごけばてがやむ)
話に夢中になると、仕事をする手先がおろそかになるということ。
酒と朝寝は貧乏の近道(さけとあさねはびんぼうのちかみち)
酒を飲み過ぎ、朝寝をして怠けていれば、たちまち貧乏になってしまうということ。
座して食らえば山も空し(ざしてくらえばやまもむなし)
入るものが絶えたまま食べる一方では、どれほど積み上げた蓄えでも先細って消えてしまう。 手を動かさずに日を送る者へ突きつける言葉。
四角な座敷を丸く掃く(しかくなざしきをまるくはく)
人目につく真ん中だけを整えて、端のほうは手つかずのまま残しておく。行き届かせる手間を惜しんだ仕事ぶりをいう。
仕事幽霊飯弁慶、その癖夏痩せ寒細り、たまたま肥ゆれば腫れ病(しごとゆうれいめしべんけい、そのくせなつやせかんぼそり、たまたまこゆればはれやまい)
仕事は出来ないのに飯は山のように食べ、夏も冬のように痩せていて、たまに太ったかと思えば病気にかかっている。怠け者の大食漢の多病をあざけった言葉。
尻が重い(しりがおもい)
面倒に思って行動に移せないこと。または、動作が鈍いこと。 「腰が重い」ともいう。
生を偸む(せいをぬすむ)
死ぬべき時に死なずに恥を忍んで生きながらえること。また、何もせず、ただいたずらに生きていること。「生」は生命・生活、「偸む」は貪るという意。
たくらだ猫の隣歩き(たくらだねこのとなりあるき)
自分の家の用は何もしないで、他人の家の用ばかり手伝うことのたとえ。 「たくらだ」はじゃこう鹿に似た獣。じゃこう鹿を狩りにきた猟師が、飛び出してきたたくらだを誤って狩ったことから、自分に無関係なことで死んだり傷ついたりする者のこと。転じて、愚か者・まぬけのことをいう。 まぬけな猫が自分の家のねずみは捕らずに、近所のねずみばかり捕って遊び歩くということから。
立ち仏が居仏を使う(たちぼとけがいぼとけをつかう)
立っている者が、座っている者に用事を頼むたとえ。自分で出来ることを無精して人にさせるたとえ。「居仏」は、座像の仏のこと。
立ってる者は親でも使え(たってるものはおやでもつかえ)
急ぎの時は、たとえ親でも、近くに立っている人を使えということ。座っている人間が、立っている人間にものを頼む時の言い訳にいう言葉。
惰眠を貪る(だみんをむさぼる)
すべきことをせずに、無駄な日々を送ることのたとえ。 怠けて眠ってばかりいるとの意から。
突っかけ者の人もたれ(つっかけもののひともたれ)
「突っかけ者」は、なすべきことを放り出して人に頼ってばかりいる者のこと。 その手の者は何かにつけて他人の肩へ寄りかかり、自分では一歩も動こうとしないということ。
手を拱く(てをこまぬく)
何もしないで傍観すること。 「拱く」は、腕組みをするということ。 「こまぬく」は「こまねく」ともいう。
手を束ねる(てをつかねる)
腕組みをすること。 また、ある出来事が起こった際、なにもできずに傍観すること。
手を抜く(てをぬく)
しなければいけないことをやらないこと。 または、力を尽くさず、いい加減にすること。
等閑に付す(とうかんにふす)
物事をいい加減に扱ったり、放っておいたりすること。
夏歌う者は冬泣く(なつうたうものはふゆなく)
働ける時に働いておかなければと、後になって暮らしに困るということ。 夏に歌など歌って遊んで暮らしている者は、冬になったときに蓄えがないので飢えや寒さに泣く羽目になるとの意から。
何もせずにいることは悪を為していることなり(なにもせずにいることはあくをなしていることなり)
手を出さずに眺めているだけでも、咎めを受ける側に回る。世に生を受けたからには、進んで人のためになる働きをせよと説く。 英語では「By doing nothing we learn to do ill.」という。
怠け者の足から鳥が立つ(なまけもののあしからとりがたつ)
日ごろ手を抜いている者ほど、急場に立たされるとどたばたと騒々しく動き回るものだということ。足下から不意に鳥が飛び立つ驚きにたとえた言葉。
怠け者の節句働き(なまけもののせっくばたらき)
ふだんは怠けている者が、節句など世間が休む時にかぎって働いてみせることをあざけっていう言い方。 外見だけ勤勉らしく振る舞うさまをいう。 「野良の節句働き」ともいう。 「節句」は「節供」とも書く。
ぬるま湯に浸かる(ぬるまゆにつかる)
緊張感や刺激の少ない環境に甘んじて、のんびりと気楽に暮らすこと。
螺子が緩む(ねじがゆるむ)
気持ちがたるんでしまい、だらしなくなること。
熱が無い(ねつがない)
熱烈な意気込みが感じられない様子。
熱を執りて濯わず(ねつをとりてあらわず)
わずかな労を惜しんで、すべきことをしないことのたとえ。 熱いものをつかんだ時は水で冷やすべきなのに、それをしないとの意から。
寝ていて転んだ例なし(ねていてころんだためしなし)
何もしなければ失敗することもないということ。
のんべんだらりと(のんべんだらりと)
何もせずに、ぼんやりと時間を無駄に過ごすさま。 また、つまらないことや無駄な話をだらだらと長く続けて、張りや締まりのない様子。
働かざる者食うべからず(はたらかざるものくうべからず)
怠けて働こうとしない人間に食べる資格はないということ。働かずに遊び暮らす者を戒める言葉。
腹の皮が張れば目の皮がたるむ(はらのかわがはればめのかわがたるむ)
たっぷり詰め込んだあとは、瞼が下りてきて何も手につかなくなる。食い足りた体は、そのまま休みたがるものである。
暇ほど毒なものはない(ひまほどどくなものはない)
暇があって時間を持て余すと、つまらない事を考えたり、しでかしたりする。暇になるとろくなことはないということ。
百で買った馬のよう(ひゃくでかったうまのよう)
はした金で手に入れた馬は、飼葉を食うばかりで畑にも荷にも使えない。日がな寝て過ごし、どこにも当てにならない者をそしっていう。百は百文のことで、ごく安い値をさす。
無精者の一時働き(ぶしょうもののいっときばたらき)
いつも怠けている者が、急に思い立って働いても、一時的だということ。また、そういう者をあざけっていう言葉。
無精者の隣働き(ぶしょうもののとなりばたらき)
自分の家の用は頼まれても何もしない無精な人間が、隣の家では余計な事まで手伝うということ。
骨を惜しむ(ほねをおしむ)
苦労することを嫌がって、やるべきことをやらないこと。
無駄飯を食う(むだめしをくう)
仕事をするわけでもなく、毎日ぶらぶらして暮らすこと。
易きに付く(やすきにつく)
楽な道を選ぶ。より簡単なほうを選ぶ。
宵っ張りの朝寝坊(よいっぱりのあさねぼう)
夜遅くまで起きていて、朝は遅くまで寝ていること。また、そういう習慣のひと。
横の物を縦にもしない(よこのものをたてにもしない)
面倒くさがって、簡単にできることもしないことのたとえ。 横着な人のたとえ。 「縦の物を横にもしない」ともいう。
